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野党が結束すればできる(C)日刊ゲンダイ
“国会の知恵袋”伝授 安保法制を廃案に追い込む「秘策と戦術」
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/159985
2015年5月21日 日刊ゲンダイ
平和憲法を踏みにじる“戦争法案”を審議する衆院の特別委員会の設置が、19日決まった。野党は本当に憲法を守る気があるのか。今からでも遅くない。解釈改憲、違憲法という世紀の悪法を廃案に持ち込む方法はあるのだ。「野党が結束すればできる」――。衆院事務局に33年間勤め、国会運営を熟知し“国会の知恵袋”とも呼ばれる元参院議員の平野貞夫氏はこう力説する。
議会民主政治では、多数決の前提条件として、少数派に多くの権利を保障している。質疑権、調査権、討論権、表決権などで、これらは暴走する多数に対する抵抗権だという。
今度の「安保法制」には、「集団的自衛権の行使容認」という憲法9条と相いれない内容が含まれる。本来は憲法改正しなければできない違憲の法律である。国会でこの法案を成立させてしまえば、その責任は、野党を含む国会議員全員が問われることになる。安倍政権は国会を使ったクーデターをやろうとしているのだ。
「野党が廃案を目指して結束し、1カ月も頑張れば、国民に問題点が伝わり、関心も高まる。会期終了まで引っ張って継続審議にさせれば、秋には自民党総裁選があり、来年は参院選もある。そもそも世論は反対が多いですし、もはや成立させるのは不可能になるでしょう」(平野貞夫氏)
■過去には野党の結束と抵抗で否決された法案も
その戦術はこうだ。
まずは入り口論として、「特別委での審議の前に、そもそもこの法案が解釈改憲になるのかどうかを審議したい」と要求する。歴代の法制局長官や憲法学者などを多数呼び、見解を聞きたいと議院運営委員会(議運)に迫ることだ。「このままでは議長の権威を失墜させる」として衆院議長も巻き込む。
専門家を50人も呼べば、審議は相当時間がかかる。与党がこの要求を拒否したら、野党は審議拒否すべきだし、与党が強行した場合、野党が国会の内外で猛抵抗で騒げば、世論も関心を持つ。
ちなみに、全衆院議員の5分の1(95人)が会派を超えて結束し、反対すれば、本会議で記名投票になる。牛歩で時間稼ぎもできる。
入り口論での抵抗が否決されたら、次は法案の「撤回要求」の決議案を出す。それもダメなら、その次は法案の「分割要求」決議案だ。「平和安全法制整備法案」は10件の改正法案をひとくくりにして1件の法案としている。議員によっては一部賛成や一部修正の者もいる。一本化法案はそうした議員の表決権の侵害である。
これらがすべて否決されたとしても、まだ手はある。十分な審議が必要だとして、特別委員会の中に「小委員会」の設置を要求するのだ。法案1件ずつ、つまり10の小委員会が必要で、それぞれで審議を行えば、時間切れに追い込める。
実際、野党のこうした抵抗で、戦後の破防法は参院で否決された。60年安保では「条約修正権」を巡って議運の中に小委員会が設置され、真剣な議論の結果、集団的自衛権の行使の道が閉ざされたという。
“国会の知恵袋”といえる平野氏ならではの秘策。さらに詳しくは、あす発行の平野氏のメルマガ・日本一新で読めるので、民主党など野党は参考にして、安倍首相の暴挙に徹底抗戦すべきだ。
●外部リンク
日本一新の会。
http://nipponissin1.blog136.fc2.com/
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