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実は窮地に追い込まれている安倍政権(植草一秀の『知られざる真実』)
http://www.asyura2.com/15/senkyo186/msg/362.html
投稿者 笑坊 日時 2015 年 6 月 08 日 18:15:27: EaaOcpw/cGfrA
 

http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2015/06/post-1baf.html
2015年6月 8日

安倍政権の進退窮まる事態が生じている。

問題は立憲主義という、日本の国家のあり方の根幹に関わる事項であり、マグニチュードが極めて大きい。

安倍晋三氏はこれまで二度、年金問題でつまづいてきた。

年金未納問題が広がった2004年。

小泉純一郎首相は、

「人生いろいろ。会社もいろいろ。社員もいろいろ」

と、主権者を愚弄する発言を示したが、直後の参院選で大敗北した。

幹事長職にあった安倍晋三氏は辞職を迫られた。

「消えた年金」問題が広がった2007年。

安倍政権は参院選で大敗し、安倍首相は首相の職を放り出した。

そして、今国会では公的年金の個人データが大量に外部流出したことが明らかにされた。

国会で政府の責任が厳しく追及されることは必定である。

このことだけでも政権に激震が走っているのだが、それよりもはるかに深刻な事態がいま生まれている。

それが憲法問題である。


安倍政権は昨年7月1日に、集団的自衛権の行使を容認する閣議決定を行った。

今国会にはそれを法律案にして提出した。

しかし、この行為には重大な問題が内在している。

それは、こうした閣議決定および立法行為が、憲法違反である疑いが濃厚であることだ。


日本国憲法第99条に次の定めが置かれている。

第九十九条 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。

国務大臣、国会議員に憲法尊重擁護義務が課せられている。

この条文こそ、「立憲主義」を具現化したものである。

国政を行う権限、すなわち行政権は内閣に属する。

しかし、内閣にフリーハンドが与えられているわけではない。

国務大臣は憲法尊重、擁護義務を負うのである。

つまり、国政の基本には憲法が置かれるのであり、内閣といえども、憲法の前には従順でなければならないのだ。

これは、政治権力の暴走を防ぐための手立てである。

そして、憲法に対しても防御壁が設けられている。

憲法改定のハードルが高く設定されているのである。

憲法は国の基本であるから、この基本を大切に取扱い、政治権力が暴走して憲法を勝手に改変しないように、備えているのである。


安倍首相は当初、憲法を改定して集団的自衛権行使を容認する考えを示していた。

集団的自衛権行使容認に反対する主権者は多いが、この道筋を辿って憲法を改定し、集団的自衛権行使を容認するなら、それは許容される政治行動である。

ところが、憲法改定のハードルは高い。

そう簡単に憲法改定は実現しない。

憲法が安易に改定されないように、高いハードルが設定されたのだから、あたり前のことだ。

この意味で、憲法を守る仕組みは有効に機能していると言える。

話はここで止まるのが順当である。

安倍首相は憲法改定に向けて、必死にもがく。


しかし、主権者の賛同は、そう簡単には得られない。

これが順当な姿なのである。

この事態に、安倍晋三氏は驚くべき行動を示した。

憲法を改定せずに、憲法の内容を改定してしまう暴挙を思いつき、その方向に大暴走を始めたのである。

欲しいものが手に入らずに、道路の真ん中に大の字になって泣き叫ぶ精神的未熟児の姿を彷彿させるものである。

集団的自衛権行使について、歴代政権は憲法解釈を明確に定めてきた。

誤解の余地はない。

自国が攻撃されたときに自衛権を発動することは、最小限度認められるが、他国が攻撃されたときに自衛権を発動することは、憲法の規定により許されない、というのが唯一の憲法解釈である。

自民党が推薦して国会で意見を陳述した憲法学者も、安倍政権の立法行為を違憲であると断じた。

安倍政権は法案を撤回する以外に道はない。

撤回しない場合には、日本の主権者は、安倍首相を退陣に追い込む必要がある。


 

