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2015年 06月 24日
昨日6月23日は、沖縄戦が終わったとされる沖縄慰霊の日だった。(・・)
沖縄は日本で唯一、米国が上陸して戦った場所。政府は本土を守るため米軍をこの地に長くとめおこうとして、、沖縄の一般県民も巻き込む形で、強引かつ無謀な戦略を展開。
それもあって、県民の4人に1人が沖縄戦で命を失うことになったのである。(-"-)
沖縄では、毎年、この日に追悼式典が行なわれ、県知事が2度と戦争をしないことを誓う「平和宣言」を行なうのであるが。
昨年末に新知事に選ばれた翁長雄志氏は、この「平和宣言」の中で、辺野古移設を含め、これ以上、沖縄の負担を増やさないことを強く要望。この知事の言葉に対して、珍しいことにスピーチの最中に、参列者から拍手がわく(沖縄特有の指笛も出ていたかも)シーンが見られ、印象に残った。<あとで宣言の全文をアップするです。>
で、その拍手をきいて、mewは県民たちが、いかに辺野古移設で国と戦う知事を支援しているのかが伝わって来るように思えたです。(**)
<同じ式典に参列していた安倍首相へのアテツケに思える部分もあったけどね。(++)>
以前から何度も書いているように、沖縄県民の多くが辺野古移設に反対しているのは、単にそのことだけではなくて。政府が沖縄に戦前、戦中、そして戦後の占領時代、本土復帰後と、本土の利益を重視&沖縄の県民の生活を軽視して、ず〜っと様々な負担を押し付け、犠牲を強いて来たことに対する怒りや嘆きが積み重なっているからなのだけど。
翁長知事は、その県民の思いを率直に安倍首相のぶつけようとしていることに、県民は共感しているのではないかと察する。(・・)
* * * * *
他方、安倍首相のスピーチ(*1)の最中には、参列者から野次が飛んじゃったりして。(~_~;)
その上、首相は例年、式典の後、知事と会談を行なっていたのであるが。今年は翁長知事と対立が続いていることもあって、会談は行なわないことに。とりあえず礼を尽くして、那覇空港に見送りに行った翁長知事と5分ほど話をしただけで終わったという。(>_<)
そもそも安倍晋三氏をはじめとする超保守仲間の中には、琉球民族を本当の意味で日本人(大和民族?)だとは思っていないところがあって、それが琉球差別の要因になっているし。<戦中もスパイ扱いされて犠牲になった人が。また今でも沖縄の人を中国のスパイみたいに書くネトウヨもいるほどだ。(-"-)>
中国を敵視する彼らは、沖縄を対中戦略の要所として考え、沖縄戦以上に、本土を守るための防波堤の役割を課そうとしているところがある。(-"-)
しかも、安倍首相と言えば、沖縄戦の際に、日本軍が沖縄の県民に集団自決を強制したことを認めておらず。前政権の時には歴史教科書からその記述を消そうとして、県民から大反発を受けたことがあるし。
今政権でも、沖縄の一部地域に超保守派のつくる会系の教科書を押し付けようとしたり、仲井真前知事を翻意させて辺野古移設を強行しようとしたりなどなど、ずっと沖縄県民を蹂躙するような政策を行なっていたりして。いわば沖縄県民の天敵のような存在になりつつあるわけで・・・。
県民の多くは、この沖縄の県民を最も軽視している戦後最悪の首相に、早くやめて欲しいと思っているに違いあるまい。(-"-)
昨日の式典でも、翁長知事や沖縄県民と安倍内閣の対立、溝が色濃くあらわれていたという。(@@)
* * * * *
『沖縄の全戦没者を悼む「慰霊の日」を迎えた23日、沖縄県糸満市摩文仁(まぶに)の平和祈念公園で、沖縄全戦没者追悼式が開かれた。翁長雄志(おながたけし)知事は平和宣言で、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設問題をめぐり、安倍政権の姿勢を真っ向から批判。平和を祈る戦後70年の式典は、政権と沖縄県の溝を映し出した異例の展開となった。
6月23日は、太平洋戦争末期の沖縄戦で組織的戦闘が終わったとされる日。追悼式には安倍晋三首相や衆参両院議長、キャロライン・ケネディ駐日米国大使らも参列し、1分間の黙?(もくとう)を捧げた。
普天間飛行場の同県名護市辺野古への移設作業の中止を求め、計画を進める安倍政権の姿勢を批判する――。翁長氏が演出した戦後70年の追悼式の会場は、異様な雰囲気に包まれた。
「『危険性除去のため辺野古に移設する』『嫌なら沖縄が代替案を出しなさい』との考えは、到底許容できない」「移設する作業の中止を決断され、沖縄の基地負担を軽減する政策を再度見直されることを強く求める」
