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2015年 06月 15日
昨日、安保法制に反対する集会が全国各地で行なわれた。(**)
東京の国会周辺で行なわれた集会には、約2万5千人が集まったとのこと。(・o・)
また、民主党の長妻代表代行、共産党の志位委員長などの野党幹部や、鳥越俊太郎氏などのジャーナリストも参加して、アブナイ安保法制の問題点や反対論を唱えたという。(++)
『集団的自衛権の行使容認を含む新たな安全保障関連法案に反対する抗議行動が14日、国会周辺で行われた。主催した「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」によると、約2万5千人が参加。国会を取り囲み、「戦争法案、絶対反対」「安倍政権の暴走止めよう」などとシュプレヒコールを上げた。
集会には、法案に反対する野党の党首級も参加した。民主党の長妻昭代表代行はマイクを握り「要件が整えば集団的自衛権を際限なく行使できるというのは、どう考えてもおかしい」と主張。「政府は『歯止めはある』といっているが、国会質疑で確認した限り歯止めはほとんどない」と訴えた。辻元清美政調会長代理も参加した。
共産党の志位和夫委員長は、衆院憲法審査会で自民党推薦を含め憲法の専門家3人全員が安全保障関連法案を「憲法違反」と断じたことに触れ、「潮目が変わりつつある。憲法を変えるために作った憲法審査会が戦争法案を進める一番の障壁になっている。痛快な話だ」と述べた。
社民党の吉田忠智党首は「リスクが高まることを認めない不誠実な安倍政権の対応に、強く抗議をしなければならない」と訴えた。
評論家の佐高信氏は、安倍晋三首相が4月の訪米時に英語で演説したことについて「なぜ植民地でもないのに英語で演説しなければいけないのか。あれほど米国にこびた卑屈な日本の首相は今までなかった」と非難。その上で「安倍は『日本の国民を守る』と御託を並べているが、本当に守る気がないということをあの演説が示している」と、首相を呼び捨てにしながら持論を展開した。
ジャーナリストの鳥越俊太郎氏は「国民が反対をしていることを無視して進むのは独裁以外の何者でもない。あのアドルフ・ヒトラーがやろうとしていることと同じだ。安倍政権ではなく『アベドルフ政権』だ」などと首相をののしった。
民主党のブレーンでもある山口二郎法政大教授は「憲法を守る市民の力が日本を戦争に巻き込まれないようにしてきた。これが歴史の事実だ」と訴えた。(産経新聞15年6月14日)』
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正直を言って、mew的には、反対派の政治家、学者、ジャーナリストなどには、安倍首相が訪米したり、国会への法案提出、審議開始がなされる前から、(せめて去年の解釈改憲を行なう前ぐらいから)もっと積極的に動いて欲しかったな〜と思う部分もあったのだけど。(-_-;)
<特に米国に安保法案の早期成立をお約束をしちゃった後で&国会に法案提出しちゃった後では、安倍内閣はもう引くに引けない状態になってしまうので。^^;>
でも、さすがの安倍官邸や自民党幹部も、もし国民の大多数が安保法案自体orその早期成立に反対するようになれば、衆参院で強行採決に持ち込むわけにも行かないだろう。(~_~;)
<しかも、国民の多くがあの法案は憲法違反だと認識するようになれば尚更に。(++)>
ちなみに、直近のNNNの世論調査では、安倍内閣の支持率は、12年末の2次政権発足後以来、最低になったとのこと。 (゚Д゚) <早く支持率と不支持率を逆転させたいな〜。>
また今国会での安保法案成立を「よいと思わない」が63.7%に上ったという。(・・)
『NNNがこの週末に行った世論調査によると、内閣支持率は41.1%で、安倍首相が二度目の首相に就任した直後の2013年1月の調査以来、最低となった。
世論調査で安倍内閣を「支持する」と答えた人は前の月より2.4ポイント下落して41.1%、「支持しない」と答えた人は前月比1.6ポイント増加して39.3%だった。
国会で憲法学者3人が違憲と指摘した安全保障関連法案について憲法違反の内容が含まれていると思うかたずねたところ、51.7%の人が「含まれていると思う」と答えた。16.8%の人が「含まれていると思わない」と答えた。
また、法案を今の国会で成立させることについて「よいと思わない」が63.7%に上った。「よいと思う」と答えた人は19.4%だった。(NNN15年6月14日)』
