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2015年06月07日 「ジャーナリスト同盟」通信
<中道から極右へ大転換>
6月6日に全国の地方本部の代表を集めた公明党執行部は、安倍首相・自民執行部に次いで、憲法違反の戦争法を今国会で強行するという一大方針を鮮明にした、と新聞が報じた。従来、平和の党として行動してきた同党が、中道路線を放棄、極右に大転換したことになる。隣国との関係では、北京との信頼関係を切り捨てたことにもなる。
<創価学会婦人部に不満>
宗教組織は、概して軍隊のように上命下服が徹している。思考停止の人間が多い。そのとおりだが、しかし、安倍の内外政は財閥路線そのもので庶民・民衆のそれはないに等しい。
むしろ、政府・自民党と同じ安保・外交路線を踏襲している公明だ。ずばり公明党は、この2年、安倍の戦争体制構築に狂奔してきた。戦前の治安維持法に相当する特定秘密保護法を強行すると、集団的自衛権行使容認の閣議決定にも協力した。このさい、創価学会が「従来の政府方針を貫くべきだ」との立場を表明、公明に自制を求めたが、山口執行部は学会の意思を封じ込めて独走して、安倍を狂喜させた。
極右路線に舵を切った公明党は、戦争法案作成にも率先して取り組んだ。先の衆院憲法審査会では、自民党推薦の学識者までも「集団的自衛権は戦争法で違憲」と明言した。これの推進役の北側は、昨日の公明党協議会で真っ向から反論。「9条を超えていない」とうそぶいたという。戦争法の今国会成立に、山口ともども強行する姿勢を明らかにした、と報じられている。
当然戦争反対の学会婦人部の中に不満が充満している。子供でも戦争法は、平和憲法に違反していると理解できる。自衛隊をアメリカの戦争に参戦させるものだから。
<若者不在の地方組織>
学会の悩みの種は、組織の老化現象である。これは各党組織にも共通している課題でもあるが、そのことは逆に、公明党執行部の暴走に幸いしている、との見方もある。
筆者が追及している木更津レイプ殺人事件の被害者・馬山朋子(仮名)も生前、よくこぼしていた。「政治のことを話しても理解できる会員は、ほとんどいない」というものだった。日本共産党組織との違いだ。老化組織が公明党執行部に幸いしている、というのである。
「このあたりでは、公明新聞は私ぐらいしか購読していない。雑誌・潮も。パソコンを使える会員はまずいない」といって嘆いていた馬山であった。若者が活動していない学会組織になってしまっている。
要するに、活力が喪失している公明・創価学会なのだ。戦争法で拍車がかかっている。
<池田名誉会長子息が北京訪問>
戦争法は、いうまでもなく中国封じ込め戦略の上に成り立っている。反中・反共主義が、国粋主義・安倍の真髄でもある。靖国カルト首相に服従した公明党を印象付けている。
こうした政治的背景のもとで、創価学会幹部が秘かに北京を訪問した。偶然、筆者はその事実を、人民日報電子版で見つけることが出来た。先月末、前外交部長の楊国務委員と会見していた。
学会幹部とは、池田名誉会長の子息である。次期会長候補と目されている人物の北京訪問である。「学会は公明党とは違う」というメッセージを内外に表明したもので、筆者は既にそれをブログに発信した。
確認の電話を元学会大幹部に入れてみると、なんと「最近の小説”人間革命”は、ずっと日中友好が書かれている」との指摘を受けた。表向き池田筆とされる「人間革命」で、公明極右化にブレーキをかけているのだ。
<学会の日中友好に変化なし>
人民日報電子版は「学会は、引き続き日中友好の大道を突き進んでいく」という創価学会の総意を伝える内容となっていた。
それは「極右・公明とリベラル・学会は異なる」との意味であろう。戦争法実現の場面で、学会が覚醒したのかもしれない。自公による戦争法強行策には、仏教会の反発も表面化、浮上している。安倍の背後は、靖国神社と韓国の反共キリスト教団体・統一教会が固めているため、なおさらである。
宗教界の反発は自然の流れなのだ。仏教は平和主義である。争いを拒絶する。戦前の侵略戦争は、国家神道・神社教が引き起こしたものである。仏教もキリスト教も弾圧された。創価学会の初代・二代会長は牢獄に入れられ、初代は獄死した。
<極右と結びついた太田・山口・北側・井上>
推論するに、公明党の極右化には閣僚の太田が深くかかわっている。それゆえの大臣ポストである。
太田について、消息通は「太田は4代会長の座を狙っていた。それがわかって池田さんが、学会から切り離し、公明に追い出した」との見方も明かしている。木更津レイプ殺人事件被害者の馬山朋子は「先生は決して太田を許さない」とも打ち明けていた。
太田が山口・北側・井上を仲間に引き込んで、公明を極右化に大転換させた、との推論が成り立つのかもしれない。
<官邸・自民の謝礼の行方>
政治は金で動く。一連の軍国主義化には、三井や三菱など財閥が関与して具体化したものである。大掛かりな政治変動に財閥が深く関与している。ここは見えないようにしているが、筆者の目は節穴ではない。
息子の命を奪った財閥・東芝病院研究で、背後で権力を自在に操る財閥の実態を目撃した。財閥が日本権力を掌握している実態がわかると、政治分析が鮮明なるだろう。一部中国人学者も、拙論に理解する者も現れてきた。
右手に武器弾薬・左手にオリーブの財閥戦術である。左手で北京を懐柔しながら、右手では、ワシントンの戦争屋と提携する。
永田町では、いま秘かに公明幹部への官邸と自民党本部からの謝礼が注目されている。官房機密費を懐に入れている政治評論家は、昔から今も知られているが、悪法を次々と成立させる公明党、特に幹部連への謝礼の行方は、いずれ正義の内部告発で暴露されるだろう。
悪が永遠に繁栄することはない。断じたい。
2015年6月7日記(武漢大学客員教授・日本記者クラブ会員・政治評論家)
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