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「安倍政権こそ、米国ばかりを見て、世界を見ていない。木を見て森を見ずとは、安倍政権のことだ」
http://sun.ap.teacup.com/souun/17501.html
2015/6/1 晴耕雨読
masanorinaito氏のツイートより。https://twitter.com/masanorinaito
>中山なりあき 日本に危機が迫る時、日本を守るのが任務の自衛隊員にリスクが増すのは当たり前だ。その為に自衛官になったのだ。リスクが増すとか増さないという国会の議論は自衛官の名誉と矜持を傷つける。こんな議論をする国が他にあるだろうか。TVを見ている筈の中国や北朝鮮の軍人達は笑っていることだろう。
自衛官の名誉と矜持のためには専守防衛が鉄則。
米国に追随することで名誉や矜持が守れるだろうか?
安部首相、「国民の生命と幸せな暮らしに対して責任を持っているのだから、木を見て森を見ない議論をしてはいけない」→この一文だけみると政府を支持する人はその通りだと感じるはず。
だが、自衛隊員の安全は「木」か?
木を見て森を見ずとは、瑣末なことに拘泥して全体像を見ないことの喩え。
この答弁だと、自衛隊員の生命は瑣末なことと聞こえる。
右派の政治家や国民は、自衛隊員は国を護ることに誇りを持っているのだから、首相答弁を批判するのは自衛官に対する侮辱だと主張する。
だが、これも完全に話のすり替え。
自衛隊は国土と国民の安全を護るために誇りを持つのであって、遠く離れた地域で、外国軍隊の兵站支援でリスクにさらされることに誇りを抱くだろうか?
この矛盾を隠すために、政府は重要影響事態などと言って、ペルシャ湾は日本が輸入する石油の8割を占める生命線だから、そこが機雷まみれになったら、自衛隊が活動するのだと主張する。
ところが、この前提は、ペルシャのが機雷まみれになることなど現状では非現実的だから根拠にならない。
国防のために専守防衛を旨としてきた自衛隊を、米国の危機は日本の危機だから集団的自衛権を行使して、どこへでも派遣するというのは、通常の軍隊を持つ国でもよほどのことがない限りやらない
日本の存立が根底から脅かされる場合などと、官僚による煙幕のような表現を使ったために、政府答弁は論理的に破綻している。
派遣された自衛隊員に犠牲が出れば、我が国の存立が危機にある事態で犠牲になった事を讃えるのだろうが、実際にはそんな状況は東アジアで戦争にならない限りあり得ない。
米国の同盟国である英国が、イラク戦争についてどう見たか?
開戦当初、過半数がイラク侵攻を正しいとしたが、戦争から10年後の2013年には過半数が間違いだったとみている。
同時に、イラク戦争のせいでテロのリスクが上がるとみている人も過半数に上昇した。
ペルシャ湾が機雷まみれになってなるなどという話は、世界中で安倍政権だけがしている。
米国も英国もそんな話は一切していない。
英国のように中東を支配した歴史がありアラブやイスラムについて日本とは比較にならない重い歴史をもつ国でも、米国に引きずられて、判断を誤ったのである。
開戦時には英国も、イラクを放置すると自国を含め国際社会の危機だと主張したが、今や誰もそんなことを真に受ける人はいない。
安倍政権こそ、米国ばかりを見て、世界を見ていない。
木を見て森を見ずとは、安倍政権のことだ
イラク戦争を見れば明らかなように、米国が危機だと叫び、それに従った英国始め同盟国が、後になってどれだけ、米国の言う危機があてにならないことを思い知らされたか。
ペルシャ湾の地図を見て下さい。
ペルシャ湾岸の国々は、ペルシャ湾から出口のホルムズ海峡を通らないとタンカーで石油を運べません。
機雷を撒いてホルムズ海峡を封鎖する馬鹿はいません。
石油の積み出し港は、ホルムズ海峡より奥にあります。
湾岸のどの国も機雷封鎖すれば自分の首を絞めるのです。
安倍政権は、「どの国が」ペルシャ湾を機雷封鎖する可能性があるのかを一言も言ってない。
そもそも現状ではペルシャ湾を機雷封鎖するなど馬鹿げた空想。
サウジアラビア、UAE、クウェート、カタール、バハレーン等みな親米。
あるとすれば米国やサウジと敵対するシーア派のイラン。
だが、ただでさえ核開発問題で制裁対象のイランが主たる収入源の石油を積み出せなくする事などあり得ない 冷戦後、欧米諸国の主たる敵はイスラムになった。
80年代以降、イスラム圏でも再イスラム化が進み、既存のいい加減な体制と衝突し始めた。
米国や英国など欧米諸国は、イスラムの台頭を恐れて、独裁者だろうと何だろうと支援した。
過激化したイスラム主義勢力は、次第に背後にいる欧米諸国に敵意を向けた。
その暴発がアルカイダによる9.11。
対する欧米諸国は、アフガニスタンやイラクに戦争を仕掛け、いずれも失敗した。
いま、米国も英国もフランスも、何をしている?
相変わらず反イスラムは高揚しているが、最大の課題は、内なるテロリストを摘発することで国内の治安を安定させること。
そんな時に、ペルシャ湾が火の海になるような戦争を想定するか?欧米諸国は中東で新たな戦争を起こして、自国でのテロの脅威を高めるリスクを取るつもりなどない。
懸念は、イスラエルが暴走してイランを叩く可能性がゼロとは言えないことと、シリア内戦を放置したためにISのような「転移性の強いガン」が蔓延していること。
米国はイスラエルには自制を求めているが、IS問題はシリアのアサド政権のバックにロシアがいるため打つ手なし。
このままいけば、中東の秩序が完全に崩壊する危険もある。
だが、その段階で米国が戦争に乗り出して、集団的自衛権行使を日本に求めることがあるとすれば、安全な場所で兵站支援だの機雷掃海という生易しい話で済むはずがない。
日本は完全に戦争に巻き込まれる。
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