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首相に1人で抗う自民党議員「歌を知らないカナリアいる」〈AERA〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150601-00000011-sasahi-pol
AERA 2015年6月8日号より抜粋
自分流に憲法を解釈し、戦争ができる日本へとかじを切る。そんな首相に「間違っている」と声を上げる自民党国会議員がいる。
自民党総務会は、国会に提出する法案の可否を議論する党の関門だ。5月12日、党本部で開かれた会合に安保法制改正案がかかった。衆院愛媛2区選出の議員、村上誠一郎が執行部に詰め寄り、珍しく紛糾した。
「ここでいう武力行使とはどんなことか」「憲法との整合性はどうなる」「自衛隊員に犠牲者が出る。その覚悟はあるのか」
総務会の慣行は、「異議なし」の声と拍手での議決。この日の議論は2時間を超え、採決が迫ると議決の場に居ることを拒否し、村上は退席した。廊下で報道陣に取り囲まれ、言った。
「日本はワイマール共和国が犯した誤りを繰り返しかねない」
第1次世界大戦で敗れたドイツは、当時としては最も民主的な憲法を制定して再出発した。ところが、ヒトラー率いるナチスは戦勝国への反発をあおり、全権委任法を議会で通してワイマール憲法を葬り去った。
「内閣が都合のいいように憲法を解釈し、自衛隊法を変え、憲法を空洞化する。そんなことを許したら三権分立も法治国家も崩れてしまう。国会議員が声をあげないでいいのか」
2013年10月の総務会では、「特定秘密保護法」に反対した。
「拡大解釈の余地がある。基本的人権を侵してまで成立させる必要性に乏しい」と、問題点を列挙しながら法案説明者の町村信孝に迫った。この時も1人だった。
昔は違った。1985年に自民党は「スパイ防止法案」を国会提出した。党内からも異論が噴き出し、87年には8人の自民党議員が「中央公論」に寄稿した。その中で今、現職なのは3人だけ。谷垣禎一、大島理森、そして1年生議員だった村上。「まず情報公開を」と訴えた。
28年前には若手が執行部に反旗を翻し、スパイ防止法を廃案に追い込むほどの活力があった。それがなぜ、ベタなぎのような物言わぬ政党になったのか。
「小選挙区制ですよ。公認、比例順位、選挙資金を握る執行部に逆らえなくなった」
極めつきは05年の郵政選挙。民営化に反対した議員は公認されず、“刺客”を立てられた。執行部に異を唱えると政治生命が断たれる。国会議員は「歌わないカナリア」になった。
「歌を忘れたカナリアと歌を知らないカナリアとがいる」と村上は言う。当選を重ね閣僚など枢要ポストを求める議員は、人事を握る総裁に逆らえず、歌うことを忘れる。一方、小選挙区制は「チルドレン」に象徴される短命な議員を量産。「再選されること」のみに力を注ぐ若手は政策を論じず、頭数要因として扱われ、「歌を知らない」まま入れ替わる。
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