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安保法制は枝葉でなく憲法破壊を徹底糾弾すべし(植草一秀の『知られざる真実』)
http://www.asyura2.com/15/senkyo185/msg/687.html
投稿者 笑坊 日時 2015 年 5 月 28 日 14:33:57: EaaOcpw/cGfrA
 

http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2015/05/post-7e26.html
2015年5月28日

安倍晋三政権は憲法解釈を変更して集団的自衛権の行使を容認する法制を整備しようとしている。

本来、安倍政権は憲法を改定して集団的自衛権の行使を容認する姿勢を示していた。

ところが、憲法改定のハードルは高い。

衆参両院の3分の2以上の賛成がなければ、憲法改定を発議できない。

安倍政権は衆院で3分の2以上の議席を確保したが、参議院では3分の2以上の議席を確保していない。

つまり、現体制で憲法改定を実現することはできないのである。

そこで、安倍晋三氏は、憲法を変えずに、憲法解釈を変えてしまうという行動に突き進んでいる。

これを邪道、けものみちと呼ぶ。

政治権力の暴走を防ぐ防波堤として憲法が定められている。

これを「立憲主義」と呼ぶ。

権力といえども、憲法の前には従順でなければならない。

このことは、憲法第99条に定められている。

第九十九条 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。

憲法擁護義務は国民に課せられているのではない。

国務大臣、国会議員を含む公務員に課せられている。

政治権力が憲法の規定を乗り越えてしまうことは許されていない。


日本国憲法第9条には次の規定がある。

第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

「集団的自衛権の行使」は、

「国際紛争を解決する手段として」

「国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使」

を行うことを指す。

したがって、日本国憲法は集団的自衛権の行使を明確に禁止しているのである。

政府が明示してきた集団的自衛権に対する解釈については、1972年の政府見解に明記されている。

「わが憲法の下で武カ行使を行うことが許されるのは、わが国に対する急迫、不正の侵害に対処する場合に限られるのであって、したがって、他国に加えられた武力攻撃を阻止することをその内容とするいわゆる集団的自衛権の行使は、憲法上許されないといわざるを得ない。」

この政府見解では、日本が自衛権を有することを明記している。

そして、日本が、国際法上の集団的自衛権を有していることについても、

「主権国家である以上、当然」

としている。

しかしながら、

「わが国が国際法上の集団的自衛権を有しているとしても、国権の発動としてこれを行使することは、憲法の容認する自衛の措置の限界をこえるものであって許されない」

としているのである。

したがって、安倍晋三氏が政治信念として集団的自衛権行使を容認するべきだと考えるなら、憲法を改定して集団的自衛権の行使を容認するべきなのである。


国会に安保法制関連法案が提出され、審議が始まっている。

どのような言い回しを示そうとも、問題の本質は変わらない。

日本の主権者の判断としても、各種調査は、安保法制関連法案の可決成立に反対多数であることを示している。

国会でのらりくらりと答弁を続けていても、最終的に法律が整備されてしまえば、拡大解釈に次ぐ拡大解釈によって、行動はエスカレートしてしまう可能性が高い。

現に、憲法があるのに、その憲法に反する法律を押し通そうとする政権であるから、何をやるかまったく油断はできないのである。

安倍政権は今国会での法律成立を断念するべきである。

このような重大法案を国会の数の力で押し通すことは許されない。

そして、その決着の鍵を握るのは、実は野党の対応なのだ。

維新の党の松野頼久新代表は、5月20日の党首討論で、今国会での法律成立断念を呼びかけたが、この言葉が本当のものであるのかどうかが問われるのである。

野党が国民世論の喚起を促せば、暴走安倍政権といえども強引な強行採決はできないはずである。

野党が口先だけでなく、体を張って法律制定を阻止する姿勢を示すのかどうか。

主権者はこの点を監視しなければならない。

 

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コメント
 
01. 2015年5月28日 15:07:20 : rE2wRKbvbQ
違憲法案を閣議決定することじたい、内閣の存在そのものが
憲法違反。違憲法案を審議することじたいが、憲法違反。
野党しっかりせい。

02. 2015年5月28日 16:11:25 : jpJnLukUrA
戦争に参画すれば、54基の原発が一斉攻撃される可能性は否定できない。

安倍首相は、このような攻撃から日本本国を防衛できると思っているのだろうか?

