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首相「木を見て森を見てない」 枝野氏「支離滅裂だ」 集団的自衛権の地理的範囲「他国領域入る? 入らない?」で激論
http://www.sankei.com/politics/news/150525/plt1505250035-n1.html
産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)の合同世論調査では、安全保障法制に関する国民の理解が深まっていないことが浮き彫りになった。“わかりにくさ”を端的に示すのが、「集団的自衛権の行使で、自衛隊は他国の領土に入れるのか、入れないのか」という、これまでにも繰り返されてきた論争だ。民主党は政府答弁に矛盾があると主張して、26日からの関連法案の国会審議で追及する構え。政府側は矛盾がないことを国民に丁寧に説明する必要がありそうだ。(千葉倫之)
「木を見て森を見ない議論が多い」。安倍晋三首相は25日の自民党役員会で、安保関連法案への野党からの批判にこう反論した。
今回の論争の発端は20日の党首討論だ。民主党の岡田克也代表が、集団的自衛権を行使する際に自衛隊が他国の領域(領土、領海、領空)に入る可能性を質したのに対し、首相は「一般に海外派兵は許されない。武力の行使を目的に、あるいは戦闘行為を目的に海外の領土や領海に入ることは許されない。機雷の除去は『一般に』ということの外だ」と答弁した。
この首相発言を、岡田氏は「他国領域での武力行使は一切行わない」との意味だと解釈。“言質”を取ったとばかりに「明確な答弁をいただいた」と討論を締めくくった。
一方、中谷元(げん)防衛相や菅(すが)義(よし)偉(ひで)官房長官らは他国領域での武力行使について「新3要件に合致すれば、憲法上は許されないわけではない」と記者会見などで述べ、他国領域での武力行使もあり得ると説明。機雷掃海に加え、他国領域内のミサイル発射元をたたく「敵基地攻撃」も、新3要件に合致すれば可能だとした。
武力行使のため、武装した部隊を他国領域に派遣する海外派兵が「一般に許されない」という見解と、他国領域での武力行使は「新3要件を満たせば許されないわけではない」との見解は一見、矛盾しているようにも見える。民主党の枝野幸男幹事長は25日、記者団に、「首相と防衛相の言っていることが支離滅裂だ。もう1回頭を冷やして勉強し直し、整理し直す必要がある」と主張した。
しかし、この2見解は従来の憲法解釈でも両立していた理論だ。「一般にできない」は例外を想定しており、「できる場合がある」とは矛盾しない。「表から言うか、裏から言うかの違い」(礒崎陽輔首相補佐官)というわけだ。
当然、民主党もその理屈は承知している。しかし「首相は『海外派兵は一般に禁止される』とは言ったが、『他国の領土、領海、領空での武力行使は一般的に認められていない』とは言っていない」(岡田氏)として、あくまで矛盾はあるとの立場だ。
与野党は25日の衆院平和安全法制特別委の理事懇談会で、27、28両日に首相出席の審議を行うことで合意。いよいよ実質的な国会審議が始まるが、こうした学術論的な争いが、国民の理解を妨げてしまう可能性は否めない。
[産経ニュース 2015/5/25]
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