翁長氏が平和宣言を読み上げると、参列者から拍手が起き、指笛が鳴った。その後、首相があいさつに立つと、一転して「帰れ」とヤジが飛んだ。県政野党の自民県議は「政治色が強すぎる。穏やかな追悼の場にそぐわない内容だ」と顔をしかめた。(朝日新聞15年6月23日)』
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翁長知事の平和宣言全文を、ここにアップしておこう。(・・)
『70年目の6月23日を迎えました。
私たちの郷土沖縄では、かつて、史上稀まれに見る熾烈しれつな地上戦が行われました。20万人余りの尊い命が犠牲となり、家族や友人など愛する人々を失った悲しみを、私たちは永遠に忘れることができません。
それは、私たち沖縄県民が、その目や耳、肌に戦いくさのもたらす悲惨さを鮮明に記憶しているからであり、戦争の犠牲になられた方々の安らかであることを心から願い、恒久平和を切望しているからです。
戦後、私たちは、この思いを忘れることなく、復興と発展の道を力強く歩んでまいりました。
しかしながら、国土面積の0・6%にすぎない本県に、日米安全保障体制を担う米軍専用施設の73・8%が集中し、依然として過重な基地負担が県民生活や本県の振興開発に様々な影響を与え続けています。米軍再編に基づく普天間飛行場の辺野古への移設をはじめ、嘉手納飛行場より南の米軍基地の整理縮小がなされても、専用施設面積の全国に占める割合はわずか0・7%しか縮小されず、返還時期も含め、基地負担の軽減とはほど遠いものであります。
沖縄の米軍基地問題は、我が国の安全保障の問題であり、国民全体で負担すべき重要な課題であります。
特に、普天間飛行場の辺野古移設については、昨年の選挙で反対の民意が示されており、辺野古に新基地を建設することは困難であります。
そもそも、私たち県民の思いとは全く別に、強制接収された世界一危険といわれる普天間飛行場の固定化は許されず、「その危険性除去のため辺野古に移設する」、「嫌なら沖縄が代替案を出しなさい」との考えは、到底県民には許容できるものではありません。
国民の自由、平等、人権、民主主義が等しく保障されずして、平和の礎を築くことはできないのであります。
政府においては、固定観念に縛られず、普天間基地を辺野古へ移設する作業の中止を決断され、沖縄の基地負担を軽減する政策を再度見直されることを強く求めます。
一方、私たちを取り巻く世界情勢は、地域紛争やテロ、差別や貧困がもととなり、多くの人が命を落としたり、人間としての尊厳が蹂躙じゅうりんされるなど悲劇が今なお繰り返されています。
このような現実にしっかりと向き合い、平和を脅かす様々な問題を解決するには、一人一人が積極的に平和を求める強い意志を持つことが重要であります。
戦後70年を迎え、アジアの国々をつなぐ架け橋として活躍した先人たちの「万国津梁ばんこくしんりょう」の精神を胸に刻み、これからも私たちは、アジア・太平洋地域の発展と、平和の実現に向けて努力してまいります。
未来を担う子や孫のために、誇りある豊かさを創りあげ、時を超えて、いつまでも子どもたちの笑顔が絶えない豊かな沖縄を目指します。
慰霊の日に当たり、戦没者の御霊みたまに心から哀悼の誠を捧ささげるとともに、沖縄が恒久平和の発信地として輝かしい未来の構築に向けて、全力で取り組んでいく決意をここに宣言します。
平成27年6月23日 沖縄県知事 翁長雄志 』
* * * * *
安倍首相の挨拶スピーチは*1にアップしておくが。首相は、式典後、記者団に対して、このように語っていたという。
『安倍首相は23日、訪問先の沖縄・糸満市で、アメリカ軍普天間基地の移設問題について、「普天間基地の固定化は、断固としてあってはならない」と述べ、名護市辺野古への移設を推進する考えを示した。そのうえで、「沖縄全体の基地負担の軽減は進んでいるということを含め、しっかりと知事をはじめ、沖縄県民に説明していきたい」と述べた。(FNN15年6月23日)』
いつも書いていることだが。普天間基地の固定化をしないように、基地を廃止するのは、当たり前のことなのである。(・・)
普天間基地を廃止するために、辺野古に新しい基地を作るのでは、沖縄全体から見れば、基地負担を減らすことにはならないし。新基地を作れば、また何十年と米軍がそこに居座る可能性が高いわけで、むしろ基地負担を増やすことにもつながりかねないわけで。(-"-)
いくら説明したところで、<経済的利益との兼ね合いの件は別とすれば)本当の意味で辺野古の新基地建設の必要性に納得をする県民はほとんどいないことだろう。(~_~;)