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コメント
 
1. 2015年6月08日 18:47:33 : YxpFguEt7k
「安倍首相は当初、憲法を改定して集団的自衛権行使を容認する考えを示していた。」

長嶋茂雄、松井秀喜氏というスターをつかって96条の改憲を画策しましたが、失敗に終わりましたね。無様でした。

植草氏、がんばってください。応援しております。


2. 2015年6月08日 20:00:10 : XnUBdgMjPE
憲法で承認された存立内閣が
憲法違反の法案を閣議決定した段階で

決定に係わった閣僚はその存在が
国民によって否定されています。

国会においては憲法違反法案を
審議したら、これも憲法違反行為で有り国会議員は

国民によって解雇されて当然の身分に
成り下がっています。法制局はおともだち局長の

形式審査だけと見ます。したがい
憲法上総辞職解散しか道はありません。


3. 2015年6月08日 21:33:18 : Q2oM2mxzx6
窮地こそ 沈黙保つ ダマスゴミ

4. 北の吟遊詩人 2015年6月08日 22:23:06 : 3lfvZQ5gr4BHg : 5MgUhmhB9k
>日本国憲法第99条に次の定めが置かれている。

第九十九条 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ

・・うわー明らかに99条違反ですね、これは。
安保法案が違憲である以上、閣議決定した閣僚全員が憲法違反。

だから防衛相や菅も「違憲ではない、違憲ではない」と狂ったように繰り返している。でも防衛相は、確信犯ですよね。「改憲しないと無理だ」と自分で何度も言っているんだから。自分でも苦しいんではないのかな?内心。

防衛相の答弁の不安定さは、持論と違うことを無理やり安倍に言わされている混乱から生まれたのでしょう。安倍内閣恐るべし。
それでもなお19日に違憲法案を強行採決するつもりなのでしょうか?


5. 2015年6月09日 07:35:35 : nlvnyzGTAJ
法律に違反してないと、叫ぶ自民に対し無力なのは罰則規定がないからだ。

国家の背骨にあたる憲法に違反した行政府の最高責任者を罰することが出来ない法体系を変えなければならない。

たしか管直人の時にその話が出たきがするが。
憲法裁判所を設立すべきだ。


6. 2015年6月09日 10:35:41 : hNwsh4zmno
本文>「憲法を改定せずに、憲法の内容を改定してしまう暴挙を思いつき、その方向に大暴走を始めたのである」

   国会での発言が、震度5レベルのインパクト持ったのは、「バカヤロー!」「黙れ パンスケ」「貧乏人は麦を食え」等々だ。戦前では、「渡辺銀行が不渡り手形だした!」の片岡蔵相発言か。いずれも内閣が吹っ飛んだような、強烈フックじゃったが、今回の政府推薦参考人「違憲!」発言は,衝撃度の大きさじゃあ、これまでのどれもの比じゃあねえ。何せ、総理デエジンが白昼堂々、そこんちょらの軽犯罪法や公職選挙法に違反つうんじゃあねえ、選りによって、法律の元締め・最高法規の憲法に違反する法律を作ろうつんじゃから。違憲の法律を作って、その国の若者を他国の戦争の犠牲に送り出し、それによって自分だけは論功褒章に与ろうちゅんだから。
  相当なワルだが、ワルの度合いじゃ、ヒトラーも顔負けじゃな。あの、悪党の大本山ヒトラーでさえ、手続きだけはふまえて、ワイマール憲法を改悪する形で、犯罪を行った。こっちの総理デエジンは、そんたな手間暇かけるん面倒臭せえと、早くあげて、闇の勢力に褒めてもらい、スシ・ゴルフの生活してえんだと、らしく省エネ人生だ。無茶苦茶になってきたなあ。こらあ、乱れに乱れるぞ。犯罪者がトップを僭称し、白昼堂々犯罪やる国になってきた。許すのか。


7. 2015年6月09日 10:51:55 : 1pL9wsI4R6
未だされている法案は他国を守るためだけに作られているからね。やつらはそれが抑止力になると行っているが、おかしいだろう。
中国のことを持ち出すやつらもいるが、それはこの法案と何の関係もない。
それを言い出すなら、それに特化した法案を作るべきだ。
ホルムズ海峡の機雷撤去も持ち出しているが、そもそもその領海の国の要請があれば、軍事行動に当たらないので、今のままでも実行できる。
今度の法案ができれば、要請がなくても撤去できるらしいが、他国の領海で勝手に行動する可能性だって出てくるということだ。
そのリスクに見合うものが何もない。
つまり、安倍やりたいことは、そういうことだ。

