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二階総務会長の発言とNHKの報道に期待するもの
http://takedanet.com/archives/1030384671.html
2015年06月10日 武田邦彦 (中部大学)
自民党の総務会長、二階議員が、憲法調査会で発言した3人の専門家が「安保法案は憲法違反だ」としたことに対して、「そもそもこういう人を呼んでくるのが間違いだ」と言った。
この発言は最近にない「重大ニュース」でNHKは国民から受信料をいただいている最優秀の放送局として、大々的に発言自体と、その意味、自民党の体質などについて報道すべきである。
二階議員といえば、自民党の中核をなす幹部の一人で、政府では運輸大臣、経産大臣などの要職を歴任している。その人が「衆議院の憲法調査会に呼ぶ人は、政策に反対の意見を述べる人を呼んではいけない」と言ったのだから、これは大事だ。
つまり、二階議員の「そもそも」という言葉は、「これまでズッと」ということだから、自民党政権下の国会の参考人は「これまでズッと政府の政策を支持する人に限られていた」と言うことを示している。つまり民間の言葉でいえば「出来レース」だったということだ。それならもともと、国会での参考人の意見陳述などいらない。
第二に、このようなことをNHKが知らなかったのかということだ。NHKは国会にも多くの記者を出しているし、参考人の陳述やそれを推薦した党の考えなどもよく知っているはずである。もし、NHKが「出来レース」であることを知っていて、単に「参考人が次のように述べた」という放送をしたら、結果的に「政府の思惑通りに、第三者としての意見のように伝える」ということになっていたと言うことだ。
NHKは基本的には国会などや官庁が発表することをそのまま伝える放送が多いが、それは国会や官庁が「不偏不党」で業務や声明を出すことが前提だ。というのは、放送法で、放送内容は「不偏不党」であることを求められているからである。
国会や官庁の中の言動や声明を伝える場合、「そのまま」ではなく、「それが不偏不党か」をNHKで吟味する義務がある。どうしても時の政権の情報が多くなり、中央官庁の策謀(悪い意味ではない。組織は人間として不偏不党になりにくい)もあるから、それを外部機関(NHK)が吟味する必要があるということだ。
また、「こういう人」というのは政策に反対の人という意味だが、これも国会に記者を出しているマスコミなら、かならず分かっていることだ。
この発言は実質的に日本の国会が出来レースであることを示していて、それが公に分かったからには、NHKのニュースや大新聞の1面トップに、「自民党総務部長、国会の委員会が出来レースであることを認める。長期的に出来レースだった」という見出しをつけなければ国民は意味のある報道に接することはできない。
ところで、私は二階議員や憲法違反発言をした学者を選んだ自民党に敬意を表する。国民栄誉賞ものだ。もし国会議員が二階議員のように正直なら、国民は安心して国会を見ることができるし、自民党の委員のように「反対の人を呼ぶ」という度量があれば、これも安心だ。
民主党の細野議員のように「政治家の間の話と、国民に言う話は違う」ということでは、さらにマスコミの力がいるが、二階議員のような人が政治家なら、マスコミもNHKも記者クラブもいらない。ネット情報だけで十分だ。
次の選挙で、私の選挙区に二階議員がいれば投票したい。
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