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なぜ読売新聞の世論調査では「安保法制賛成」が40%もいるのか? 回答誘導のカラクリ(リテラ)
http://www.asyura2.com/15/senkyo187/msg/419.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 6 月 25 日 10:20:05: igsppGRN/E9PQ
 

                      岩本裕『世論調査とは何だろうか』(岩波文庫)


なぜ読売新聞の世論調査では「安保法制賛成」が40%もいるのか? 回答誘導のカラクリ
http://lite-ra.com/2015/06/post-1218.html
2015.06.25. リテラ


 安保法制法案に「賛成」27.8%、「反対」58.7%──共同通信社が今月20日、21日に実施した全国電話世論調査の結果である。明らかに国民は安倍政権がゴリ押している安保法制にNOと言っているわけだが、ところが、ある別のマスメディアはこんな数字を出していた。

〈1.賛成 40%  2.反対 48%  3.答えない 12%〉

 これは、読売新聞が今月8日に実施した全国電話世論調査結果だ。賛否を問われているのは同じく「安全保障関連法案」。読売の調査を参考にすると国民の意見は拮抗しているように見える。なぜ、ここまで違いがでるのか?

 じつは、ここにはとんでもないトリックが隠れている。

「世論調査では数字が“力”です。その数字の扱いは注意を要するもので、受け取る側にきちんとした知識がないとだまされてしまうこともありえます」

 そんな帯の警句が目を惹くのは、5月に刊行された『世論調査とは何だろうか』(岩波文庫)。著者の岩本裕氏は、NHK報道局科学文化部デスクを経て、現在は解説委員を務める人物。『週刊こどもニュース』(NHK)の3代目「お父さん」を担当していることでも知られている岩本氏が解説する“世論調査の罠”は、思わず膝を打つほどわかりやすい。

 まずはこんな例について、本書から紹介しよう。昨年、安倍政権が閣議決定した集団的自衛権の行使容認。2014年の4月から5月にかけて、大手マスメディアが世論調査でその是非について集計したところ、なんと、各社ごとで真逆の結果がでたのだ。

 たとえば「反対」に注目すると、朝日新聞(56%)、日経新聞・テレビ東京合同(49%)、共同通信(52.1%)はいずれも50%前後を占めていた一方、読売新聞では「使えるようにすべきではない」が25.5%、産経新聞・FNN合同調査では「使えるようにする必要はない」が25%と、驚くほど対照的な数字が現れていたのである。読売と産経はこの自社調査の結果を踏まえて一面をこんな見出しで飾った。

〈集団的自衛権71%容認 本社世論調査 「限定」支持は63%〉(読売新聞14年5月12日付朝刊)
〈行使容認七割超〉(産経新聞4月29日朝刊)

 どういうことか? 著者は、この正反対の結果は「回答の選択肢」による影響が大きいと分析する。

 朝日調査の選択肢は「行使できない立場を維持する」「行使できるようにする」の二種類だった。日経・テレ東合同、共同通信調査の選択肢もまた「賛成」か「反対」かの二者択一。他方、読売と産経調査では、若干文言は異なるものの「全面的に使えるようにすべきだ」「必要最小限の範囲で使えるようにすべきだ」「使えるようにすべきでない」の3つから選ぶかたちになっていたのである。

 一見してわかるように「読売と産経は賛成に関する選択肢が2つ、反対が1つと、バランス的に賛成方向が多い」。しかも、賛成と反対の“間”の選択肢のことを「中間的選択肢」と呼ぶが、NHK放送文化研究所の実験調査によれば、“普段あまり考えないようなこと”を質問された場合、人々は中間的選択肢を選ぶ傾向が強くなるという。

 事実、前述した読売と産経の世論調査における「賛成」の内訳は、こうなっていた。

「全面的に使えるようにすべきだ」=7.3%(読売)、8%(産経)
「必要最小限度で使えるようにすべきだ」=64.1%(読売)、63%(産経)

