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「人間は頭で考えるだけでなく、身体で考えてもいます:内田樹氏」
http://sun.ap.teacup.com/souun/17507.html
2015/6/2 晴耕雨読
https://twitter.com/levinassien
朝ご飯の前に「赤旗日曜版」に二回分のエッセイを送稿。
安保法制と「大阪都」構想について。
あるいはその二つの政治的事件に共通するものについて。
ひとことで言うと、「生身の身体が感じられない」ということでしょうか。
自衛隊員の命を「木」と呼んだり、土地への親密さをゼロ査定したり。
人間は頭で考えるだけでなく、身体で考えてもいます。
最終的に人間のもっとも良質な叡智は「理屈はそうかもしんないけど、なんかやだ」というかたちで表明されるものです。
この間の森田君との対談も、そういえばずっと「そういう話」でしたね。
数学の「公理」axiomaは語源的には「懇請」という意味だそうです。
「あのさ、点と点のあいだは直線で結ぶことができるっていうことに、とりあえずしてくれないかな。いや、今だけ、おいらたちの間だけでいいからさ」というのが「公理」というものが生まれた起源の状況です。
「生身の人間同士の対面状況における、暫定的な取り決め」からしか世界を解釈し、考量する知的営為は始まらない。
公理=懇請が成り立つのは、公理を告げたとき、相手の方もそれを聴いて「どうしてかわかんないけど、オレもなんか『そんな気がする』」からです。
よく「あなたはその術語をどういう意味でつかっているのか、一意的に定義してみよ」ということを言う人がいますね。
ユークリッドが「原論」を書いて「公理」から話を始めたのは「そういう連中」と付合っていたら永遠に数学が始まらないことがわかっていたからです。
「神というのは一意的に定義できない語だから使ってはならない」というようなへんちき論にうっかり頷いたら人類はいまだにサルに毛が生えたレベルのままだったでしょう。
「その語を定義せよ。話はそれからだ」と言ってくる人がいたら、毛の数を数えてみましょう。
毎日新聞から電話取材。
安保法制をめぐる国会審議について。
「日米関係をどう評価しますか?」という質問に絶句。
あのですね。
日本はアメリカの軍事的属国で、外交も国防も重要政策はアメリカの許諾なしには自己決定できないんです。
属国の国民がどうして同盟に「点数をつける」ことができますか。
日米同盟(というか対米従属)は70年かけて「日本がそれなしでは生きられないように」制度設計されたものです。
そういう点ではほとんど「自然環境」に類するものです。
「酸素をどう評価しますか?」とか「食物をどう評価しますか?」って言われても点数化できませんよ。
日本人に必要なのは、今起きている政治的出来事は「アメリカの事情」によって始まり「アメリカの事情」によって決着するという文脈を理解することです。
日本を軍事国家に作り替えようとしている政治家に好きにさせているのは、その方がアメリカの国益に資すると思っているからです。
うっかり網戸あけっぱなしにしてたら、蚊が侵入。
肘を噛まれてしまいました。
どうしてこういう「めっさかゆいところ」をピンポイントで噛むかなあいつら。
「痒いところに手が届く」能力、抜群ですわ。
福島みずほさんの対談原稿ゲラリタッチ中。
3分の1ほどまで来ました。
「対米従属を通じての対米自立」の最も日本的なソリューションは「日米習合」だったんじゃないか・・・ということにはっと思い当たりました。
なんで、それを採択しなかったんだろう。
いや、採択して失敗したのか・・・神仏習合が日本の宗教性の基本ですから、対米従属を余儀なくされた時点で、誰かが「これからは日米習合だ」ということを思いついたはずです。
やっぱりあれかな。
アメリカンポップスの「日本語カバー」とかが原型かな。
「あの子はルイジアナママ」でそのままずっと行けばよかったのか・・・あ、はっぴいえんどは「日米習合」の日本的ソリューションだったのか!だから「さよならアメリカ、さよならニッポン」だったんだ。
おお、巨大な環がいま繋がったぞ。
でも、それはまた明日考えることにして、今日はこれから杖道のお稽古に大学へごう。
>安田登 そして、ときどき頭だけで考えるブレイン・ラディカルな奴らが現れて「集合はいかん、純粋でなくちゃいかん!」と言い出し、廃仏毀釈とかはじめちゃう。
あれ、これってISに似てる。
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