8. 2015年6月09日 13:07:14 : fq9didPxQc
安倍首相:安保法案「違憲」に反論

【ミュンヘン田中成之】安倍晋三首相は8日の内外記者会見で、安全保障関連法案は「違憲」との指摘が出ていることに関し「憲法の基本的な論理は貫かれていると確信している」と反論した。同時に「自衛の措置としての武力行使は、世界に類を見ない非常に厳しい新3要件の下、限定的に行使できる」と強調した。


果たして、このような稚拙な反論で納得する国民がいるのでしょうか。

どうも「違憲」という書き方はイメージが柔らかく感じますが、普通に「憲法違反」です。
幾ら罰則規定がないからといって、一国の総理が憲法違反を侵しては駄目でしょう。

憲法学者は違憲と言い、安倍政権の面々は合憲と言う。

この場合、違憲か合憲かの最終的な判断は司法の場である最高裁での判断になるのでしょうが、先の仮定として、この判断を最高裁に委ねる事態になった場合、最高裁があり得ない合憲という判断を下すようならば日本は本当に終わりでしょうね。

安倍総理がどんなに反論をしようと、現政権が違憲内閣な事は通常の感覚の持ち主であれば、誰が見ても明らかです。

立憲主義を完全否定している単なる嘘つき憲法違反内閣だと思います。

都民


9. 2015年6月09日 15:42:25 : 8q3qeXT2cg
最もインパクトのある発言は、

>「安倍自公政権は、インチキ選挙のインチキ内閣である。即刻辞任せよ!」である。

>6月 9日 検索「不正選挙」 1,410,000ヒット、「不正選挙 裁判」836,000 ヒット
>開票0%で’当確’がでる?【不正選挙・メキシコと日本】http://enzai.9-11.jp/?p=13470
〜『票を投じる者が決定するのではない。票を数える者【集計ソフト?】が決定するのだ』メキシコの民主主義は、葬られた。今年のメキシコ大統領選では投票数と開票数が異なる不正、裁判では白。日本でも同じ結果になるだろう。
>●「メディアが無視する不正選挙訴訟」(EJ第3701号)
http://electronic-journal.seesaa.net/article/383513241.html
>【不正選挙】3月13日東京高等裁判所にて行なわれた裁判のも ...
http://mizu8882.blog.fc2.com/blog-entry-521.html
> 2015年不正選挙裁判 繰り返す!司法の不正!? メディアには ...
http://matome.naver.jp/odai/2142638696582598701


10. 2015年6月09日 15:52:52 : AAUVKQTgz6

国会議員全員が違憲当選だろ?

さっさと全員が歳費返上しろ外道ども


11. 2015年6月09日 17:03:10 : IJjjrLkBu1
  確かに10さんの言うとおり、一票の格差がある以上、国民代表議員による国会の存在そのものにも正当性は無いということになるだろう。
  一票の格差とは、有権者が代議員を出すことによって間接民主制が維持され、納税者の意志反映が基本法の制定となり税の使途が実現するところ、その代議員を選出するのに、一人一票のところを実質一人二票も三票も持つ有権者が存在する、という問題である。
  しかも、政府は団体献金をも認めているから、例えば企業献金の場合には、献金によって税の使途が企業経営に都合の良いものになるからこそ献金をするのだが、それにより、そこに所属する社員も含めての企業体としての意志表明であることを考えれば、社員が一有権者として持つ一票と、社員の所属する企業が献金を通じて行う一票とが有ることと同様になる。
  そして、社員が有権者として行う一票と経営者が団体献金にて意志を託す一票との理念が違えば、社員の一有権者としての一票は相殺されてしまうだろう。
  つまり、団体献金を許せば、そこに所属する社員は複数票を持つか、もしくは経営者によって社員の政治的意志は抹殺されてしまうのである。
  一票の格差が全く是正されないこと、かつ団体献金が容認されていることから、憲法違反の国民代表議会制度であることは明白であり、国会審議は、極論すれば、砂上の楼閣、蜃気楼であるとも言えるだろう。
  租税主義というのは、会員制組織において、会員が会費を納め、会員総会で会費の使途について意志反映し、それを会計担当係が事務処理をすることと、質においては変わり無い。
  とすれば、現状のように財布を預かった会計担当係である行政官の胸先三寸で政策がつくられ執行され、予算が使われる状態は、本来は会計担当者による背任行為と言えるものであるから、違憲であっても会員総会に匹敵する議会が開催されないということはもはや租税国家として成り立たないというのが悩ましい所である。
  とにもかくにも、集団的自衛権行使どころか、日本は「法治主義らしきもの」を恰好だけ置いてある未開国並みで有る事は重々明らかとなっているのであり、これを「普通の国」として扱うことは、日本国民のみならず、世界にとっても、またしても非常に危険な状態であるのは間違い無いと思う。

