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橋下氏、民主と決別宣言 安倍首相と3時間会談、密約か
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20150615/plt1506151533003-n1.htm
維新の党の橋下徹最高顧問(大阪市長)は15日午前、「民主党という政党は日本の国にとってよくない」として、民主党との“決別”を宣言した。自身のツイッターで表明した。安倍晋三首相と14日夜、都内で会談した直後だけに、安全保障関連法案などの国会審議も見据えた“密約”が存在する可能性もありそうだ。
橋下氏は15日未明から、怒涛(どとう)のごとくツイートを始めた。安全保障に関する内容で、午前4時前に一度止めたが、同9時前から再開し、民主党について冒頭のように記し、次のように続けた。
「政党の方向性が全く見えない」「維新の党は民主党とは一線を画すべき」「(維新は)現実的合理性を重視する。空理空論の夢物語だけでは行政運営はできない」「民主党とは決定的に違う」
5月に大阪都構想を断念した後、目立った発信がなかった橋下氏を刺激したのは、虎ノ門のホテル「アンダーズ東京」で約3時間行われた、安倍首相との会談とみられる。これには、菅義偉官房長官と維新の松井一郎顧問(大阪府知事)も同席した。
政治評論家の小林吉弥氏は「安倍首相は安保法案の強行採決は何としても避けたい。できれば、維新との修正協議、少なくとも採決には出席してもらうことを期待し、橋下氏に協力を求めたのではないか」と分析する。
実際、労働者派遣法改正案をめぐっては、維新が採決に応じる方針を決めたことで、強行採決は回避される見通しだ。民主党は「維新は豹変した」(高木義明国対委員長)と不信感を募らせており、今回の会談が、野党の共闘態勢をさらに揺るがすことは明らかだ。
与党との協議を主導したのは、馬場伸幸国対委員長や遠藤敬国対委員長代理ら維新の大阪系だった。松井氏は15日午後、大阪系議員と都内で懇談する予定で、14日夜の会談内容を踏まえ、今後の国会運営などについて意見交換するとみられる。
橋下氏が反民主党路線を鮮明にしたことで、今後、橋下氏に近い大阪系と、松野頼久代表ら民主党出身議員との亀裂が深まる可能性もある。
[ZAKZAK(夕刊フジ) 2015/6/15]
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