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江川紹子が、高村の異端な砂川判決説の問題点をわかりやすく解説(日本がアブナイ!)
http://www.asyura2.com/15/senkyo187/msg/124.html
投稿者 笑坊 日時 2015 年 6 月 19 日 11:21:18: EaaOcpw/cGfrA
 

http://mewrun7.exblog.jp/23292710/
2015年 06月 19日

 自民党の高村副総裁が昨年、急に1959年に出た「砂川判決」を持ち出して、集団的自衛権の行使は最高裁の判決で認められていると主張。<昨日、国会で、かつては集団的自衛権は現憲法では許されないと発言していたことを指摘されていたりして。^^;>
 安倍自民党は、その高村説も根拠にして、安保法制は憲法に違反しないとして、法案成立を急ごうとしている。(-"-)

 しかし、当ブログでも何度も書いているように、「砂川判決」は集団的自衛権の行使を争点にしたものでも、その合憲性を判断したものでもないのである。(・・)
 それゆえ、「砂川判決」が出てから50年以上、政治家、学者などを含め、この判決を根拠に集団的自衛権の合憲性を主張した人などいなかったのであるが。
 果たして、ごく一部の超保守思想を持つ政治家の異端な(異常な?)見解によって、憲法9条の条文や判例の解釈が歪められ、日本のあり方が変わってしまっていいのか・・・mewは、大きな疑問を抱いている。(**)

 でもって・・・江川紹子さんが、砂川判決を集団的自衛権行使の合憲性の根拠に用いることへの問題点を、とてもわかりやすく書いていたので、それをアップしたい。


『なぜ、今、「砂川判決」なのか──本当の問題点と珠玉の部分【江川紹子の事件簿】

 HARBOR BUSINESS Online / 2015年6月13日

◆最高裁が自衛隊に触れた唯一無二の判決

 最高裁の「砂川判決」が脚光を浴びている。

 集団的自衛権の行使容認の違憲性が話題になるたびに、政府や自民党によって、半世紀以上も前に出された判決を持ち出される。衆議院憲法審査会で参考人となった憲法学者が、そろって審議中の安保法案を「憲法違反」と断じた後、政府が慌てて出した見解や自民党が所属議員に向けて配った文書でも、この「砂川判決」が使われた。

 なぜ、今、「砂川判決」なのか。

 集団的自衛権行使容認の牽引役となってきた高村正彦・自民党副総裁は、次のように語っている。

「この判決が、私が知る限り、最高裁が自衛権に触れた唯一無二の判決だ」

 では、この唯一無二の司法判断は、果たして集団的自衛権を行使し、自衛隊を海外に展開させることを合憲と言っているのだろうか。

 結論から言うと、NOである。

 判決文のうち、政府や自民党が、繰り返し引用するのは、次の部分だ。

<わが国が、自国の平和と安全を維持しその存立を全うするために必要な自衛の措置をとりうることは、国家固有の機能の行使として当然のことといわなければならない>

 そして、この判決では「個別的自衛権」と「集団的自衛権」は区別されていないから、<集団的自衛権を行使することはなんら憲法に反するものではないのです>(自民党所属議員宛の書面)という。

 つまり、「最高裁が違憲だと言っていない以上、違憲じゃない」という主張である。

☆  ★  ☆  ★  ☆  ★  ☆

◆争点は米軍駐留の合憲性

 最高裁は、なぜ集団的自衛権を「違憲」としなかったのか。それは単に、自衛権の種類について話題にならなかったからにすぎない。この判決は、米軍基地の拡張に反対する人たちが基地内に立ち入ったことが犯罪になるかどうかが争われた刑事事件について出されたもので、争点は米軍の駐留の合憲性だった。

 判決は、憲法9条の戦争放棄と戦力不保持によって生じた防衛力の不足を補うために、米軍の手を借りることを容認しただけだ。そのために、自衛隊が日本の外まで出て行って、米軍のお手伝いをする、という話は、かけらも出ていないのである。最高裁判決には「自衛隊」という言葉さえ出てこない。

 話題にならなかったから言及しなかったものを、あたかも最高裁が認めているかのように言い募るのは、牽強付会に過ぎる。

 この判決で、注目すべきなのは、政府や自民党が引用する一文ではなく、次の3点だろう。

 ひとつは、米軍駐留の根拠になっている日米安保条約については、「高度の政治性を有する」ので「司法の判断にはなじまない」とする「統治行為論」などを持ち出して、判断を避けている点だ。一見して明白に違憲無効と判断できるものでない限り、違憲立法審査の対象にはしない、という考え方である。

