http://www.asyura2.com/15/senkyo185/msg/581.html
Tweet |
言っていることが首相と全然違うワケは?(C)日刊ゲンダイ
「安保法案」審議入り…詭弁を弄する首相と閣僚の“役割分担”
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/160156
2015年5月26日 日刊ゲンダイ
集団的自衛権の行使や米軍支援の地理的制約撤廃など、自衛隊の活動範囲を無限に広げる安全保障関連法案の審議が、26日から始まった。ところが、肝心の法案の解釈について、安倍首相と関係閣僚の認識はテンデンバラバラ。完全に閣内不一致の状況で、本格審議の前に「顔を洗って出直してこい!」と言いたくなる。
「“海外派兵”は一般に禁止されている」「我々は外国の領土に上陸していって、まさに戦闘作戦行動を目的に武力行使を行うことはしない、とハッキリ申し上げておきたい」
安倍首相は20日の党首討論でキッパリとそう言い切った。民主党の岡田代表が再三にわたって「(集団的自衛権を)行使する場所は相手国の領土・領海・領空に及ぶのか」と確認しても、首相は先述の“原則論”を振りかざすばかりだった。岡田代表は首相の答弁に納得せず、「他国の領土、領海、領空では(武力を)行使しないとハッキリ法案に書いて下さいね。法案を修正して下さいね」と迫ったが、そりゃそうだろう。首相以外の関係閣僚は「安倍答弁」とは百八十度異なる「見解」を公の場でハッキリと打ち出しているからだ。
中谷防衛相は22日の閣議後会見で、「他国領域での武力活動が『新3要件』に該当するならば、憲法上許されないわけではない」と明言。安倍首相の国会答弁に反し、法改正により自衛隊が外国の領土に上陸して武力攻撃を行えることを示唆した。同じ日には菅官房長官も定例会見で、中谷防衛相と同様の考えを語っていた。
そもそも、政府は民主党の長妻昭代表代行の質問主意書に19日に閣議決定した答弁書で、武力行使の「新3要件」を満たせば、〈憲法の理論としては他国の領域での武力行動をとることが許されないわけではない〉との見解を示している。
集団的自衛権の行使を認めてなお、自衛隊の他国領域での武力行動を認めていないのは安倍首相ただひとりだ。
「すっかり閣内で“役割分担”が出来上がっている印象です。安倍首相が『戦争法案』の成立に向け“従来の憲法解釈とさほど変わらない”と国民をケムに巻く一方で、関係閣僚は日本を“戦争ができる国”へと着実に進めていく。大手メディアは首相の見解しか詳細に伝えませんから、それを見越して実務派の閣僚が“戦争法案″の制定に向け、確実に首相の見解を打ち消していくという構図です」(立正大名誉教授・金子勝氏=憲法)
確信犯的な“閣内不一致”の状況で、野党も安保法案の審議を受け入れるべきではない。この一点だけでも、「おとといきやがれ」と突っぱねるべきだ。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK185掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。