戦争を否定しているから、他国に攻撃されないのであるから、戦争に参画すべきではない。

戦争参加は、狂気の沙汰である。


03. 2015年5月28日 20:54:15 : zIFdu8F3WU
植草氏がここで示された日本国憲法の規定を認識していない国会議員はたくさんいるだろうな・・・。
そんなやつらが政治をやっているんだ。
呆れたもんだ。
ポツダム宣言も読んだことがないようなと言われているやつが総理大臣もやっているんだ。
異常だね。
めちゃくちゃな国家だな。
無知の無知の暴走ほど怖いものはない。
無知の無知がこの国の権力者でやりたい放題やっているんだから、滅亡必至国家だな。
国民は不幸になるばかりだ。
この国には、展望がない。
人口減も必然だよな。
こんなひどい政権が長年居座っているのも、日本にはいい加減な野党しか存在していないということの証しだな。
いい加減な政治屋しか存在していないと言うことだ。
事なかれの政治屋だらけだ。
嘆かわしや。
政治はビジネスか!?
資本主義の必然!?
政治家ではなく政治屋だからカネに目がくらんで政治まで資本に疎外されたんだろうな。
これでは、自己矛盾で政治は成立しませんな。
諸悪の根源は、選挙です。
選挙ははやく廃止すべきです。
まともな政治は望めません。
これが紛れもない現実です。

04. 2015年5月28日 21:02:15 : zIFdu8F3WU
そうです。
選挙で選出された政治家のひどさの現実を深く認識すべきです。
選挙では、まともな政治家がほとんど選出されないという現実を国民はしっかり認識すべきで、選出方法を新たに考えることです。
これこそが真の主権者に近づく第一歩です。

05. 2015年5月28日 21:20:35 : zIFdu8F3WU
なにがなんでも器を取り敢えず作って、つくってしまえばこっちのもよとやりたい放題その器に国民が不幸になることを詰め込む毎度お馴染みの手口です。

06. 2015年5月28日 22:10:36 : YxpFguEt7k
問題は参議院の1/3以上憲法改定反対勢力がとればいいのですよね。つまり81でしょうか?

民主党が反対派だとして…
民主党…58
公明党…20
共産党…11
社民党… 3
生活 … 3

これで95。ここで問題なのは民主党です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%82%E8%AD%B0%E9%99%A2%E8%AD%B0%E5%93%A1%E4%B8%80%E8%A6%A7

改選する民主党議員数41ですが、2010年、菅直人代表のときの負けたときの数ですから…
現状維持ぐらいはしてほしいものです(ちなみに前回は17…)。それが出来なければ、維新に改憲反対に回ってもらうしかないかもしれません。維新の党の発言に注目しましょう。

植草氏、がんばってください。応援しております。


07. jk 2015年5月29日 00:20:42 : QW.9qSn21uBt. : tceVB0iwr6
今日の国会で維新の江田氏が日本国憲法では集団的自衛権権は認められない事を
国際法の通説、過去の法制局の憲法解釈を挙げ説明していた。

しかし、この質問を取り上げて放映したテレビは自分の見る限りなかった。
つまり、新安保法案に対するマスコミの批判は世論に対するガス抜きと自分は観た。

この法案が通れば集団的自衛権を認めたことになる。その既成事実の上に日本の安保体制は軍事力を強めて行く事になるという事。

安倍政権の数による暴走を止めるには、最終的には野党の存在を強くする野党の再編が必要と思う。

維新の松野氏もその必要性を認め12月までに行動を起こしたいとも述べている。
その為にも、今回の日本の安保体制の大転換法を廃案に持ち込む目標を掲げ、強行採決に持ち込むなら国会審議放棄も辞さない覚悟を見せ野党が結束して自公政権と対峙し、同時に全国民を巻き込んだ議論を展開し世論に訴えて行く場外闘争を展開し、安倍政権の危険性を暴き世論を変え、世論の力で廃案に持ち込められたならと思うのだが・・・・・・・


08. マッハの市 2015年5月29日 22:37:04 : af80H28qOi92. : Yu5IRwQpb6
「日本国憲法」は平和憲法である。

自衛権すなわち、我が国領内の正当防衛を認めている。
・紛争解決のための国外での武力行使は禁じている。
・日本の、国土と国民を守るための武器使用ができる。(正当防衛)
・国外の自衛隊活動は、災害派遣だけである。(国際紛争の武力解決禁止)

安倍総理は就任に先立ち、天皇陛下の御前で宣誓した。

・宣誓文「安倍晋三は、・・・・・国家憲章を擁護しつつ遵守することをここに厳粛に宣言する。」

安倍の晋三は、ウソこき馬鹿どころか、憲法の.擁護と遵守.を放棄した罪人です。自衛隊は国民と国土を守る崇高な使命がある。自衛官は国民のために命を懸け、日々訓練している。
・勝手、気ままに解釈変更するな。・・・・日本の敵=安倍晋三


09. 2015年5月30日 03:31:23 : lXGrF7OLvM
>これこそが真の主権者に近づく第一歩

国民主権は信教の自由を履き違え、幾つもの宗派に分派した名ばかり仏教の実態を知らな過ぎる。
未だかつてない靖国思想が国中に充満した恐ろしさの認識がほとんど無いにも等しい状況だ。

仏教界の惑乱が主権行使の判断を誤らせ、外道の非人道的な靖国思想が台頭し、言論の自由や報道の自由が侵害かつ蹂躙されているではないか。

国民主権たるもの正法の正見を基に現実を達観し、主権者の地位を取り戻すことが肝心である。



[32削除理由]:削除人:スレ違い


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