 最近、政府や自民党は、多くの憲法学者からの「憲法違反」との批判に対し、「憲法解釈の最高権威は、憲法学者ではなく、最高裁だ」として、最高裁の権威を強調する発言が相次いでいる。

 しかし、日本の最高裁の違憲立法審査は、法案や法律そのものの違憲性を直接審査するわけではない。実際に訴訟が提起され、その事件を判断するうえで法律の合憲性が問題になった時に、初めて違憲立法審査が行われる。しかも、裁判は一審から始まるわけで、現在審議中の安保法案に関して、最高裁の判断が出るのは、おそらく相当先の話になる。

 しかも、こうした安全保障法制は「高度の政治性を有する」のだから、「統治行為論」などによって最高裁は違憲判断は避けてくれるはずだ――これが、最高裁を持ち上げる政府・自民党のもくろみだろう。その前例としても、砂川判決は貴重なのだろう。

 しかし、この「砂川判決」を、あたかも黄門様の印籠のように扱い、持ち上げてしまっていいのだろうか。

 注目すべき2点目は、この判決の出自である。

 砂川事件は、一審が米軍駐留を違憲として無罪判決が出たため、政府はすみやかに逆転有罪判決を目指すべく、高裁をすっ飛ばして最高裁に「跳躍上告」した。アメリカ側からプレッシャーはものすごかったようだ。駐日米国大使が日本の外務大臣に対して「跳躍上告」を促す外交圧力をかけたことも判明している。

☆  ★  ☆  ★  ☆  ★  ☆

◆戦後司法の歴史の中で、最大の汚点

 プレッシャーは、日本政府だけでなく、裁判所にももたらされたようである。当時最高裁長官だった田中耕太郎は、何度も米国大使館などにおもむき、駐日米大使に対して、判決の時期や審理の進め方、見通し、一審判決批判などを説明している。大使が本国に送った報告の電文などが、米国側ですでに開示されていて、その事実を裏付けている。

 判決前に裁判長がこのような情報を外部にもらすなど、通常では考えられないことだ。

 日本の主権や司法の独立という点で、「砂川判決」は、戦後の司法の歴史の中で、最大の汚点とも言うべき出来事あろう。

 日本国憲法を米国からの「押し付け」などと言って嫌う人たちが、こういういわば国辱的判決をありがたがる、というのは、非常に奇妙な気がする。

 そのような判決でも、読み直してみると、当時の裁判官たちの思いと英知が込められた、きらりと光る部分はある。

 それは、日米安全保障条約に関する司法判断を避けつつ、こう書いているところだ。

 <第一次的には、右条約の締結権を有する内閣およびこれに対して承認権を有する国会の判断に従うべく、終局的には、主権を有する国民の政治的批判に委ねらるべきものであると解するを相当とする>

 安全保障にまつわる条約という非常に難しい問題なので、司法が判断することはあきらめる。けれども、憲法の埒外の聖域に置いてよいわけではない。だから、とりあえずは条約を締結する内閣や批准を行う国会の判断に従うとしても、最終的には「主権を有する国民の政治的批判」に任せるべきだという指摘である。

 この点こそが、「砂川判決」の肝であり、最も注目すべき珠玉の部分ではないか。ましてや、今回は国際的な条約とは異なり、国内法の制定なのである。

 今回の安保法案に関しては、様々な報道機関が世論調査を行っているが、いずれも今国会での成立はすべきでないという意見が圧倒的である。法案に対しても、国会審議が始まってから、むしろ反対意見が増えている。

◆判決に書いてあることを大事にすべき

 たとえば、読売新聞が6月5〜7日に行った世論調査。同社の調査では、この法案については、以下のように極めて誘導的な問いがなされている。

「安全保障関連法案は、日本の平和と安全を確保し、国際社会への貢献を強化するために、自衛隊の活動を拡大するものです。こうした法律の整備に、賛成ですか、反対ですか」

「日本の平和と安全を確保し、国際社会への貢献を強化するために、自衛隊の活動を拡大する」法案への賛否を問われて、「反対」とはなかなか言いにくいだろう。ところが、その結果は「賛成」40%(前回46%)、「反対」48%(同41%)と、「反対」が「賛成」を上回った。

 しかも、「賛成」は前月の調査に比べて6ポイント下落し、「反対」は7ポイント増えている。法案の今国会成立については、「反対」が59%(前回48%)で約6割となり、「賛成」の30%(同34%)の倍近くに達した。