それゆえ、今からでも一般国民も含めて、色々な分野の人たちがみんなで力を合わせて頑張って行けば、今国会での成立を阻止できるかも知れないと、改めて大きな期待と意欲を抱き始めているmewなのだった。o(^-^)o
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ところで、安倍自民党、とりわけ高村副総裁が「最高裁は砂川判決で、集団的自衛権の行使を認めている」と独自の(あり得ないような?)主張をして、関係者や専門家などから大ヒンシュク&大反発を買っている。(>_<)
で、先週、mewは、砂川事件の訴訟関係者(当事者)の証言として砂川事件の一審を担当した裁判官が、高村氏の見解を否定した上、「砂川判決に根拠を求めそれで解決しようとするとはやり方が汚い」と批判したという話を書いたのだけど。(『砂川裁判官が汚いと批判する高村の主張+ボロが出始めた菅&安倍政権』http://mewrun7.exblog.jp/23260881/)
12日には、砂川訴訟を担当した弁護団も高村氏の主張を否定、批判する声明を出した上、安保法案の撤回を求めたという。(`´)
『1959年の砂川事件最高裁判決を巡り、当時の被告側弁護団の弁護士5人が12日、東京都内で記者会見し、「判決が集団的自衛権の行使を肯定しているかのような自民党や安倍首相の見解は何の根拠もない」とする声明を出した。
与党は、「必要な自衛のための措置をとりうる」などと述べた同判決を安全保障関連法案の合憲性の根拠に掲げているが、会見で新井章弁護士は、「裁判の争点は米軍の駐留が憲法9条に反するかで、集団的自衛権の合憲性を読み取ることは不可能。正確に読んでほしい」と批判した。(読売新聞15年6月12日)』
『安全保障関連法案をめぐる議論で、自民党の高村正彦副総裁らが集団的自衛権の行使を認める根拠として、1959年の砂川事件の最高裁判決を持ち出していることについて、元被告の弁護団が12日、東京都内で記者会見し、「国民を惑わすだけの強弁だ」と批判する声明を出した。
弁護団は、高村氏が同様の主張をした昨年も声明を出した。今回は「最高裁判決は、米軍駐留は憲法9条に違反するかといった点について示しただけで、集団的自衛権の在り方や行使に触れるところは全くない」と指摘。「一刻も早く提案している法案を撤回すべきだ」と求めた。
会見した新井章弁護士(84)は「高村氏がなぜ最高裁判決にこだわるのか分からない。法案の正当性に自信がないから、寄りすがるのか」と推測。山本博弁護士(84)は「学者に違憲だと言われて判決を引っ張り出してきたが、最高裁は集団的自衛権について何も言っていない」と強調した。
内藤功弁護士(84)は、当時の田中耕太郎最高裁長官が米側に最高裁判決の内容の見通しなどを伝えていたことが米公文書で明らかになったとして「不当な判決で、引用すること自体が適切でない」と批判した。(時事通信15年6月12日)』
『政府が集団的自衛権の行使容認の根拠としている1959年の「砂川事件」の最高裁判決について、当時の弁護団が「判決は集団的自衛権について一切判断を示していない」と反論しました。
「集団的自衛権の行使について、裁判所が判断を直接、間接に言及したという余地は100%ありません」(“砂川事件弁護団” 新井 章 弁護士)(中略)
砂川事件の当時の弁護団は「判決が集団的自衛権の行使などに触れているところは全くない」などと述べ、政府の見解は誤りだと指摘しました。(TBS15年6月13日)
『最高裁の審理に加わった当時の弁護団が12日、東京で会見を開き、最高裁判決を基に「集団的自衛権の行使が憲法に違反しない」などとする議論が出ていることについて、「誤った解釈だ」と述べました。
このうち、憲法に関する多くの訴訟で弁護活動を続けてきた新井章弁護士は「最高裁の判決文にある『わが国が』『自国の』といった表現や文脈から考えると、日本の個別的自衛権を指していることは明らかだ。集団的自衛権の行使には全く触れていない」と指摘しました。そのうえで「集団的自衛権の行使は憲法に違反しないという考えには根拠がない」として、直ちに安全保障関連法案を撤回するよう求めました。
高村氏「法案の考え方理解してない」
自民党の高村副総裁はNHKの取材に対し、「砂川事件の判決では、自衛権について、個別的か集団的かは触れていない。自国防衛のための措置であっても、国際法上、集団的自衛権と言わざるをえないものがあり、安全保障関連法案はその部分だけを限定的に容認している。弁護団は法案の考え方を全く理解していない」と述べました。(NHK15年6月12日)』
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砂川訴訟の当事者では、弁護団だけでなく、元被告からも疑問の声が出ている。(・・)