 ようするに、読売と産経の調査では、集団的自衛権行使を「必要最小限の範囲で」認めるという“賛成寄りの中間選択肢”を設けたことで、ここに答えを集中させたのである。改憲派で安倍政権の御用メディアであるこの2社は、意図的にこうした選択肢を用意し、あたかも「賛成」が7割超を占めたかのような見出しをつけ、一面トップで報じたわけだ。明らかな世論操作と言うべきだろう。しかも、読売と産経のペテンはこれだけではない。

 本書では、上智大学新聞学科の渡辺久哲教授による、「世論調査の質問で避けたい言い回し」として、(1)「場合によっては」(2)「慎重に検討すれば」(3)「必要最小限の」(4)「〜しても仕方ない」(5)「事情があれば」の5つが紹介されているが、読売と産経は、まさにこの「必要最小限度」という曖昧な条件つきの選択肢を使っている。これは、安倍政権が説明する新3要件のひとつである「必要最小限の範囲を超えてはならない」が、実際には明確な縛りにならないことと同種の詐術だ。

 さらに、質問文の説明や前提条件が長いときにも注意が必要だという。なぜならば、その説明文が回答に影響を与える可能性があるからだ。

 ここで改めて、冒頭で紹介した、読売新聞6月8日の世論調査について検討してみたい。すでに勘付いた読者も多いだろうが、この安保法制法案の是非についての質問の説明文に、読売は狡猾なトリックを仕込んでいたのである。これがその質問の文言だ。

〈安全保障関連法案は、日本の平和と安全を確保し、国際社会への貢献を強化するために、自衛隊の活動を拡大するものです。こうした法律の整備に、賛成ですか、反対ですか。〉

1.賛成 40%   2.反対 48%   3.答えない 12%

 よく読めば露骨な誘導質問であることは瞭然だろう。安全保障関連法案の内容についての質問にもかかわらず、法案は「日本の平和と安全を確保し、国際社会への貢献を強化するために、自衛隊の活動を拡大するもの」と、設問の段階でその評価を肯定的に言い切っている。一方で、当然のように自衛隊員の死亡リスクや、日本が他国の戦争に巻き込まれるという危険性は隠匿している。つまり読売は、「平和」「安全」「国際社会への貢献」という美辞で、回答者をミスリードさせようとしたのだ。

 ここに安倍政権への配慮があるのは確実だ。マスメディアによる世論調査の数字は、しばしば国会答弁でも引用される。ひっきょう、この読売の“世論操作”を根拠として与党が「国民のなかでも賛否が均衡」と、現実とは異なる主張することが可能となる。というか、まさにそれが読売の狙いと見て間違いない。

 事実、読売は6月23日の社説でも「国会95日間延長 安保法案を確実に成立させよ」と題して、「安保法案の成立を最優先する首相の判断は評価できる」と、安倍首相の背中を強く押している。読売も含むすべてのマスメディアによる世論調査で、国民の6割前後が今国会での安保法制法案成立関して「反対」「必要ない」と答えているにも変わらずだ。

 もっとも、読売新聞がれっきとした報道機関であるならば、常に“世論”を忖度して社説をうつことが望ましいわけではない。しかし、世論調査の名目で遂行されるこの露骨な“世論操作”の手口を見せつけられると、読売はもはや報道機関でなく、政府の広報機関だと言わざるをえないだろう。なぜならば、世論調査は“統計的社会調査”であって、新聞社の言論として認められる“論説”ではないからだ。統計的社会調査の報道に意図や主観をねじ込むことを一般的になんと呼ぶか。捏造だ。

 民意を置き去りのまま「戦争のできる国」へと邁進する安倍政権。それに盲従し、世論操作までうってでる読売新聞と産経新聞。この国の“大政翼賛会化”は、着実に進行しつつある。

(小杉みすず)


 

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コメント
 
1. 日高見連邦共和国 2015年6月25日 10:55:26 : ZtjAE5Qu8buIw : mFuG9qQlTk

いやそもそも、その“賛成”と誘導回答された40%なにがしの方々が、
安倍の“安全保障関連法案”の中身をちゃんと理解してるとは、とてもじゃないが思えない!(笑)

共同通信の世論誘導調査だもん。コレはこれでイイんじゃね!?