12. 2015年6月09日 17:17:18 : xOJ5tyBhOo
変な雰囲気になってきた。自衛隊がクーデターを起こさなければ良いが。

13. 2015年6月09日 17:29:46 : jilyjo4azQ
管制相場でごまかし続けて、政権維持を図ってきた阿部政権ももう終わりです。
大幅続落が物語りました。

14. 2015年6月09日 21:47:56 : QmyrjoZuIs
日本人は憲法というと9条しか知らないものが多い。
憲法の肝は99条だ。
だから憲法に付いての討議の集会などにその場を提供しない公共団体。
例えば神戸市などはこの条項に違反する。

あまりにも国民はバカだ。
何も考えない方がいいと思っている人が多い。
親しくない人に政治の話をすることは礼儀に反する、などということは権力者が自らを批判されたくないために言う言葉であり自分たちの失政をごまかすためであると言うことをよく考えてもらいたいものだ。


15. 2015年6月09日 21:48:50 : LwB1tHnmbI
https://twitter.com/kininaru2014111/status/607755462658826240


ネット工作員も相当あせってるな。


16. 2015年6月09日 23:03:30 : fq9didPxQc
>>14
仰られるように確かに99条は肝だと思います。
安倍政権は憲法99条で定められている「憲法尊重擁護義務」に明らかに違反しています。

安倍総理、所轄大臣含めてとんでもない内閣だと思いますね。
罰則規定がないからと悠々と法を踏みにじり、挙句の果てには人としての倫理まで崩壊させかねない状態です。

正に前代未聞、規格外の政権ですが、肝心な観点が抜け落ちていますので結局終わるのは時間の問題でしょう。

安倍政権は非常に大きな勘違いをしていると思います。最大権力者は安倍総理自身などではなく、あくまでも我々国民が主権者だという事です。

言葉は悪いですが、幾らペットがご主人を気取ろうとも、決して主従関係を逆転する事など出来ないのです。

罰則規定が無いからとはいえ違憲は違憲であり、明白な憲法違反です。
このような倫理的犯罪行為など決して認める訳にはいきませんし、普通に無効だと思いますので結局は袋小路に追い詰められるのではないでしようか。


都民


17. 中部地区 2015年6月10日 07:22:12 : UeQ1DyXlGDZYE : UFtLWjqtTQ
自公推薦の長谷部氏が違憲判断をだしましたが、長谷部氏を選んだ経緯をどなたかご存知ですか?
長谷部氏は違憲だと最初からわかっていたといいます。

誰が選んだのか?


18. 2015年6月10日 10:34:09 : 35Hs6oDBVY
2015.6.10 05:02
【正論】
安保法案は日本存立の切り札だ 京都大学名誉教授・中西輝政
http://www.sankei.com/column/news/150610/clm1506100001-n1.html

 現在国会で審議中のいわゆる安全保障関連法案の一日も早い成立が望まれる。これは間違いなく日本にとってまたアジアと世界の平和にとってきわめて重要な意義を持つものだからである。

 ≪「護憲派」の的外れな批判≫

 周知の通り同法案は5月26日に衆院特別委員会で審議入りし、目下序盤戦とも言える段階で与野党の論戦は早くも熱を帯び始めている。例によってと言うべきか「この法案が通れば日本が戦争に巻き込まれる」とか「徴兵制に道を開くことになる」あるいは何だかよくわからないが「とにかく違憲だ」といった声がまたぞろ出始めている。