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興味深いことに、日本経済新聞が、政府と沖縄の対立について今後も展開予想も含めて、そこそこ長い記事を載せていたので、それもアップしておこう。
『政府・沖縄、対立色再び 慰霊の日 首相・知事会談は5分
沖縄戦の犠牲者を悼む「慰霊の日」を23日に終え、米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設をめぐる政府と沖縄県の対立が再び激しくなりそうだ。沖縄を訪れた安倍晋三首相と翁長雄志知事の会談はわずか約5分間に終わった。追悼式の「平和宣言」で、翁長氏は辺野古移設反対など基地問題に半分以上を費やし、政府と沖縄県の溝の深さを浮き彫りにした。
23日の追悼式。「今後も沖縄の負担軽減に全力を尽くしたい」と訴える首相に会場から「帰れ」などと罵声が飛んだ。首相は追悼式後、記者団に「普天間の固定化はあってはならない」と辺野古移設の必要性を強調。しかし厳しい空気に配慮してか、これまで繰り返してきた「辺野古移設は唯一の解決策」との表現は使わなかった。
翁長氏は戦後70年の節目の平和宣言で「政府は移設作業の中止を決断し、政策を見直すことを強く求める」と力説した。平和宣言では歴代知事も普天間基地の県外移設や負担軽減を訴えてきたが、宣言の半分も費やすのは異例だ。会場では首相あいさつとは対照的に翁長氏に拍手が湧いた。
この日、首相と翁長氏の間には微妙な空気が流れ続けた。追悼式会場を訪れた首相は出迎えた翁長氏と握手を交わさず険しい表情のまま。帰途に就く直前、那覇空港で短時間会談したが、同席した山口俊一沖縄・北方相が沖縄観光について聞き、翁長氏が説明するなどにとどまった。
歴代首相は2000年以降、03年を除き毎年6月23日に沖縄を訪れている。仲井真弘多前知事時代は昼食を取りながら会談するのが恒例だった。菅義偉官房長官は記者会見で「国会がこういう状況だからできなかった」と説明した。
今後は波乱含みだ。県の第三者委員会は7月中に前知事が埋め立て申請を承認した過程を検証した結果を報告する予定。翁長氏はこれを受けて承認の取り消し、撤回に踏み切る考えを明言している。政府高官は「裁判になるだろう」と漏らす。
前知事の承認時、留意事項として埋め立てを始める際に国が県と協議するとした取り決めも焦点だ。計画に細部でも変更があれば、改めて県や名護市の承認が必要とされる場面も想定され、その場合は「着工の遅れはやむを得ない」との声が政府内にある。
沖縄県議会も、県外から土砂や石材の持ち込みを規制する条例案を7月10日に成立させる見通しで、埋め立てに必要な土砂の搬入に影響が出る可能性がある。
政府は沖縄の出方を見極めつつ、計画通り今夏に埋め立てを始める方針を変えていない。ただ安全保障関連法案の慎重審議に向けて国会を大幅に延長したのを踏まえ「埋め立て強行の印象が安保審議に影響しないよう、政府は着工に慎重になるのではないか」との声も沖縄には出ている。(日本経済新聞15年6月23日)』
* * * * *
安倍首相は米国に夏までに成立させると約束した安保法案の審議に関して、かなりナーバスになっている様子。
また9月の自民党総裁選で無事に再選を果たして、長期政権の確実化させるためにも、支持率を下げたくないという思いがあるとのこと。^^;
それゆえ日経の記事にもあるように、9月までは辺野古の埋め立て工事に関しても、強行策をとらないのではないかと見る人が少なくない。(・・)
もしそうであるなら、埋め立て工事が大きく進展しない間に、翁長知事や沖縄県民をはじめ、住まいは問わず心ある人たちは、是非是非、辺野古移設の横暴さ、理不尽さを日本国中に広くアピールをして、いざという時に国民全体の後押しが受けられるようにしておくべきではないかと思うのだ。(**)
安倍首相らが辺野古移設を強引に推し進めようとする姿勢と、違憲な安保法案を強引に成立させようとする姿勢とリンクさせて、安倍政権の横暴さを多くの国民が認識できるようにしたいと。
もしそれで支持率がどんどん下がれば、安倍首相の総裁選再選はそう簡単に行かず。仮に再選しても、求心力がぐーんと低下することになるように思うし。
もし米国と約束した辺野古移設も安保法制も阻止するかor中断させることができれば、安倍首相はその責任を追及されて、辞任せざるを得なくなる可能性が大きいと思われ・・・。
ようやく安倍政権に対して少しずつ逆風が吹き始めている感じがあるだけに、ここから9月に向けて、安倍政権打倒をすべく、みんなで頑張って行きたいな〜と思っているmewなのだった。o(^-^)o
THANKS
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