「他国で戦わず」首相発言焦点　「法案にない」野党追及
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015052602000128.html
2015年5月26日　東京新聞

　二十六日の衆院本会議で審議入りする安全保障関連法案は、「他国の領土、領海、領空で戦闘行為を行わない」とした安倍晋三首相の発言が焦点となる。首相は戦時の機雷掃海はあくまで例外で、これを除くと他国の領域で武力行使することはないと受け取られる発言を繰り返す。しかし、野党側は法案にそのようなことは明記されておらず、他国での武力行使の例外が広がっていく可能性がある、と反論している。　（金杉貴雄）

　野党側が疑問視するのは、他国での武力行使の範囲が不明確な点だ。

　安倍政権は他国を武力で守る集団的自衛権の行使を認める条件として、武力行使の新三要件を閣議決定した。（１）日本の存立と国民の生命、権利に明白な危険がある（２）他に適当な手段がない（３）必要最小限度の実力行使にとどまる−との内容で、安保法案にも盛り込まれた。

　首相は二十日の党首討論で「『一般に』海外派兵は認められていない。他国領域で戦闘行為を行うことを目的に武力行使しない」と明言した。その理由として、新三要件に定められた「必要最小限度」を超えると説明した。中東・ホルムズ海峡を想定した戦時の機雷掃海は「一般に、の外だ」として認める考えを示した。

　しかし、新三要件にも法案にも「他国領域での武力行使はしない」と明記されていない。民主党の岡田克也代表が党首討論で「法文のどこを見てもそんなことは書いていない。間違っている」と反論したのはそのためだ。

　しかも、菅義偉（すがよしひで）官房長官は二十五日、「新三要件に当たれば、他国での戦闘も、敵基地への攻撃もあり得る」と明言した。中谷元・防衛相も同様の発言を繰り返していて、首相の発言と食い違っている。

　もう一つの疑問は日本の直接の武力行使ではないが、他国軍の戦闘支援を大幅に拡大することで事実上、他国での戦闘参加と同じことになるのではないか、ということだ。

　自衛隊は周辺事態法を改正する「重要影響事態安全確保法案」と新法「国際平和支援法案」であらゆる国の領土を含む世界中で他国軍の戦闘を支援できるようになる。

　さらに自衛隊が活動できる地域を従来の「非戦闘地域」から「現に戦闘を行っている現場以外」にまで拡大し、自衛隊が戦闘現場になり得る場所でも活動できるようにする。弾薬など人を殺傷することにつながる物資も提供、輸送する。後方支援の内容をここまで拡大すれば、他国での戦闘参加になるのでは、との指摘が野党側から出ている。

コメント
01. 2015年5月26日 12:13:23 : RzqxLMWSOk 安倍総理は、自衛隊を無くそうとしているのではないか？ これでは自衛隊員は全員退職するに違いない 隊員が不在なら、自衛隊は解散するしかない 正に、完全な憲法遵守へ向かう道である、、、、とか？
02. 日高見連邦共和国 2015年5月26日 12:18:55 : ZtjAE5Qu8buIw : IeaB3HQJJg 安倍くんは“新３要件”を見たせば、他国の“領土・領空・領海”での武力行使は“有り得る”と言外に言ってる。 もちろん、そんな安い“言い訳”が通用するわけもなく、要は“機雷除去”以外のどのような“例外（抜け道）”があるか、だ。 政府は“電力不足”もその要件を満たすと言っている。つまり“なんでもあり”って訳だ。 法案の細部をじっくり読むと、怖くてしょうがなくなるゼ・・・
03. 2015年5月26日 12:26:07 : tsNCkySFQk 　　 　違憲立法審査や国家賠償請求裁判では国会での首相の発言が証拠として扱われます。
04. 2015年5月26日 12:55:08 : w3M1BHSquE >（１）日本の存立と国民の生命、権利に明白な危険がある（２）他に適当な手段がない（３）必要最小限度の実力行使にとどまる 昭和６年の柳条湖事件だって、これにちゃんと該当するではないか （日本軍による自作自演だったが、その時は日本国民には その事実は知らされていなかった） 絶対に 日本の排他的経済水域内でしか 武力行使しないという“保証は何も無い”わけだから 国民の生命に危険が及ぶ場合は、地球の裏側でも十分起り得る事である（自作自演も含めて） かつて 国民の生命を“言い訳”にして、あの侵略を始めたという 厳然たる事実を 忘れてはいけない。
05. 2015年5月26日 23:46:09 : ak2sty65Rc 他国で戦うための法案なのに他国で戦わない。何を言ってる。 阿呆の極み。
06. 2015年5月27日 12:39:18 : YbBgMB0rk2 なんだろうね安倍政権の説明をはいそうですかとまともに受け取れる？ 支持者だってそんなこと信じちゃいないはず。 安部晋三の腹の内というのはいろんな媒体で発信されている。 あるいは疎に支持者らが折々発言している中味を見ればおよその想像はつくのだ。 個々の弁明をまともに受け取るのは意味がない。 その目指す方向性がわかっているなら、この先彼らがどういう行動を起こしていくのわかる。 彼らの議論をまともに受けとるのはちょうど大阪冬の陣後の和議を信じるようなもの。 徳川の腹がわかっているならそんなもの彼らの都合のいい時に反故にされるのはわかりきったことだが、豊臣方はもっとも信じちゃいけない相手の言葉にすがってしまって自滅した。 これと同じ。 安倍政権は過去の発言を反故にすることを何とも思っちゃいない。
07. 2015年5月27日 15:39:40 : QdgpxlJODc 他国で戦わないなら集団的自衛権は不要。個別的自衛権で十分。
08. 2015年5月27日 23:23:57 : cTJE4e4mZs 安倍氏の切り返しは進歩している。 質問者もたじたじだ。 示談屋が先生だろう。 論理を非論理で切り返す技をいつまで放置させているのか。(ゴミの援助) 質問者も示談屋の先生を見つけることだ。 話にもならない国会中継を見せられる国民は壁壁しているぞ・・
09. 2015年5月28日 00:23:44 : MMcyRtPflY >>01 RzqxLMWSOk 何をのんきな事を言ってるんですか？ 自衛隊が居なくなれば今度は国民を徴兵するに決まっているでしょ。 そう言う時の為に安倍晋三は緊急事態法を一番先に決めようとしているのだから。 緊急事態方が決まれば、総理大臣が決めたら矢も巣も無く何でも強制的に決められちゃうって事だよ。 「ここに使用済み燃料を埋めます」だの「自衛隊が居なくなっちゃったから、国民を徴兵して軍隊にします、今回は３０００人徴兵します」だの「この土地は政府が召し上げて汚染土置き場にしましょう」だの「もっと戦車を買いましょう」だのと、何でも総理大臣の思いのままに出来る法律をもうすぐ決めようとしているんだよ。 決まっちゃうよ本当に。 日本は安倍晋三のものになるって事だわさ。 国民の命も安倍様の勝ってにされても文句も言えないって事。 デモもテロも禁じられ、国民は皆、手も足も出ないダルマにされる。 そんなことになったらたらしまいには「逮捕だ逮捕だ逮捕だ−」ってどこかの国みたいな恐ろしい国になるって事だよ。 その恐ろしい国に徴兵されて恐ろしい国を護る為に死ねって言われる。 亭主を差し出せ子供を差し出せ、孫を差し出せ、なんていう自民党政府は言うよ。 物は金が掛かるけど、人は徴収巣すりゃぁ只だから。 又産ませればいいんだから。

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