 これらは従来の安保政策に重要な変化をもたらすとみられた法案や政策が問題になるとそれに反対する陣営からつねに喧伝されてきた常套句と言ってもよいがこの法案の重要性と日本周辺の危機の切迫に鑑みればこうした声に対して単に「またいつものことか」とばかりは言っておれないのである。

「好事魔多し」というべきか。たとえば年金情報の流出問題などによって今国会後半のスケジュールが見通せなくなったり声高な反対メディアの喧伝のせいか現時点での各種世論調査など気がかりな要素も見られたりしている。また6月4日の衆院憲法審査会で自民推薦の参考人がこの法案を「憲法違反」と断じたことが波紋を引き起こした。

 しかしこの参考人はいわゆる「護憲派」として以前からこの法案に反対する団体の活動に従事しておりまたこの10日前の新聞紙上で安倍晋三首相のポツダム宣言をめぐる発言に対しても的外れな批判をしていた人物だった。

 単純な「人選ミス」ともいえるが従来日本の保守政党や保守陣営は学者の世界の事情にことのほか疎くおよそ学界というものに対し危ういくらい無知なことが多かった。他方野党や一部メディアはこれを鬼の首でもとったかのように「痛快」がって見せたが裏を返せば正面からの攻め手に事欠いていたということだろう。

 ≪限定的集団的自衛権に余地≫

 この参考人は「(同法案は)従来の政府見解の基本的論理では説明できないし法的安定性を大きく揺るがす」とするがこれはまさに昨年7月の閣議決定の際の論議の蒸し返しである。この法案ではいわゆる集団的自衛権の行使には「新三要件」として「我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険があること」などきわめて厳しい限定条件が付されている。

これは1959年の最高裁判所の出した「砂川判決」がつとに認めた、主権国家としての「固有の自衛権」(個別的自衛権ではない)に収まるものである。また60年3月に当時の岸信介首相が参議院予算委員会で答弁しているように「一切の集団的自衛権を(憲法上)持たないというのは言い過ぎ」で集団的自衛権というのは「他国にまで出かけていって(その国を)守る、ということに尽きるものではない」として現憲法の枠内での限定的な集団的自衛権の成立する余地を認めてきたのである。この法理はもとより安倍首相が岸元首相の孫にあたるということとは何の関係もない普遍的なものである。

 また昨年5月15日に出された安保法制懇(第2次)の最終報告書が言う通り一般に集団的自衛権の行使を禁じたとされる内閣法制局の見解に対しては我が国の存立と国民の生命を守る上で不可欠な必要最小限の自衛権とは必ずしも個別的自衛権のみを意味するとはかぎらない、という論点にも再度注意を払う必要があろう。

 ≪急速に悪化する国際情勢≫

 そしてこの「必要最小限」について具体的に考えるとき現下の国際情勢とりわけ日本を取り巻く安全保障環境の激変というかその急速な悪化にこそ目が向けられるべきだろう。もちろん理想的には憲法の改正によって議論の余地ない体制を整えてやるのがよいに決まっている。

しかし憲法の改正に必要な発議を行う当の国会の憲法審査会の開催を長年阻んできたのは、まさに現在この法案に反対している人々だったのである。とすれば今日の急迫する東シナ海や南シナ海をめぐる情勢と中国の軍事的脅威の増大、進行する米軍の抑止力の低下傾向を見たとき、この法案はまさに法治国家としての国是を踏まえ、ギリギリで折り合いをつけた日本存立のための「切り札」と言わなければならないのである。

 今や尖閣諸島の安全が日々、脅かされている状態が続いており、この4月27日には日米間でようやく新ガイドライン(防衛協力のための指針)が調印され、日米同盟による対中抑止力は格段に高まろうとしている。しかし、それにはこの安保法案の成立が大前提になっているのである。

 南シナ海の情勢は一層緊迫の度を増している。この法案にアジアと世界の平和がかかっているといっても決して大げさではない。


19. 平常心 2015年6月10日 11:32:32 : Lc7nu.T06mMgA : gxmjDH6PGs
18は、政府関係の人なのか?
必死なのかなんとも情けない!アメリカ崇拝主義者丸出し。
そろそろ、独り立ちを考えたら?
白人とイエローモンキー関係を継続したい白人崇拝主義者かな?

