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沖縄よ、「独立戦争」を覚悟して安倍政権と対決せよ。
http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20150607
2015-06-07 哲学者=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記』
安倍首相にも安倍政権にも、沖縄県民の声を聞く姿勢は皆無である。その横柄で、かたくなな態度が、結果的に高くつくということを、思い知らすべきである。日本の戦中、戦後は、沖縄の犠牲の上に成り立っている。しかし、多くの日本人は、それを知らないか、それを忘れている。
安倍首相は、ウクライナを訪問し、「力による領土変更は認めない」ことを、ポロシェンコ大統領と確認したそうであるが、ロシアによるクリミア併合を批判しているつもりかもしれないが、戦争状態にあるウクライナなんぞを訪問し、そんな呑気なことを言っている場合じゃないことを、 つまり、日本国内の沖縄問題が、国際的な紛争に発展するかもしれないということを、安倍首相は自覚していない。
翁長雄志沖縄県知事は、アメリカを訪問し、アメリカ政府や関係者たち、あるいは国際世論に、沖縄の現状を訴えたようだが、確実に一歩前進したと言っていい。日本政府や日本のマスコミは、翁長知事のアメリカ訪問の成果を無視しようとしているが、いつまでも、そういうわにはいかないだろう。
沖縄問題は、日本の安全保障問題に直結する。つまり、沖縄には独立の選択と可能性があるということだ。中国のチベット問題にうるさい安倍首相や櫻井よしこらは、沖縄問題が、チベット問題だということの自覚がない。
沖縄独立となれば、東シナ海は、日本の領土でも領海でもなくなる。沖縄を失うことは、日本を失うことである。沖縄独立ともなれば、今、国会やマスコミで繰り広げられている「集団的自衛権」をめぐる「安保法制論争」なるものも、江藤淳の言う「ゴッコの世界」の話にすぎなくなる 。安全保障問題の根本的見直しが必要となる。
翁長知事は、次の戦略として、「沖縄独立論」を主張し、「独立戦争」を覚悟の上で、安倍首相や安倍政権と対決すべきだ、と私は思う。そうすれば、安倍首相も日本人も目を覚ますだろう。
さて、話は変わる。サンフランシスコ講和条約と同時に「日米安保条約」が吉田茂首相(当時)によって調印され、現在まで続く日米安保体制が出来上がった。この日米安保条約は、アメリカのダレスと昭和天皇の主導で締結された。昭和天皇は、「沖縄メッセージ」だけではなく、「安保条約」にも深く関わっている。
昭和天皇や現天皇は、何故、「護憲」を主張するのか?おそらく、沖縄問題が、深く関わっている。沖縄を犠牲にすることによって、昭和天皇の命も、日本の国体も護持された。天皇にはその自覚があるから、「護憲」なのだ。
しかし、安倍首相も櫻井よしこ等、安倍首相の応援団の保守派にも、それが分かっていない。改憲志向の安倍首相や櫻井よしこ等が、対立しているのは天皇である。護憲派の憲法学者たちではない。天皇の「護憲」と憲法学者たちの「護憲」は意味が異なる。
江藤淳が喝破したように、宮沢俊義、小林直樹等を筆頭とする憲法学者たちでは、「護憲派」ではなく「利権派」である。天皇家の「護憲」は、違う。
【キエフ田中成之】安倍晋三首相は6日午前(日本時間6日午後)、ウクライナの首都キエフでポロシェンコ大統領と会談した。ウクライナ情勢に関し首相は「力による現状変更を認めず、ウクライナの主張と領土の一体性を尊重している」と強調。7日からのドイツ・エルマウでの主要7カ国首脳会議(G7サミット)で、ウクライナの立場を他の首脳に伝えるとし、平和的解決に貢献する考えを改めて示した。(毎日新聞)
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