 政府は、国民に対して責任を負っている。第一に果たすべきは、説明責任であろう。

 ところが、この読売新聞の世論調査では、「政府・与党は、安全保障関連法案の内容について、国民に十分に説明していると思いますか」という問いに対して、「十分に説明している」と回答したのは、わずか14%。実に80%が「そうは思わない」と答えている。この数字は、前月の81%とほぼ横ばい。国会審議が始まっても、政府の説明責任は果たされていない。

 最高裁の「砂川判決」は、集団的自衛権については触れていないが、安全保障がかかわる司法判断が難しい問題も、「主権を有する国民の政治的批判に委ねらるべき」とは明記している。判決が書いていないことを、あれこれ推測するより、書いてあることを大事にすべきだろう。

「砂川判決」が大事なら、「主権を有する国民の政治的批判」を無視し、今国会成立にこだわることは、とうていできないはずである。【了】 』

                       THANKS

 

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コメント
 
1. 日高見連邦共和国 2015年6月19日 11:55:26 : ZtjAE5Qu8buIw : mFuG9qQlTk

>戦後司法の歴史の中で、最大の汚点

ほんとそう!(怒)

連中が、砂川裁判を持ち出せば持ち出すほど、今まで意図的に隠してきた(笑)
砂川裁判のオカシサと愚かさが万人の目にさらされるぅ〜!!

いやはや、こんなふざけた裁判(判決)有ったのか!ってサ!!
逆効果〜〜〜。


2. 2015年6月19日 12:41:45 : YxpFguEt7k
首相「従来の憲法解釈に固執するのは責任放棄」

平野啓一郎氏
「どうやったらこの人に、集団的自衛権と個別的自衛権との違いを理解させられるのか?万が一にも北朝鮮が攻撃してきたら、それは個別的自衛権の問題。どうしてそれが理解できないのか?」
https://twitter.com/hiranok/status/611560461566214145

きっと頭が悪いので、どうやっても理解できないでしょう。麻生氏ならマンガにすれば理解するのかも。


3. 2015年6月19日 13:44:07 : I2eYr9YH0Y
高村は過去の発言から違憲だとわかっているが、安部と麻生はわからんだろう。

4. 2015年6月19日 15:33:33 : 5IuSlC3a1Y
わからんのなら、首相の資格はない。ひきずりおろすことだ。

5. 2015年6月19日 15:44:25 : zXhFmrru9s
2015年6月19日(金)

政権の「欺瞞」告発
砂川事件元被告ら「判決悪用」に抗議
ツイート
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-06-19/2015061915_01_1.jpg
(写真)会見する土屋氏(中央)ら=18日、衆院第1議員会館

 砂川事件の元被告らでつくる「伊達判決を生かす会」は18日、国会内で記者会見し、安倍政権が戦争法案を「合憲」とする法的根拠として、同事件最高裁判決(1959年)を持ち出していることに強く抗議する声明を発表しました。

 声明文は、最高裁判決は集団的自衛権について審理されたものでは全くないと指摘し、「裁判当事者として、最高裁判決を悪用していることに強く抗議する」としています。

 そのうえで同判決の成り立ちに関して、当時の田中耕太郎最高裁長官が米大使・公使と密談のうえ、裁判の進め方や判決の見通し、裁判官評議の内容まで伝えていたという歴史的事実に言及。砂川最高裁判決は「憲法37条の『公平な裁判所』に違反した無効な判決」で、それに法的根拠を求めることは「安倍政権の欺瞞(ぎまん)」だとして、安全保障関連法案(戦争法案)の廃案を強く求めています。

 会見した元被告の土屋源太郎氏(80)は、「多くの憲法学者、知識人、マスコミから『違憲だ』という声が広がり、(安倍政権が)追い込まれたなかで、何とか法的根拠を求める悪あがきだ。汚れた、無効の判決を引用するのは、当事者として絶対に許せない」と厳しく批判しました。


--------------------------------------------------------------------------------

 砂川事件 1957年7月に砂川町(現東京都立川市)で、米軍立川基地拡張に反対する労働組合員や学生らが、境界柵を壊し基地内に立ち入ったとして起訴された事件。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-06-19/2015061915_01_1.html?_tptb=400