尚、先日も書いたように、砂川訴訟では最高裁長官に違法性があったことが明らかになっているわけで。(裁判の前に米政府と打ち合わせをしていたのよね。^^;)元被告らは、再審請求を行なっているのだけど。早く再審や訴訟の違法性が認められて欲しいと思うです。
『11日の衆院憲法審査会で高村正彦・自民党副総裁は、砂川事件最高裁判決を引き合いに出し、憲法は集団的自衛権を認めていると強調した。判決から半世紀余。昨夏の閣議決定に機に与党関係者から出てきた新たな解釈に、裁判の元被告から疑問の声が上がる。
「元被告として、自分の裁判の判決がこうやって利用されるのは正直がまんならない」。砂川事件で有罪となった静岡市の土屋源太郎さん(80)は語る。
明治大の学生だった1957年7月、東京都砂川町(現立川市)の米軍立川基地の拡張に反対するデモに参加。基地に入ったとして、ほかの学生や労働組合員とともに逮捕、起訴された。
59年3月、「米軍駐留は憲法9条違反」とした東京都地裁で無罪に。ところが、最高裁が同年12月、一審判決を破棄差し戻しし、後に有罪が確定した。弁護団に加わった新井章弁護士(84)は言う。
「判決を読めば、集団的自衛権に関して判断を示していないのは明らか。法律家なら、だれもがそう説明するはずだ」
最高裁判決から50年近くたった2008年春。一審判決の後、駐日米公使が当時の田中耕太郎最高裁長官とひそかに意見交換していたことが米国の公文書で明るみに出、土屋さんらは再審請求に踏み切った。弁護人を務める吉永満夫弁護士(73)は「この判決を集団的自衛権の根拠にするのはおかしい」と話した。(朝日新聞15年6月12日)』
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弁護士で言えば、日本弁護士連合会や全国各地の弁護士会、弁護士グループも、安保法案に慎重、反対の姿勢を示して、様々な活動を行なっているし。高村説にも疑問や異論を唱えている人が多い。(・・)
先週、日弁連が既に26万人分もの安保法案に反対する市民の署名を集めたことを発表。国会議員にその署名を託したという。
『日本弁護士連合会(村越進会長)は10日、国会で審議中の安全保障関連法案に反対する市民の署名が26万1057人分に達したことを明らかにした。署名では集団的自衛権の行使を容認する閣議決定の撤回も求めている。
署名は首相と衆参両院議長宛て。この日、議員会館で開いた勉強会で、参加した国会議員30人に託した。署名では、集団的自衛権の行使を容認した昨年の閣議決定を憲法9条違反と指摘。「閣議決定を実施するための立法も憲法に違反しており許されない」としている。署名は全国の弁護士会を通じて昨年から集めていた。7月末まで集め続けるという。
勉強会には、野党議員に加え、9日の自民党総務会で法案に疑問の声を上げた村上誠一郎・元行革担当相も参加。「国民が自分のこととして判断する問題。一部の議員で決められることではない」と強調し、政府・与党の姿勢を批判。また、講演した柳沢協二・元内閣官房副長官補は「法案をすべて読んだが、憲法に違反している。アメリカによる戦争に巻き込まれていく法律だ」と指摘した。(朝日新聞15年6月10日)』
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高村副総裁(弁護士資格あり)は、多数の憲法学者から安保法制(特に集団的自衛権の行使)は違憲だとの見解が出されていることに対して、学者は机上の空論ばかり言っているので、その意見は参考にならないとツッパネようとしているのだけど。
法律実務に携わっている法曹(裁判官、検察官、弁護士)からも、高村氏の主張に対する疑問や批判の声が次々と上がっている今日この頃・・・。
<mewの知っている法学者の仲間たちや、法曹を含む専門家の仲間たちの間では、高村副総裁が、自分が憲法9条や砂川判決に関して最も理解している人間であるかのような態度で、独自の主張を繰り返していることに「高村は一体、何様のつもりなのか」「高村は思い込みが強くなり過ぎて、判断力が低下しているのではないか(イッちゃっているのではないか)」などの批判が出ているとか。(>_<)>
国民からも「高村見解は通用しない」「安保法制は違憲」「今国会で強引に成立させるのは許さない」という声をどんどんと突きつけて、採決見送り&いずれは廃案に追い込みたいと願っているmewなのだった。(@@)
THANKS
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