『自分らの実感とだいぶ違ぞ、オイ!』となって“世論調査”とやらへの
不信感を惹起し、マスゴミへの疑惑を膨らませる結果となると思うね、わたしゃ!!


2. 2015年6月25日 11:42:49 : QuZz48cy56
読売、産経を叩き潰せば自動的に安倍政権もつぶれる。NHKともどもつぶそう。
もちろん日本会議なる馬鹿組織も。

諸悪の根源、日本の腐ったマスコミ。その代表がゴミ売りとヘイト産経、NHK


3. 2015年6月25日 12:48:35 : jN15fNVdss
アサヒやマイニチは公正中立な訳でもない。
何処も同じだ。

4. 2015年6月25日 13:48:01 : qpd25J8Ajs
>02
そうですね!新聞取るの止めましょう。日本会議のメンバー落選させましょう。
そいつらから利益を得ている人は無理でしょうがそうでない人は絶対投票してはいけません。

5. 2015年6月25日 14:59:48 : k62ZVmyZzg
アジカンの後藤に自分の発言を恣意的報道したリテラに他紙の批判する資格はないよ。

6. 反イルミナティー主義 2015年6月25日 17:24:07 : c/WVv5CaliQ7M : TCmqzw6UMc
>>3
お前のようなアメポチエセウヨがどさくさ紛れに朝日や毎日を批判しようが
読売や産経のインチキとデタラメの本質がバレた以上この傾向は止まらない!!

7. 2015年6月25日 18:09:30 : atuowgrUnM
時代劇チャンネルの契約者に、あなたのヒーローは誰ですか、と聞いたら、鞍馬天狗、と答えるかもしれないが、
だからって、
2015年、日本人のヒーローは鞍馬天狗だそうです
と海外で報道するのは間違いだ。嘘、大げさ、紛らわしい。
ってこういうたとえは鞍馬天狗に失礼なんだろうか。ごめんね鞍馬天狗。

8. 2015年6月25日 19:30:16 : hdNY6z2Xpc

こないだ朝早くコンビニ行ったら変なおじさんが店員にハッキリした声で読売新聞あるかって聞いてたが、読売と産経は憲法違反だぞと注意してやったら、恥ずかしそうにしていた。



[32削除理由]:削除人:カルト

9. 2015年6月25日 20:00:01 : EnAt3eeuds
ナベツネが逝けば変わるよ読売は。
ただ、新聞業界は確実に斜陽になるだろうがね。
ナベツネの権力の源泉てのは業界維持をナベツネ縁故の権力者に取り入ってもらって、頼んでもらうためにある。
誰もがそんなものは持ちはしないということはわかっているが、ナベツネが君臨している限り言えないんだよ。
読売にはナベツネに変わる人物はもういない。
日テレの人脈にもいないだろうし、橋本五郎も糖尿でどうなるかわかったもんじゃない。
読売の自民寄り体制が温存されるのはナベツネの寿命が尽きるまで。

10. 2015年6月25日 20:08:47 : EwX5TbDRAx
始めから 決まってるのさ 数字など

11. 2015年6月25日 22:10:28 : wafoFQzHCY
調査なんかしてるもんか。いい加減な新聞のいい加減な数字にいまさらか。

12. 2015年6月26日 00:44:00 : 3uXHk2y8yQ

>ナベツネの寿命が尽きるまで

一日も早いことを願う。日本国民の悲願でもあるだろう。



[32削除理由]:削除人:カルト

13. 2015年6月26日 13:36:33 : DqfptN9ZX2
>>9
>ナベツネ
単にCI●の傀儡ってだけで例え逝っても変わりが出てくるでしょう?

14. 2015年6月27日 07:05:27 : rbYtuiHkiI
日本の大マスゴミに真実の世論調査を期待しても無理。

世界で相手にされないよ。アア恥ずかしい。



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