6. 2015年6月19日 16:16:22 : nwvET1U2lw
国辱的判決、戦後司法最大の汚点「砂川判決」は最高裁長官が守秘義務違反(’−^*)0k

米国開示の駐日米大使による当時の電文から
最高裁長官の田中耕太郎は何度も米国大使館などにおもむき駐日米大使に対して、
判決の時期や審理の進め方、見通し、一審判決批判などを説明したことが証明されてます。
判決前に裁判長がこのような情報を外部にもらすのは異常です。
これが合法なら裁判長は判決の度に見通し説明できることになりますし
跳躍上告ってのにも注目ですよね。
安全保障関連法案は、自衛隊の活動を拡大しますが
日本の平和と安全を確保し、国際社会への貢献を強化するかどうかは極めて疑問です。
こうした法律の整備に、賛成ですか、反対ですか


7. 2015年6月19日 17:00:48 : hdNY6z2Xpc

まったく、いつの時代の最高裁判決なんだよ。どこの裁判所の判断を拘束できるんだ? 

国会は最高裁の判断として尊重しても、それは過去の特異な場合の判断だから国会は拘束されない。

現政権が一連に法整備してきた安保法制が、押し並べて憲法違反の疑義が生じてるのが本題だろ。

アベ内閣が違憲の謗りを回避する目的で砂川判決を論拠にするのでは合憲の証明能力に欠如する。

アベノキベントリックはエキセントリックなんじゃね?



[32削除理由]:削除人:連続コメント

8. 2015年6月19日 17:18:21 : YztQ6BqvGo
それにしても米国って凄いな。
こんな悪らつな陰謀の文書を開示しているんだから。
日本人には逆立ちしても無理だ。
そういう閉塞した国家が、戦争推進法案なんか可決したらどうなるか。
末怖しい。

9. 2015年6月19日 18:38:41 : hdNY6z2Xpc

まあ、これは超難しい見方の一つだけど、戦後の日米関係の難しさでもある話だ。

日本が太平洋戦争で無条件降伏しても、アメリカの国力も国民感情も止まらなかった。

当時のアメリカ民主主義には明らかな人種差別とアジア蔑視の偏見が存在したからな。

世界大戦の終結はアメリカの終戦ではなかった。アメリカは連合国で覇権を争った。

そこにアメリカが軍事的に日本を利用しなければならない新たな事情が発生している。

そのアメリカの止まらぬ事情の責任の一端を日本が負っている認識が必要だが、それは日本が米軍の兵站の役割を担うことではないとするのが、正統な日本人である。

現政権というより、戦後の日本政府は敗軍の将が国家権力を握って国民から税を搾取してまで米軍の配下に日本政府を置いて平然として威張り腐ってる。

日本は何としてもこのような構図から脱却しなければならない。打倒自公靖国カルト政権あるのみ!



[32削除理由]:削除人:連続コメント

10. 北の吟遊詩人 2015年6月19日 20:45:32 : 3lfvZQ5gr4BHg : 5MgUhmhB9k
砂川事件・・きったないの一言

田中耕太郎・・情けない。

>当時最高裁長官だった田中耕太郎は、何度も米国大使館などにおもむき、駐日米大使に対して、判決の時期や審理の進め方、見通し、一審判決批判などを説明している。

これでも最高裁長官?法の番人??
ここまでアメリカにへつらう必要があるの?
今でもそうなのか?
全容を初めて知りました。
掲載感謝。
こんな外道な裁判の判決を、いまだ後生大事に拝む高村に未来はないと思うが。


11. 2015年6月20日 02:14:07 : OA65qT6hlQ
憲法論議(法案の合憲性)については、報道ステーションのアンケート結果が出た時点で勝負あった感が。

「憲法論議」のフェーズでは政府側の完敗。でも、すでに次の「立法事実(法案の必要性)」のフェーズでに入っているので、ここでもインパクトのあるポイントをあげられるかどうか。

アメリカの要人の証言とか、色々材料集めないとな。


12. 2015年6月20日 03:41:20 : hdNY6z2Xpc

日本の集団的自衛権不存在の確認訴訟でも提起して最高裁判決を確定させる方法もありでしょ。

政府関係者らの論拠は恥も外聞もなくベラベラと出揃ってるから、訴訟期間はかなり短く済む。

今の集団安保法制案が合憲であるとする理由に半世紀も前の最高裁判例を根拠にするのは、その法的判断を下した訴訟物の中身、客体が全く違うことからも無理である。

高村も北側もトンデモ弁護士だな。



[32削除理由]:削除人:連続コメント

13. 2015年6月20日 05:42:11 : rbYtuiHkiI
最高裁だってアメリカの顔色を窺って出した国辱判決だ。
こんなのを有り難がって高村も自民党も頭おかしいじゃない。

