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【政界徒然草】
萎む剛腕…小沢一郎73歳 「老兵は去るのみ」と言うが、そのホンネは…
http://www.sankei.com/politics/news/150617/plt1506170001-n1.html
「政界の壊し屋」として絶大な影響力を誇示してきた生活の党と山本太郎となかまたち(生活)の小沢一郎代表から“生臭さ”が消えている。47歳で自民党幹事長にのぼり詰めた異端児も今は73歳の少数政党の党首。最近は「老兵は去るのみ」と多くを語らず、枯淡の境地に至った感もあるが、剛腕がこのままおとなしく表舞台を去るとは思えない。
「年齢もね、むしろ僕より下かな? そういうこともあって本当に残念に思う。もっと元気で活躍してもらいたかった」
町村信孝前衆院議長が70歳で死去した6月1日、小沢氏は記者団を前に涙ながらに語った。
自民党時代に小沢氏が属した田中派は町村氏の福田派と激しく対立していたが、小沢氏は「グループが違ったからプライベートな面まで付き合った仲ではない。しかし、気のとても良い同僚だった」と強調。厳粛な表情で故人を悼むその姿は「限られた時間」の尊さを改めて実感しているかのようにも見えた。
最近の発言は年相応におとなしい。5月21日。小沢氏のもとを訪れた維新の党の松野頼久代表は「維新は若いメンバーなので勉強しながらやっていきたい」と挨拶。これに対し小沢氏は「若い人じゃなきゃダメだよ。老兵は消え去るのみよ」と答えた。
民主党時代から小沢氏と親しかった松野氏は「先生のDNAを国会に残してほしい」とも続けたが、小沢氏は「もう時代が変わっているから…」と静かに語るのみだった。
ただ、こうした謙虚な言動により小沢氏から完全に「野心」が消えたと考えるのは早計かもしれない。
「各党ほぼ足並みがそろったのではないか。来年の参院選の一つのステップになればいい」
小沢氏は9日の記者会見でこう述べ、岩手県知事選(9月6日投開票)で3選を目指す側近の達増拓也知事に対する野党の支援態勢が整ったとの認識を示した。また、「野党再編」を掲げているだけに、今回の連携が来年夏の参院選での野党共闘に発展することへの期待感も隠さなかった。
小沢氏が岩手県知事選と野党再編を重視するのには理由がある。“小沢王国”と称される地元の知事選に敗れれば支持基盤の弱体化は必至だ。また、民主党を離れてから失われた存在感を回復させるには、少数政党から脱皮できる野党再編の成就が絶対条件になる。 こうした現実を念頭に小沢氏は精力的に動いた。
5月29日に民主党の岡田克也代表、6月1日には維新の党、社民党、日本を元気にする会(元気)の幹部に自ら接触し、知事選での支援を要請。活動は功を奏し、9日の記者会見では「民主党の岩手県連も支援していただいているし、維新は県連はないが推薦してくださっている」と満足げに答えた。
一方、野党再編に向けて小沢氏が期待するのは民主党時代に行動を共にした議員が多く所属する維新だ。
民主党の小沢グループだったある維新議員は「小沢さんは『民主党が中心だと野党再編は無理だ』という認識で、『維新が主導して新党をつくるぐらいでないとダメだ』という感じだ」と解説する。
小沢氏の意を受けるかのように松野氏が6月5日夜、日本を元気にする会(元気)の松田公太代表と都内で会談し、生活を交えた参院での統一会派結成を打診すると、生活からは「野党再編に向けて歓迎すべき動きだ」(幹部)と評価する声があがった。
とはいえ、こうした流れが小沢氏の望む結果をもたらすとはかぎらない。
自民党は岩手県知事選で元民主党の平野達男参院議員を推す方向だ。与党が後押しする平野氏は復興相も務めた実力派で、達増氏の勝利は保証されていない。 生活を加えた参院統一会派に関しても実現性は不透明だ。生活の3人の参院議員の中には“政界のお騒がせ男”として知られる山本太郎代表も含まれている。維新の参院幹部は「生活は3人ではなく、2人プラス1人だからな…」と述べ、山本氏が加わることへの不安を隠さない。
果たして小沢氏の復活はあるのか。老兵の“最後の戦い”から目が離せない。
(内藤慎二)
[産経ニュース 2015/6/17]
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