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2015-05-31 09:56:47
藤井裕久氏が今朝のテレビで、安倍政権が集団的自衛権の行使容認関連法案を無理してでも通そうとしているのは、「アメリカの意向だと思う」と二度繰り返し、断定しました。
「アメリカの差し金論」は多くの人がそう思いながらも、大手メディアの中ではタブーでした。それを、藤井氏が軽々と破って言ってのけたのです。藤井氏は、民主党政権で財務相を務めた大物です。小沢氏を裏切った点は許せませんが、今回の言はよし。
藤井発言は、法案成立の責任を負う高村正彦・自民党副総裁を前にしてです。
「時事放談」というTBS系の番組で本日5月31日午前6時半から放映された分は、ゲストが高村氏と藤井の両氏でした。この中で、藤井氏がアメリカの差し金と指摘したのですが、高村氏はそれに反論せず言及を避けた風でした。
藤井氏は、今回の集団的自衛権問題に関し、「実は個別的自衛権の話だ」と言い切りました。個別的自衛権の中で処理できる問題を、アメリカの意向を実現するためにわざわざ集団的自衛権の問題としているという指摘です。
これに対しては、高村氏も黙っていられず、「外形的には他国が攻撃された場合であり、あくまでも集団的自衛権の問題だ」と、こだわっていました。
藤井氏は、「アメリカが力が相対的に弱り、世界の警察官をやめたいのが本音だ。その穴埋めというか、肩代わりを日本にさせようと言ってきているのだろう」という見方です。
そのアメリカの要求に忠実に応えようとする安倍政権。アメリカの要求に応えなければ、政権維持がむずかしくなる。政権から引きずり下ろされる。だから、恥も外聞もなく、今国会中に安保法制を成立させるつもりです。
そのため、まだ日本国内では何の法案説明もしていない段階で、アメリカ議会で演説し、先走って約束しました。「今夏中に成立させます」を大見得を切り、忠犬ポチ公ぶりを発揮してきたのです。ここはあくまでも集団的自衛権の問題として成立させなければならない。
だから、国会での答弁が支離滅裂でもアホやバカかとさげすまれても、ともかく成立をめざす。
日本はできるだけアメリカとも距離を置き、「中立」の立場を確立することで、国連がいま最も必要としている大切な役割を果たすことができます。それこそ日本が果すべき役割ではないでしょうか。アメリカの尻にくっついて、ポチ公となることが日本の求めるべき姿ではないはずです。
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