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「「自分の頭でものを考え、判断する人間たち」はそれだけの理由で処罰される。:内田樹氏」
http://sun.ap.teacup.com/souun/17636.html
2015/6/18 晴耕雨読
https://twitter.com/levinassien
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おはようございます。
今日は午後に「大学ランキング」の小林さんが来館。
夕方から中之島の朝カルで中田考先生と対談。
いまの中東情勢(エジプトもトルコもシリアもイラクも騒がしいことになっています)、それとのかかわりで国会審議中の安保法制の現実的な意味について先生のお話を伺います。
国旗国歌について国立大学長に文科相が要請しました。
これが事実上の強制であることは大学人にとっては常識です。
文科省は国の方針に「イエスマン」的に忠実な大学には手厚く、独自の教育研究方針を掲げる大学には懲罰的に交付金を減らすという方針で大学をコントロールしようとしています。
「上位者の言う通りにふるまって自分では何も考えない人間たち」が高く評価され豊かな資源配分に与り、「自分の頭でものを考え、判断する人間たち」はそれだけの理由で処罰される。
大学人たちがこの「反知性主義」的なルールを受け容れれば、それはアカデミアとしては自殺に等しい決断です。
文科省は「政府の言うことを聞かない大学」も懲罰的な交付金減額ですぐ音を上げるだろうと思っています。
おそらくそうなるでしょう。
そして、その結果は「大学人というのは恫喝と金銭で簡単にコントロールされる人たちだ」という大学観をひろく国民の間に周知徹底させるという「効果」があるでしょう。
「大学人は政治的恫喝と交付金の増減で簡単にコントロールされる卑屈でシンプルな連中だ」という考えが真実の一端を開示していることを僕は認めます。
でも、それを促進し宣伝してどうする気なんですか。
大学の知的・倫理的な威信が失われることから日本国民はどんな利益を得ることになるのですか。
教務部長在職中に文科省から「シラバス(学習指導計画)を詳しく書け」という指示がありました。
シラバスの精粗と学生の授業満足度の間には統計的に有意な相関がないという学術的知見に基づいて、僕は教授会で「詳しく書くには及ばない」と公言しました。
その後文科省から「シラバスの記述がランダムだ」という理由で助成金の減額が通告されました。
しかし、シラバスの記述が規格的・定型的であることと教育効果の間に相関が見出せなければ「教育的に無意味な作業に時間を費や必要はない」と判断するのが大学人の知性というものではないのですか。
文科省は「教育や研究がどうあるべきかをお前たちには決める権利がない」というルールを教えるために懲戒的な助成金減額をしました。
彼らは「どうすれば大学教育がよりよいものになるか」には関心がない。
「どうすれば大学人は政府の言うことを聞くか」の技術的洗練にしか興味がないのです。
あ、なんか朝から腹立ててしまいました。
身体に悪いですね。
「悪政は身体に悪い」です。
さて、気分の悪いことはしばらく忘れて朝ご飯たべよ。
では、今日の中田先生との対談に備えて、ちょっと予習します。
それからゲラリタッチ(といってもほとんど「ルビふる」だけ)。
今度の夜間飛行の人生相談本(タイトルは『困難な成熟』に決定)は中学生高校生にも読んで欲しいから。
>The daily olive news 安保法案、学者の反対が熱帯びる 3千人超http://t.co/tmzVM68wwQ「学者の言うとおりにして平和が守れるかとけんかを売ってきた。このけんかは買うしかない」と山口二郎法政大教授(政治学)が語気を強めた。
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>小沢一郎(事務所) 党首討論。とにかく総理の答弁は何が言いたいのか、さっぱりわからない。結局、存立危機事態は存立危機事態であると繰り返すだけで、何も言っていないに等しい。政府にすべてを白紙委任しろ!と、そんなことできるわけがない。今日の討論。総理が何を言いたいかわかった国民はいるのだろうか?
中田考先生との朝カル対談だん。
あっという間の90分。
日本のメディアが報じる中東情勢論とは、情報のリアリティも分析の深さも文脈の明快さも、レベルが違いました。
来てくださった皆さんも大満足だったんじゃないでしょうか。
中田先生ありがとうございました。
次は辺境ラジオで!
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