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http://mewrun7.exblog.jp/23213968/
2015年 06月 05日
キャ・キャ・キャ!(~o~)
昨日4日、衆院の憲法審査会で、「やったね!(*^^)v」とVサインして大はしゃぎしたいような、と〜っても愉快なことが起きてしまった。 (^ー^)
というのも、昨日の憲法審査会には、各党が推薦する3人の憲法学者が参考人として出席していたのだけど。
民主党が推薦した学者だけでなく、何と自民党(+公明、次世代)が推薦した学者も、保守系・維新が推薦した学者もあわせ、3人とも、今、審議中の安保法制は憲法に違反するとの意見を述べたからだ。(**)
mewは、前々からず〜っと集団的自衛権の行使容認は、現憲法9条に違反すると。また、今回の安保法制も違憲の疑いが強いので、まずはそのことから審議すべきだと主張しているのだけど・・・。<近時だと『国民の8割が安保法制が説明不足と回答&憲法との整合性も審議すべきhttp://mewrun7.exblog.jp/23191120/』とか。>
ここで改めて、特別委員会で、安保関連法案の違憲性について議論すべきだと訴えたいと思うし。これだけ違憲の疑いが強い法案である以上、一括審議を行なって、夏までに強引に成立させることは許されないと思うです!(・・)
* * * * *
昨日の衆院憲法審査会では、自民、公明、次世代推薦の長谷部恭男早大教授、維新推薦の笹田栄司早大教授、民主党推薦の小林節慶大名誉教授の3人の憲法学者が参考人として出席。立憲主義など、憲法に関する見解を述べていたという。
で、その審査会の中で、民主党の議員が、安保法制についてどう考えるか質問したところ、3人が3人とも違憲だとの意見を述べたというのである。(@@)
<ちなみに小林節氏も、もともと改憲派で、自民党の勉強会でレクチャーしたりしてたのだけど。安倍仲間でもある自民党の戦前志向の超保守派の議員などが、あまりにも時代錯誤のXXなのに呆れて、自民党が主張する憲法改正には反対する立場をとるようになったのよね。(~_~;)>
『衆議院の憲法審査会で、与党が推薦した専門家を含む参考人3人全員が国会で審議中の安全保障関連法案について「憲法違反」との認識を示した。
自民、公明などが推薦した早稲田大学の長谷部教授は安保関連法案について「集団的自衛権の行使が許されるという点について従来の政府見解の基本的な論理の枠内では説明がつかない」と述べ、憲法違反との認識を示した。与党推薦の専門家が政府の法案を違憲と指摘するのは異例のこと。
また、野党の民主党が推薦した慶応義塾大学の小林名誉教授、維新の党が推薦した早稲田大学の笹田教授も「違憲」と明言した。(NNN15年6月4日)』
『「今の(国会で審議中の)安保法制、憲法違反だと思われますか」(民主党 中川正春 衆院議員)
「集団的自衛権の行使が許されるという、その点については、私は憲法違反であると考えております」(長谷部恭男 早稲田大学・法学学術院教授)
「私も違憲と考えます。憲法9条に違反します」(小林 節 慶応義塾大学名誉教授・弁護士)
「定義では踏み越えてしまったということで、違憲の考えでたっていると思います」(笹田栄司 早稲田大学・政治経済学術院教授)
自民党が推薦した参考人も含めて3人すべてが国会で審議中の新たな安保法制は「違憲」との考えを示したのです。
「ちょっと予想を超えたところがあったと思っている」(自民党 船田 元 憲法改正推進本部長)
想定外の反応に、自民党の船田憲法改正推進本部長は、佐藤国対委員長に事情を説明しましたが、佐藤氏からは「安保法制の審議に十分配慮を」と釘を刺される事態に。また、野党は・・・
「議事録を精査して、明日も我が党の議員が本日の憲法審査会での議論を踏まえた質疑をする予定にしている」(民主党 長妻 昭 代表代行)
政府与党内から法案審議への影響を懸念する声もあがる中、5日の特別委員会での議論が注目されます。(TBS15年6月4日)』
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『衆議院憲法審査会で参考人質疑が行われ、安全保障関連法案について、「従来の政府見解では説明がつかない」という指摘や「憲法9条に明確に違反している」といった意見が出され、出席した3人の学識経験者全員がいずれも「憲法違反に当たる」という認識を示しました。
衆議院憲法審査会で行われた参考人質疑では、出席した3人から、後半国会の焦点となっている安全保障関連法案について意見が出されました。
この中で、自民党、公明党、次世代の党が推薦した、早稲田大学法学学術院教授の長谷部恭男氏は、「集団的自衛権の行使が許されることは、従来の政府見解の基本的論理の枠内では説明がつかず、法的安定性を大きく揺るがすもので憲法違反だ。自衛隊の海外での活動は、外国軍隊の武力行使と一体化するおそれも極めて強い」と述べました。
