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2015年06月16日 「ジャーナリスト同盟」通信
<俵義文資料でも判明>
60年代の極右の秘密的組織というと、自民党内に素心会があった。岸信介や千葉三郎や最近亡くなった町村前衆院議長の父親の金吾が中心的な役割をになっていた。70年代は岸の配下となった反中勢力・台湾派の青嵐会。石原慎太郎や森喜朗、やくざの浜田幸一らだ。そして90年代が日本会議ということになる。目下の安倍支援勢力である。これを教育問題に詳しい俵義文が分析していたので、後段に添付する。実に、安倍・自公内閣の8割が、極右の秘密結社・日本会議の構成員である。前代未聞の極右政府・ナチスのアジア版であろう。
<神道・靖国派の安倍・自公内閣>
訪米講演で「私は軍国主義者」と開き直った安倍、あるいは「果たせなかった靖国参拝を実現するために首相に返り咲いたものだ」とも述べている。
日本の国粋主義は、神道・靖国派である。靖国の国家護持・国家神道復活を目論む恐ろしい極右思想、日本帝国に郷愁を抱く安倍である。
神社・神社・靖国・靖国という、カルト信仰がまとわり付いている不気味な極右の政権と分析できるだろう。「アメリカを守ってやるから、戦争放棄の9条はいらない」とオバマ政権を説得したのであろうが、極右には日本国憲法など眼中にない。
危険きわまりない恐ろしい政府なのである。
<財閥・死の商人が黒幕>
飯島参与は「公明党・創価学会は政教分離に違反している」と叫んで、公明党を集団的自衛権行使容認の閣議決定に賛成させた。飯島に知恵をつけたのが、公明閣僚との見方もある。信濃町を押さえ込む作戦に、太田が絡んでいるのかもしれない。太田の大学先輩は矢野である。
政教分離違反は、安倍・日本会議の方でもあろう。カルト・カルトの連携政権なのか。誰も指摘しないのだが、これの黒幕が三井住友・三菱などの日本財閥である。死の商人ともいえる。
日本の極右政権とワシントンの戦争屋が結びついたところに、アジアの危機が存在する。ソウルの対応が苦戦する理由である。北京とモスクワもまた、連携して対応せざるをえなくなっている。
<神道派が9割を超えている異常>
俵分析によると、閣僚に占める日本会議84%、神道議連は95%近い。公明以外、全てが神道派で占められている。靖国派は84%である。
これこそアジアの極右政権そのものを裏付けている。極右を警戒するフランスの週刊誌が、この問題を取り上げて分析したのも当然であろう。欧米リベラルは、日本会議・神道靖国派をしっかりと受け止めて、注意深く警戒しているのであろう。
その点で、隣国のそれは不十分ではないだろうか。
<90年代に発足、隣国が経済に飲み込まれる時期に極右台頭>
日本会議という秘密結社は、90年代に発足している。中曽根バブル崩壊に比例して、中国も韓国も経済成長に飲み込まれる時期である。隣国が政治を軽視する時期に、日本の極右は台頭している。
政治と経済は車の両輪である。片方を軽視すると、難題が襲い掛かるという歴史の教訓である。
<公明・創価学会懐柔で蓋をかける>
安倍の選挙を支えているのは、公明・創価学会である。彼らを操って敗北を知らない。思考停止の集団を選挙に悪用することで、自民党は安泰という政治状況にある。
憲法を大事にする市民は、信濃町にデモを掛けて、認識を改めさせることが何よりも重要である。国会だけでは効果はない。信濃町の平和集団を覚醒させるのである。知恵者はいないのか。
要するに、日本会議は、その恐ろしい牙を、公明・創価学会の衣をまとって、世間をごまかしている。まだ、ごまかされている隣国の日本研究者もいる。
2015年6月16日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
「日本会議国会議員懇談会」に所属する国会議員が第三次安倍内閣の全閣僚19名に占める割合は、8割を超える。(表1 表2参照)
表1:各議連所属議員が第三次安倍内閣の閣僚に占める割合
⇒【画像】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=25170
出典:俵 義文(子どもと教科書全国ネット21)"第3次安倍晋三内閣の超タカ派(極右)の大臣たち”より
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