日米新ガイドラインの実態を国会で追及すればすべてが吹っ飛ぶ
http://new-party-9.net/archives/1563
2015年6月4日 　天木直人のブログ　新党憲法９条

　安保法制案の野党の国会質問を聞いていて、誰も日米新ガイドライン（防衛協力の指針）の憲法逸脱を問おうとしない。共産党でさえそうだ。

　しかし、国民が最も知らされていないのが日米新ガイドラインだ。

　しかも、これは政府間合意ではないという言い訳ができる、たちの悪いものだ。

　そう思っていたら、きょう６月４日の東京新聞こちら特報部で、軍事ジャーナリストの前田哲男氏がこう言っていた。

　「･･･たとえばガイドラインには『米国による戦闘捜索・救難活動への支援』がある。墜落戦闘機のパイロットの捜索などだ。新法（安保法制案）は『戦闘』を抜いて『捜索救難活動』として、非戦闘地域で実施するが、救助を始めれば、戦闘地域になっても継続できるとある･･･リスクが増えないなどナンセンスだ」、と。

　これはほんの一例に過ぎない。

　日米新ガイドラインに書かれていることを国会で詳しく追及すれば、安保法制案のすべてが矛盾していることが浮き彫りになる。

　すべてのごまかし答弁は吹っ飛ぶ。

　なぜ野党はそのことに気づかないのか。

　日米同盟の憲法違反を本気で追及する気がない証拠である。

　それほど、日米同盟の実態を追及して日米同盟の破棄を迫るのはタブーということである。

　日米同盟は破棄する、とはっきり公約に書くような国民政党が出現しない限り日本の政治は所詮は八百長芝居である（了）

コメント
1. 日高見連邦共和国 2015年6月05日 12:23:29 : ZtjAE5Qu8buIw : mFuG9qQlTk ＞これは政府間合意ではないという言い訳ができる、たちの悪いものだ。 うん。それ故に、“言い立ててても無駄”なのでは？ コレ、素朴な疑問です。
2. 2015年6月05日 13:13:17 : KzvqvqZdMU 日米安保破棄、それはいーよ、ただし、それに代わる安全保障、つまり 独自の核武装をいわなきゃならんだろが。 　まさか非武装中立をいうのではあるまぃね。 [３２削除理由]：削除人：アラシ
3. 日高見連邦共和国 2015年6月05日 14:54:43 : ZtjAE5Qu8buIw : mFuG9qQlTk >>02 しっかしオマエら、削除されるの“速攻”すぎ。（笑） しかもアラシ認定のくせして、固定ＩＤによる書き込み規制も喰らわない。 阿修羅の“毎度”の風景なり。
4. 2015年6月05日 15:34:53 : YxpFguEt7k 「日米新ガイドライン（防衛協力の指針）の憲法逸脱」 コチラがガイドラインだと思います。 http://www.mod.go.jp/j/approach/anpo/shishin/pdf/shishin_20150427j.pdf ・各々の憲法及びその時々において適用のある国内法令並びに国家安全保障政策の基本的な方針に従って行われる。 ・日本の行動及び活動は、専守防衛、非核三原則等の日本の基本的な方針に従って行われる。 とありますが… ・自衛隊は、日本と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、これにより日本の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある事態に対処し、日本の存立を全うし、日本国民を守るため、武力の行使を伴う適切な作戦を実施する。 ともあるので、自己矛盾があるガイドラインですな。 日本が専守防衛だというのであれば、外国が武力攻撃されても、自衛隊は動けないはずです。 アホぞろいの官僚がつくりそうなガイドラインです。
5. おじゃま一郎 2015年6月05日 21:07:55 : Oo1MUxFRAsqXk : pOSjdC9tHO 日米新ガイドラインは旧ガイドラインと比べるとサイバー攻撃に 関する項目が追加されただけで大した変化はない。 昨年の閣議決定が反映されているので、現行憲法の範囲内と いえる。 問題なのは、旧ガイドラインが制定されたのは1997年で そのときは法制化されず、なぜ新ガイドラインで安保法制 としてその内容を法制化する必要があるのかということである。

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