民主党が推薦した、慶応大学名誉教授で弁護士の小林節氏は、「仲間の国を助けるため海外に戦争に行くことは、憲法9条に明確に違反している。また、外国軍隊への後方支援というのは日本の特殊概念であり、戦場に前から参戦せずに後ろから参戦するだけの話だ」と述べました。
維新の党が推薦した、早稲田大学政治経済学術院教授の笹田栄司氏は、「内閣法制局は、自民党政権と共に安全保障法制を作成し、ガラス細工と言えなくもないが、ぎりぎりのところで保ってきていた。しかし今回の関連法案は、これまでの定義を踏み越えており、憲法違反だ」と述べました。(NHK15年6月4日)』
<他の記事によると、参考人は民主党の中川正春元文部科学相が「先生方が裁判官なら安保法制をどう判断するか」と質問したのに答えたとのこと。>
『長谷部氏は、安保法案のうち集団的自衛権の行使を容認した部分について「憲法違反だ。従来の政府見解の論理の枠内では説明できず、法的安定性を揺るがす」と指摘。小林氏は「私も違憲だと考える。(日本に)交戦権はないので、軍事活動をする道具と法的資格を与えられていない」と説明した。笹田氏も「従来の内閣法制局と自民党政権がつくった安保法制までが限界だ。今の定義では(憲法を)踏み越えた」と述べた。
いずれも民主党の中川正春委員の質問に答えた。法案提出前の与党協議を主導した公明党の北側一雄委員は「憲法の枠内でどこまで自衛の措置が許されるかを(政府・与党で)議論した」と反論した。
国際貢献を目的に他国軍支援を随時可能にする国際平和支援法案が、戦闘行為が行われていない現場以外なら他国軍に弾薬提供などの後方支援をできるようにした点について、長谷部氏は「武力行使と一体化する恐れが極めて強い。今までは『非戦闘地域』というバッファー(緩衝物)を持っていた」と主張した。
小林氏は「後方支援は特殊な概念だ。前から参戦しないだけで戦場に参戦するということだ。言葉の遊びをしないでほしい。恥ずかしい」と述べた。(東京新聞15年6月4日)』
* * * * *
産経新聞が、『“人選ミス"で異例の事態 野党「痛快」』というタイトルで、与党が人選ミスで墓穴を掘ったという記事を出していたのだけど。
安倍官邸&自民党にとっては、「痛恨」の事態だと言えるだろう。(~_~;)
『衆院憲法審査会は4日、憲法学の専門家3人を招いて参考人質疑を行った。憲法解釈変更による集団的自衛権の行使を含む新たな安全保障関連法案について、与党が推薦した参考人をはじめ全員が「憲法違反だ」と批判した。与党が呼んだ参考人が政府の法案を否定するという異例の事態となり、“人選ミス”で墓穴を掘った。
自民党や公明党などが推薦した早稲田大の長谷部恭男教授は審査会で、安保法案について「憲法違反だ。従来の政府見解の基本的な論理の枠内では説明がつかない」と明言した。
これに対し、法案作りに関わった公明党の北側一雄副代表は「憲法9条の下でどこまで自衛措置が許されるのか突き詰めて議論した」と理解を求めた。だが、長谷部氏は「どこまで武力行使が新たに許容されるのかはっきりしていない」と批判を続けた。
関係者によると、自民党は参考人の人選を衆院法制局に一任したという。ただ、長谷部氏は安保法案に反対する有識者の団体で活動しているだけに調整ミスは明らか。「長谷部氏でゴーサインを出した党の責任だ。明らかな人選ミスだ」(自民党幹部)との批判が高まっている。
審査会幹事の船田元(はじめ)自民党憲法改正推進本部長は、長谷部氏らの発言について、記者団に「ちょっと予想を超えた」と釈明。船田氏はその後、佐藤勉国対委員長から「自分たちが呼んだ参考人の発言だから影響は大きい。安保法制の議論に十分配慮してほしい」と注意を受けた。
一方、野党は衆院平和安全法制特別委員会で「政府・与党の矛盾」を追及する構えだ。審査会で長谷部氏の発言を引き出した民主党の中川正春元文部科学相は党代議士会で「憲法審査会で久しぶりに痛快な思いをした」と満足げに語った。(産経新聞15年6月4日)』
『この日の審査会は立憲主義などをテーマに議論する予定だった。しかし、安保法制を参考人がそろって批判したことに、自民党国対幹部は「自分たちが呼んだ参考人が違憲と言ったのだから、今後の審議に影響はある」と認めた。(毎日新聞15年6月4日)』
<公明党は去年まで「集団的自衛権行使は違憲だ」と主張していたのに、すっかり悪代官化した北側副代表が与党サイドの人間として反論する立場になるとは。(>_<) 公明党&学会の良識あるメンバーが、これを機に慎重論復活させてくれないかな〜。(・・)>
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自民党内では、チョット険悪なムードになっているようだ。(^_^;)
