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ジャン・ユンカーマン監督(C)日刊ゲンダイ
沖縄の“真実”撮ったユンカーマン監督 米軍と日本政府を批判
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2015年6月24日 日刊ゲンダイ
■今も続く米軍の占領意識と日本政府のふがいなさ
23日、沖縄は70年目の慰霊の日を迎えた。この日に合わせ製作された映画「沖縄 うりずんの雨」(製作シグロ)。米軍普天間基地の辺野古移設を巡り、安倍政権との対立が続く沖縄県の戦後の“真実”を米国人監督が迫ったドキュメンタリー作品である。
激しい地上戦の末に辛うじて生き残った元米兵や元日本兵、惨禍に巻き込まれた多くの沖縄県民を丁寧にインタビュー。1945年4月1日の沖縄本島上陸直後から始まった米軍による沖縄占領政策の実態や、反基地闘争を追っている。監督のジャン・ユンカーマン氏に聞いた。
「1975年、大学を卒業した私は沖縄を訪れ、半年間、ゴザのバー街で反戦兵士たちの支援活動に関わりました。占領は3年前に終わったはずなのに、まだ基地だらけ。沖縄の人々は、武器を持たず、世界でいちばん強大な軍隊を持つ米国に対し、50年代の島ぐるみの闘争から、普天間基地の辺野古移設反対闘争まで闘っている。日本の“終戦”は、沖縄の問題を解決しないと見えてこないと感じ、映画を撮ることにしたのです」
取材を通じて痛感したのは、戦後も沖縄を「戦利品」として位置付けている米国・米軍の“傲慢”な現実だった。
「沖縄戦では、24万人の犠牲者が出ましたが、今も沖縄に32の米軍基地が集中しています。多くの県民の命を犠牲にしたにもかかわらず、戦後も基地をそのまま残し、膨大な土地を占領している。それを70年間も続けているのは異常です。辺野古移設も“戦利品”という発想が残っているのでしょう」
沖縄で度々起きる米兵によるレイプ事件。ジャン監督は、95年のレイプ事件に関わった元米兵にもインタビューした。
「彼は『自分でもなぜ、犯行に及んだのか分からない』『首謀者がやろうと言ったのでやってしまった』と話していた。そこにはいまだに占領軍という意識が垣間見えました。アメリカは世界中に800ほどの基地を持ち、兵士はもともと特権的な考え方です。レイプ事件の本質は『ただ悪い兵士がいただけ』という単純な見方ではなく、構造的な問題が横たわっているのです」
そして、そんな米国に唯々諾々と従う日本政府の姿勢にも問題があると思った、と言う。
「辺野古移設は、県民の8割が反対です。それなのに日本政府は民意を無視し、強引に進めようとしています。米軍基地を減らす努力をするのではなく、さらに固定化しようとしているのです。沖縄に基地があり続ける限り、戦争は過去にならない。抑止力で何でも解決できる、という時代遅れのアメリカに引きずられる日本政府も許し難いと思います」
安倍首相も見た方がいい。
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