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安倍首相(C)日刊ゲンダイ
首相のヤジは「どうせ法案は通る」というおごりの表れ 永田町の裏を読む/高野孟
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/160410
2015年6月4日 日刊ゲンダイ
安保法制をめぐる与野党の攻防も2週目に入った。新聞も近頃は政府側答弁のいい加減さや分かりにくさを書き立てるようになってきたし、安倍晋三首相を挑発して品のない野次を引き出して謝らせたり、野党もそこそこ頑張っているのではないか。某野党幹部にそう投げかけると、「いやあ、全部ジャブばかりでパンチはひとつもないですよ。野次にしたって、ある意味では安倍のゆとりとおごりの表れのようなもので、後で口先で謝るなど屁でもない。『はいはい、謝って済むならいくらでも謝りますよ。どうせ法案は通るのだから』と顔に書いてあったじゃないですか」と言う。
しかし、世論調査や新聞の投書欄などを見ると、反対、疑問、もっと時間をかけて議論しろといった声がだいぶ強まっている。
「そんなことは安倍と官邸は織り込み済みというか、こういう高度な安保論議などバカな国民があまねく理解するなんてことはあるわけがないのだから、形の上で誰からも文句を言われないだけの審議時間を費やしたら、あとはポンと上げればいいと思っているのでしょう」と先の野党幹部は続ける。
普通、この手のいわゆる重要法案は衆議院で80時間かけると、十分に審議したということになるらしい。
「うちの国対に聞くと、週3日で1日7時間審議すると、6月19日に80時間を超えるから、その日の夕方以降に強行採決する。23日が沖縄戦没者追悼式典で24日が会期末だから、いくら遅くても22日の月曜日までに上げて、8月10日までの会期延長を決めて参議院に回すと、最初から決まっている。だから安倍はアメリカで自信をもって『夏までに成立させる』と約束してきたのです」
そうだとすると、事は安倍の思惑通りに進んで、その勢いで9月の自民党総裁選で無投票再選、改憲へという流れになるのを見ているしかないのか。
「いやあ、そうは一直線にいかないでしょう」とベテラン政治記者。
「野党はもちろん国民まで蹴散らして突き進もうとする安倍の政治姿勢に対する世の反感が高まれば、自民党内にも安倍のやり過ぎに危惧を抱いている者は実は少なくないので、流れを変えようとする動きも表面化するのではないか。今年冬に『これ以上愚かなお坊ちゃんを調子に乗らせるわけにはいかない』と言っていた古賀誠が、岸田派の1〜2回生に勉強会をつくらせたり、野田聖子を総裁選に立てようとしたりしていることに、官邸は相当ナーバスになっている」と言う。
もはや自民党内からの反乱に期待するしか抵抗線の張りようがないというのが余りに情けない。
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