『審査会後、自民党の船田元(はじめ)憲法改正推進本部長は「後半の議論が安保法制になったのは予想外だった」と記者団に率直に認めた。船田氏はすぐに自民党の佐藤勉国対委員長に状況を報告。佐藤氏はあきれた様子で「平和安全法制特別委員会への影響を十分に考え、今後は人選やテーマ、スケジュールに配慮するように」と注意したという。
関係者によると、自民党などは当初、司法制度改革を通じて同党とつながりのあった佐藤幸治京都大名誉教授に要請したが、調整がつかず、長谷部恭男早稲田大教授を選んだ。審査会の自民党メンバーは「長谷部氏は立憲主義の権威でもあり、この日の議題に合うと思ったが、野党にうまく利用されてしまった」と悔やむ。
審査会では公明党の北側一雄副代表が「違憲」批判に反論したが、長谷部氏は「『他衛』まで憲法が認めているという議論を支えるのは難しい」と明言した。
3日の特別委を与党だけで開催するのをやめ、野党に配慮した「丁寧な審議」を演出した直後の出来事に、自民党幹部は「論外だ。今国会で一番何が大事なのか、憲法審査会がそれとどう関係するのか、当然考えるべきだ」と船田氏への怒りをぶちまけた。
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ちなみに相変わらず強気(負けず嫌い?)の菅官房長官は、この件に関して、4日の記者会見で、こんな反論を行なっていたとのこと。
『菅義偉官房長官は4日の会見で、同日開かれた衆院憲法審査会の参考人質疑で、3人の参考人全員が審議中の安全保障関連法案について「憲法違反」としたことに関し、「法的安定性や論理的整合性は確保されている。全く違憲との指摘はあたらない」と述べた。
菅氏は、昨年7月に閣議決定した安保関連法案の基本方針に触れ「憲法前文、憲法第13条の趣旨をふまえれば、自国の平和を維持し、その存立を全うするために必要な自衛措置を禁じられていない」と指摘。「そのための必要最小限の武力の行使は許容されるという、以前の政府見解の基本的な論理の枠内で合理的に導き出すことができる」と話した。
自民党などが参考人として推薦した早稲田大の長谷部恭男教授が憲法違反だと指摘した点に関しては「全く違憲でないという著名な憲法学者もたくさんいる」と述べ、今後の法案審議への影響は限定的との見方を示した。(産経新聞15年6月4日)』
『菅官房長官は記者団が「国会審議への影響はあるか」と質問したのに対し、「そこはないと思う」と述べました。(NHK15年6月4日)』
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菅官房長官が、どこまで憲法に詳しいのか(エラそ〜に憲法論について語るほど詳しいのか?)、mewは知らないのであるが・・・。<安倍陣営と同じ考えの憲法学者なんて、そんなにたくさんはいないし。特に安倍ブレーンの学者は、憲法界でも超異端な人たちなんだからね。(>_<)>
以前から、何度も繰り返し書いているように、憲法学の世界の通説(一般的、常識的な見解)で考えれば、少なくとも、集団的自衛権の行使は憲法9条に反する可能性が極めて高いし。海外に自衛隊を派遣して武力行使、武器使用、戦闘の後方支援を行なうことも違憲の疑いがあるわけで。
3人の憲法学者は、実に真っ当な意見を述べているのである。(・・)
実際、昨日も憲法学者が171人が安保法制は違憲だとの声明を出したとのこと。(**)
『後半国会の焦点となっている安全保障関連法案について、憲法学者171人が憲法に違反し、重大な問題をはらんでいるとして国会に対し、拙速に採決を行わないよう求める声明を発表しました。
声明には、これまでに171人の憲法学者が賛同していて、このうち、明治大学の浦田一郎教授ら6人が3日、国会内で会見しました。
声明は安全保障関連法案について、集団的自衛権の行使が認められる場合の規定が極めて漠然としており、憲法9条に反していると指摘したうえで、国会に対し、法案は重大な問題をはらんでおり、拙速に採決を行わないよう求めています。
会見で東海大学法科大学院の永山茂樹教授は、これまでの国会審議について、「どのような場合に武力行使ができるのかという重要な論点で、答弁が総理大臣や各大臣によってまちまちで、多くの国民が法案の全体像を理解できていないのが現状ではないか。
このような状況で採決するのはあまりに危険で、民主主義社会における重要な法律の通し方としては失格と言わざるをえない」と述べました。(NHK15年6月4日)』(関連記事*1に)
* * * * *
何だか、チョットずつ流れがこっちに向いて来ているような感じがあるし。<「消えた年金」に次ぐ「漏れた年金」の問題も出て来たしね〜。(・・)>
ここから「やっぱ安保法制は違憲だ!」キャンペーンを張りつつ、何とか反転攻勢に出られないものかと、ひそかに戦略を練っているmewなのだった。(@@)
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