20. 2015年6月10日 12:08:30 : z2uHfMJLZs
>18

勘違いがはなはだしい
今、問題になっていることは、立憲主義をないがしろにして法案を提出していることなのです。
改憲とか護憲とかは関係ない話なのです。
他国が攻撃された時に集団自衛権を理由に後方から兵站などを支援することは戦闘に参加することになるので、憲法9条第2項(宣戦布告の禁止、軍の保持の禁止)から憲法違反となるのです。
条文からアウトが明白なので過去の政府は、立案しようとしなかったのです。
だから、小林節先生は、裏口入学はだめだと言っているでしょう?


21. 2015年6月10日 15:30:50 : IJjjrLkBu1
   20さんに賛意。
  三人の参考人の一人も述べていたように、例えば強盗に入ろうとした者を手伝えば強盗の一味と見做される。しかも前から堂々とナイフを突き付けずに後ろから突き付けたから強盗では無い、ということにはならないとした。
  言われてみればその通りであり、刑事事犯でみればどのような態様であろうと、被害側からすれば加害行為には変わりない。
  従って、欧米先進国が悪の枢軸と名指した国を空爆によって破壊に追い込もうと企図する場合、強盗には強盗の論理が有るように当然欧米には欧米の論理があるだろうが、突然悪の枢軸国と名指されて空爆の対象とされた側からすれば、無人偵察機と無人攻撃機で遥か何千キロも離れた位置から衛星を使って冷暖房完備の指令室で大型モニターを見ながら空爆を続ける米英などは、やられる民間人からすれば、極悪極まる犯罪集団であろう。
  一方には正義でも一方には理不尽となるのは、戦争のルールが共通認識されていない中で、一方の正義、大義で、近代兵器を使用して相手国の民衆もろとも破壊してしまうところである。
  本来国家間の紛争は主に外交交渉を重ねてウィンウィンの関係を構築すべきところ、宗教が違う、慣例が違う、体制が違う、などという理由で武力による解決が最善との結論が一方的に導き出されて合意され、攻撃が開始される。
  従って、あれよあれよと言う間にミサイルが飛んでくるのであるから、宣戦布告も無い、戦争ルールが周知されていない国際紛争である。従って、宣戦布告が無いから、始まったら最後、停戦、休戦、敗戦、終戦に至らないのである。
  あたかも、スポーツ試合で「位置について」「スタート」の合図もなく、いきなりフライングで飛び出した方が勝ちとなり、また使用する道具も自由、スプリング付きの高価なシューズを履く者と、買えずに裸足で走る者とが競争するようなものである。
  どのような争いであれ、ルールは絶対的に必要である。ルール無き争いに、強い側に付いて攻撃に参加するのは、やはり「強盗」である。その強盗行為に参加するのに前からも後ろからも関係無い。宣戦布告無き武力行使に加勢する国は、やられる側からすれば極悪人の一味なのである。
  確かに護憲論も改憲論も関係無い。「場の空気を読んで常に大勢に付くべし」という強者の論理に与することが、現状の憲法擁護義務を有する国民である限りは当然ながら出来ない、との立ち位置にいるだけである。

22. 2015年6月10日 22:55:42 : oFNtNNOSGA
もう一歩で政府(自民党)による大失態が起これば安倍政権は頓挫する。

23. 2015年6月11日 02:02:30 : lXGrF7OLvM
>窮地に追い込まれている安倍政権
全くその通りです。

論理的にはとっくの昔に詰まれたアベノナイカクの醜態劇を見せつけられている。
一貫して憲法を無視して破壊する論理で従来の政府見解や憲法解釈に対して変更を加えた。

これが公明党が主張してきた加憲なのか。笑止千万だ。


24. 2015年6月11日 12:02:00 : BRuRmJdtYk

価値倒錯?いいえ確信犯です〜

◎日本国憲法主権者&利益享受者「日本国民」

安倍晋三売国奴閣議決定独裁内閣

書き換え後〜

●日本国憲法主権者&利益享受者「米国政府他」


25. 2015年8月01日 12:23:19 : 2RKI8lYCUM
憲法前文通りだろ

何処が違反なのか


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