14. 2015年6月20日 11:36:47 : t1eIpIm3vk
アメリカに脅されて田中耕太郎が出した判決と公文書で明らかになっている事を高村他自民党の阿呆議員達も知っている筈、憲法学者の殆どが違憲と言われて砂川事件を持ち出す事しか他に何もすがるものがないのでしょう。それにしても高村は以前と真逆な事を平気で言い、無理に通そうとしているのは何か余程甘い汁でも吸ったのでしょうか

15. 2015年6月20日 12:36:28 : 6Eqpp3L932
私には、江川紹子氏のジャーナリストの限界を見たような気がしました。
砂川判決の歴史的な「汚点」を指摘しながら、なお、
「当時の裁判官たちの思いと英知が込められた、きらりと光る部分はある」などと言えてしまうのは、砂川事件と砂川裁判の経緯(歴史)を学んだことがある者には耐え難い牽強付会に聞こえます。あるいは、これが江川氏一流の、権力から批判されることを避け、根源的な批判を避けて、売れる記事を書くスタイルなのか? とも感じる。
(それは、報道ステーションの古賀茂明氏の発言に対する江川ツイートにも共通しています。「公共の電波で自分の見解を伝えるという貴重な機会を、個人的な恨みの吐露に使っている人を見ると、なんとももったいないことをするのか……と思う」)

江川氏の引用する砂川判決の一部、
<第一次的には、右条約の締結権を有する内閣およびこれに対して承認権を有する国会の判断に従うべく、終局的には、主権を有する国民の政治的批判に委ねらるべきものであると解するを相当とする。>
これを、「当時の裁判官たちの思いと英知が込められた、きらりと光る部分」と感じる感覚は、商売としてのジャーナリズムに堕ちた江川氏「独特」の感性でしょうか? 私は砂川裁判を勉強して「裁判官たちの思いと英知」を感じたことはひとつもありませんでした。
最高裁とは、憲法を頂点とするこの国の司法の最高判断を司る所です。それが、米国の圧力に屈して、当時の米国傀儡政権=自民党政権と結託して、憲法判断を避けるための狡猾な屁理屈を編み出したのが「統治行為論」であり「砂川判決」であり、田中耕太郎の役回りだったのです。その釈明として、江川氏の引用する一文が言い訳のように使われているのです。
「砂川判決」を論じるなら、それが「司法の自殺」行為であったこと、以来、日本の米国の属国(亜植民地国家)としての地位が確立された事実をしっかりと論じなければならない。世界の目が、日本を「経済は一流でも、政治は二流以下」と厳しく見るのは、このような歴史的経緯が背景にある。日本が国連常任理事国に立候補しても、なかなか各国の賛成票が得られない理由も、「どうせ米国票が2票になるだけ!」という日本にたいする厳しい評価が理由です。
それは、日本が「真の独立国としての信頼と尊敬」を得ることができない現状です。

江川氏のような商売ジャーナリズムが、日本人の国際性と政治的自律をグズグズにしてしまう一因になっているように思います。
米国人記者ビル・コヴァッチとトム・ローゼンスティールの共著『 The Elements of Journalism 』によれば、ジャーナリストの定義(原則)とは、
「市民を権力から自由にするための情報を運ぶものがジャーナリスト」である。


16. 2015年6月20日 18:53:31 : V8ALKaJfjY
そりゃ

いまさら安保違憲判断はできないだろ?

安保が違憲なら自衛隊が違憲となる

自衛隊が違憲なら防衛省が違憲

もう無理だな

これを遡って違憲判断すれば

国家でなくなる

[32削除理由]:削除人:アラシ

17. 2015年6月21日 00:28:27 : FQcYphdnoA
こちらに、推進派合憲論の間違いを、明快に指摘する違憲理由の説明があります
「なぜ、憲法学は集団的自衛権違憲説で一致するのか?」 木村草太・憲法学者
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150616-00000008-wordleaf-pol&p=2

この中の第二の部分は 6/4衆議院憲法審査会で3名の憲法学者の違憲発言があった後に、公明党北側一雄が言っていたと思うが 2:26:00のあたりから
国際法に、国内法を合わせ国外で攻撃しても攻撃しても批判されないための法案だと聞こえるのだが、国内法はあくまで国内法だろうが。。。
弁護士とは思えない隙だらけの論理飛躍で馬鹿ではないか思う

衆議院・憲法審査会 2015-6-4 フルバージョン
https://www.youtube.com/watch?v=ypbSquP-6cw

長時間ビデオだが違憲がよく分かる



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