http://www.asyura2.com/15/senkyo185/msg/382.html
Tweet |
くらたま 自民・改憲漫画の“あざとさ”を指摘〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150522-00000003-sasahi-pol
2015年5月29日号より抜粋
自民党が「憲法改正」をテーマに漫画を作った。イマドキの軽いタッチでさらっと読めるが、改憲への抵抗感が薄まる怖さがある。
安倍自民党が改憲願望を隠さない今、「たかが漫画」と安易に読み飛ばしていいものか。漫画家の倉田真由美さん(43)は、この漫画の怖さをずばり指摘する。
「高齢のおじいちゃんが、訳知り顔で『〜じゃよ』と言うのは、相手を納得させる漫画のルールのようなもの。このルールが各所で使われていて、いかにも中立の立場で説明していることを装いつつ、答えは決まっている“あざとさ”を感じます」
若夫婦の「ほかの国では憲法改正ってやってるのかな」「憲法って大事ですもの。そう簡単には変えられないんじゃない?」という疑問には、「意外とやってるみたいだぞ。アメリカが6回、韓国が9回、フランスは27回、ドイツは60回」と祖父が答えた。
「意外だね!」と驚く若夫婦の前に、今度は曽祖父が「ドイツも日本と同じ敗戦国じゃが、憲法改正はきちんとやっとるぞ」。
こうした記述は、改憲政党・自民党の本領発揮といったところだが、
「それは自民党の決めつけでしかありません。憲法はとても大切なもので、そうそう簡単に改正できなくていいと思いますし、読み終わるまでにジワジワと読者を改憲へと誘導しているのは明らか」(倉田さん)
確かに読み進めていくと、「改憲してもいいじゃん」と憲法改正への抵抗が薄れていく気がする。
憲法学者で慶応大名誉教授の小林節氏(66)は、漫画を一刀両断する。
「改憲のポイントとして環境権、緊急権、自衛権が挙がっていますが、これらは現行の憲法ですでに認められていると考えています。全体を通してモノの見方が一方的です」
特に、今の憲法が個人主義的で「個人の自由が強調されすぎて、家族の絆や地域の連帯が希薄になった」との記述には呆れはてる。
「個人主義を批判し、全体主義を目指しているとしたら恐ろしいこと。自由主義とは本来、個人主義になるもの。家族の絆などは道徳的問題であり、法で強制されるべきものではありません。例えば、全体主義になれば自由に離婚もできなくなり、離婚は憲法違反になることも考えられる」
自民党改憲案には「家族は、社会の自然かつ基礎的な単位として、尊重される。家族は、互いに助け合わなければならない」と書かれている。現行憲法にない家族重視の姿勢は、LGBT(性的少数者)など多様な家族像を示しているとは思えず、戦前の家族主義にどうしてもイメージが重なる。
加えて「助け合わなければならない」という強い表現は、「親の介護は家族がするべきものだ」と価値観の押しつけ、社会的な圧力にもなりかねない。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK185掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。