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経産省侵入事件は「特高」並みの異常逮捕だ!
http://mainichibooks.com/sundaymainichi/column/2015/06/28/post-145.html
サンデー毎日 2015年6月28日号
牧太郎の青い空白い雲 /526
下腹部に脂肪の塊のようなものができて、医師に「コレ、何ですか?」と見せたら「鼠径(そけい)ヘルニアだ」と言われた。いわゆる、脱腸である。
痛くも痒(かゆ)くもないが、そのまま放置していると、飛び出した「腸」が腐る、と脅かされ5月末、入院して手術。「日帰り」可能な簡単な手術らしいが、合併症の心配もあって長逗留(ながとうりゆう)になってしまった。その間、情報過疎暮らし。「戦時中の特高(特別高等警察)」並みの"暴走"が行われていたことに、まったく気づかなかった。何しろ、この「小さい大事件」を新聞はほとんど報道しないからだ。
× × ×
5月28日夜のことである。
東京・霞が関の経済産業省の敷地内に正当な理由もなく入ったとして、3人の男性が建造物侵入の現行犯で逮捕された。3人は原発に反対するグループ。いつものように経産省正門前の歩道で、「再稼働反対!」の声を上げていた。歩道と経産省の敷地は高さ50センチほどのチェーンで隔てられていたが、この日、3人は敷地内に入り、正門の門扉前のスペースで抗議活動を続けた。
「敷地の外に出てください」
と警備員に促されたが、応じない。そこで110番通報。3人は駆けつけた警察官に逮捕された。
物を壊したり、誰かを傷つけたわけでもない。もともと、昼間は経産省に用がない人でも歩けるエリアである。こんなことで、逮捕する必要があるのか? 「逃走の恐れ」などまったくないのに。しかも数日後、彼らの自宅が家宅捜索された。
こんなことで家宅捜索するなんて......。察するに、国策に反対する市民運動に水を差すために、あえて逮捕し、家宅捜索した、ということか?
戦前の「特高」気取りの「過剰取り締まり」と思えてならない。
多分、戦闘的な活動家だった3人は、これ以前から公安警察からも目をつけられていたのだろう。
「要注意人物」を捕まえるキッカケが欲しかったのかもしれない。
× × ×
戦前・戦中の日本では、特高が「国家組織の根本を危うくする行為を除去する」と称し、社会主義運動、宗教活動、国家主義運動などを取り締まり、被疑者の自白を引き出すために過酷な尋問、拷問を加えた。この悲劇を繰り返してはならない!というのが、今の公安警察の出発点。個人の思想、信条、言論の自由が基本だ。
まかり間違っても、時の権力の言いなりになって、平和憲法を守る運動を弾圧する公安警察になってはならない!と思っている。第2次安倍内閣誕生以前はこの種の「過剰取り締まり」は少なかった。少なくとも官庁の敷地に入っただけで、逮捕されることはなかった。
それが、どうだろう。安倍内閣に盾をつけば牢屋(ろうや)に一直線? 公安警察が市民を脅している。日本はいま、暗黒時代に逆戻りしそうな気配。心配である。
× × ×
警察の過剰な対応は、ドローン騒動でも話題になった。
警視庁は5月21日、車京・浅草の三社祭で小型無人機・ドローンの飛行を予告する内容の動画をネット配信し、警備を強化させたなどとして、横浜市の無職少年を威力業務妨害の容疑で逮捕(6月10日に家裁送致)した。例の長野市の善光寺でドローンを落下させたり、国会議事堂近くなどで飛ばそうとした「お騒がせな少年」である。困った存在なのは間違いない。
しかし、ドローンを飛ばすことを示唆した動画をネットに配信したことが、なぜ威力業務妨害になるのか? 理解できない。
警視庁は家出歴がある少年に逃走の恐れがあることも考慮して逮捕に踏み切ったというが......本当のことを言えば、ドローン規制のルール作りが追いつかないので、無理やり威力業務妨害罪を適用し逮捕したのではないのか?
安保法制議論の先には、治安強化がある。警察はこれを先取りしているのか? 第2次、第3次安倍内閣になり、日本の警察は「法律」を無視する「暗黒時代」に入ろうとしている。
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