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2年後なら勝てる? 大阪都構想の敗因は“とりあえず反対”〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150527-00000005-sasahi-pol
週刊朝日 2015年6月5日号
17日に住民投票で否決された「大阪都構想」。大阪府・大阪市特別顧問の堺屋太一はその敗因に住民の微妙な感情があると分析する。
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大変僅差(きんさ)の結果となった住民投票ですが、敗因は自民をはじめとする既成政党など反対勢力をひとつも味方にできなかったことだと思います。それぞれに利権も因縁も思い込みもある人たちが、別々の理由で「とりあえず反対しておこう」という気になった。問題点は後で修正するからとりあえず賛成となれば、違う結果になったでしょう。
若い世代に都構想が必要と考えてくれた人が多かったようですが、なんとなく変えたくないという、高齢者の感情もありました。
橋下徹さんに住民投票の約1カ月前、各紙の世論調査で劣勢が報じられているときに大阪で会いました。
「厳しい数字が出ているけど、都構想の中身がしっかり市民に伝われば、必ず賛成してもらえる。問題は時間。投票日までに幅広く浸透させられるか」と険しい表情で話していたのを覚えています。
橋下さんはどんな人?とよく聞かれるのですが、とにかく愛郷心の強い人。そして先の見える人。10年先、30年先を考えられる人だと思っています。
最初に会ったころ、しきりに「取れたリンゴの実を分けるのではない。リンゴの木を植えてるだけでもない。リンゴの木を植える畑の土を入れ替えて収穫を増やしたい」と持論を説いていました。大阪都構想の前に、いかにして大阪という土壌を豊かにするかと言っていた。松下政経塾を設立した松下幸之助さんと同じような長期ビジョンの発想です。
また純粋な性格がゆえ、思ったことをそのまま言ってしまう。敵を作らないという配慮がなく、ご機嫌取りを一切やらない(苦笑)。
今回の否決の結果を受けて、橋下さんは市長任期の12月で政治家引退を宣言しました。でも、戦いは続いていると認識してくれたら、橋下徹という人物の使い方はいろいろある。
大阪のためにも日本のためにも、もう一回挑戦してほしい。都構想の仕組みやメリットを改めて説明しながら、2、3年後にもう一回、住民投票をやる。住民投票に将来見直し条項を明示するのもその一つでしょう。とにかくそこを突破しないと日本の自治制度を抜本的に変えることができないんです。
明治維新も1回では果たせなかった。1864年の「蛤御門(はまぐりごもん)の変」で長州藩が躓(つまず)いたが、その後高杉晋作が盛り返した。奇兵隊を興して、もう一回体制を立て直してほしいですね。
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