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安倍首相が発表する予定の戦後70年談話について意見を述べる村山富市元首相(右)と河野洋平元衆院議長=東京都千代田区で2015年6月9日、望月亮一撮影
<安保法案>今国会での成立、断念を…村山・河野氏が会見
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150609-00000071-mai-pol
毎日新聞 6月9日(火)20時9分配信
村山富市元首相と河野洋平元衆院議長が9日、東京都千代田区の日本記者クラブで記者会見し、集団的自衛権行使の容認を含む安全保障関連法案について「憲法9条では解釈できない」などとして、両氏とも今国会での成立を断念すべきだとの考えを示した。安倍晋三首相が夏に発表する戦後70年談話については、戦後50年の「村山談話」や慰安婦問題を巡る「河野談話」など歴代内閣の歴史認識を引き継ぐよう改めて求めた。
衆院憲法審査会で参考人の憲法学者3人が安保関連法案を「違憲」と指摘したことについて、村山氏は「国会にも内閣にも憲法を順守する義務がある。本当に(憲法を)守れるのか、という議論をもっとすべきだ」と注文を付けた。河野氏は、昨年12月の衆院選で「安保法制の問題で民意が反映されているとは到底思えない」と指摘した。【前田洋平】
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安保法案:「急ぐ理由あるのか」村山、河野氏会見詳報
http://mainichi.jp/feature/news/20150609mog00m010007000c.html
2015年06月09日 毎日新聞
慰安婦問題で旧日本軍の関与を認めた「河野談話」(1993年)、戦後50年の節目に「植民地支配と侵略」「痛切な反省」といった文言を盛り込んだ「村山談話」(1995年)を発表した河野洋平元衆院議長と村山富市元首相が9日、日本記者クラブ(東京都千代田区)で記者会見した。両氏は安倍政権が成立を目指す集団的自衛権の行使容認を含む安全保障法制について「一度、引っ込めるべきだ。憲法を踏み越えてはいけない」と厳しく批判。今夏に発表される70年談話についても「第1次安倍内閣で継承した以上、(村山)談話を継承してほしい」「村山談話より後退したと思われる談話はいけない」と要望した。両氏はなぜ批判を強めているのか。会見での発言を詳報する。【石戸諭/デジタル報道センター】
この日、両氏の会見で最も焦点となったのは安倍晋三首相が成立を目指す安保法制と、今夏に発表される戦後70年談話の内容だった。安保法制については、6月4日の憲法審査会で自民党が推薦した長谷部恭男・早稲田大教授(憲法学)が「集団的自衛権の行使は違憲だと考えている」と発言するなど、憲法との整合性に疑問の声が上がっている。衆院議長経験者の河野氏は憲法の問題に加え、国会運営の観点からも厳しく批判した。
「安倍政権は、安全保障に関わる問題を非常に熱心にやっている。熱心なのはいいが、それがいかにも速すぎるし、乱暴だと私は思う。秘密保護法。武器輸出の緩和は防衛装備移転と言い換える。さらにたたみかけて、閣議決定で(集団的自衛権の行使を可能にするよう)憲法解釈を変える。そんなに急ぐ理由があるのか。一方で危機感をあおる。もうすぐ、中国が攻めてくるかのような話をしている。危機意識について、分析や検討があってほしい。少なくとも国民のかなりの部分が危ない、安全保障政策をやらないといけないという理解が進めば別だが、今のような状況で(10本の法案を)まとめて夏までに全部成立させるとアメリカの議会で演説する。このやり方では到底、国民の理解を得られない。しかも、憲法学者も違憲と指摘している。やっぱり、正しくないと言わざるをえない。憲法9条は専守防衛。よそが攻められているから、こちらが手伝いにいくということは、9条では解釈できない。いろんな議論があるが、憲法の基本理念、条文をしっかり読んで議論をしてほしい」
村山氏が重視するのは憲法解釈の変更だ。「憲法は集団的自衛権を認めていない。自衛隊は海外に出ない、戦争はしないと宣言している。過去の解釈上そうなっている。一内閣が解釈を変えて、戦争ができるような国にするという狙いがあるとすれば、許してはいけない。立憲主義を否定し、内閣が勝手に解釈を変えることは許されない」と続けた。
河野氏はさらに自身の経験を振り返り、自衛隊員のリスクを巡る国会論争について違和感を表明した。
「国会の議論を聞いていると、(自衛隊員の)リスクが増えるかどうかという議論をしている。私はかつて、カンボジアにPKO(国連平和維持活動)を出し、政府が派遣した1人の警察官、高田晴行警視がカンボジアで撃たれて死んだ。亡くなられたと聞いて、本当にショックを受けた。高田さんのご遺体が帰ってきて、ご実家の岡山でお通夜、葬儀をされる。葬儀の席上、残された若い妻がいて、そして小さな子供がきゃっきゃっと駆け回る。政府の指示で派遣した人が死んだ。我々の責任はどれくらい重いのか。今でも胸が詰まるような思いだ。今、リスクが増えるかどうか議論をなさるということが信じられない。もっと人の命を考えてほしい。あのころ、自民党には戦争経験者がいた。戦争の怖さ、恐ろしさを実感していた。今とずいぶん違う」
安保法制の今後の議論の進め方については、両氏の意見は一致した。「憲法解釈を勝手に変えてはいけない。間違いだ。国会で通すことは無理だと判断して、考え直してほしい」(村山氏)。「政府が法案を一度引っ込め、再検討するのがいいと思う」(河野氏)
戦後70年談話についてはどうか。村山氏は50年談話を発表した当時を振り返り、安倍首相にメッセージを送った。
「戦後50年の節目に歴史的な役割を課せられていると考えた。過去の歴史を反省し、新しい日本の方向性を指し示すということがこの内閣の役割だと思った。まさか20年後に村山談話が蒸し返されて議論されるとは思わなかった。日本だけがなぜ謝るのかという批判もある。談話は謝ることが目的ではない。平和憲法を持っている日本が戦争をしない、過去の歴史を反省し過ちを繰り返さないことを宣言するものだ」
「その後の総理は談話を継承すると国際的に約束してきた。安倍内閣も継承し、(70年)談話の中に明記すべきではないか。戦後日本は平和憲法の中で経済発展を遂げてきた。この歩みを無視することはできない。(安倍首相の)信条はわかるが、自分の信条が違うからといって国際情勢を無視してはいけない。国民の声を受け止めて政治をやってほしい」
河野氏は「誰が読んでも村山談話より後退したという談話を出してはいけない」と述べた上で、「50年目の村山総理の談話は時宜にかなったものだった思う。その談話が継承されているのだから、70年目の新しい談話を出す必要があるのだろうか」と疑義を呈した。
その上で、戦後70年という節目に取り組む事業を提言した。「平和に貢献する、国際社会の中で意味のある事業をやる。例えば国民誰しもわだかまりなくお参りできる国立の慰霊施設を作るのはどうか」
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