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三上智恵監督(C)日刊ゲンダイ
辺野古問題をリアルに…映画「戦場ぬ止み」の監督が語った決意
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/159974
2015年5月21日 日刊ゲンダイ
翁長知事VS安倍政権。米軍普天間基地の辺野古移設問題は、こうした構図がますます激化しているが、沖縄県民は新基地反対の民意をなぜここまで強く打ち出すのか。沖縄で本当は何が起きているのか。それをリアルに伝えてくれるドキュメンタリー映画が今週23日に公開される(東京・ポレポレ東中野で緊急先行上映)。映画「戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)」の監督、三上智恵氏に話を聞いた。
三上監督は琉球朝日放送に19年務めたディレクター。局員だった2013年に製作したオスプレイ配備に反対する住民たちを追った映画「標的の村」で数々の賞を受賞している。
「『戦場ぬ止み』というタイトルは、沖縄は70年間戦場にされてしまったが、もうとどめを刺して終わらせるんだ、という意味です。しかし、それだけではなく、日本の戦争の息の根を止める、安倍政権の軍事国家に進んでいく道のりをやめさせる、ということでもあるのです。『14、15年に戦争する国になりかけたけれど、沖縄からの運動で踏みとどまったんだよね』って、10年後、20年後に言われるような闘いにしないといけないと思います」
映画に登場する人たちが何げなくこぼす言葉には胸が痛む。〈やっぱり沖縄は植民地なんだ〉〈国はストーカー。一種の犯罪〉〈待っているだけでは沖縄は解放されない〉
一方で映画では、反対派だけでなく、政府に雇われて警戒船を出す漁師や同じく沖縄県民である警官なども人間的に描かれている。
「これまでの基地は、米軍に無理やり土地を取られたもの。容認派と言われる人たちを『お金が欲しかったんでしょ』と決めつけるが、みな脅されて、折り合いを付けてきたのです。ただ、今度の辺野古の新基地は、無理やりではなく、初めて日本の税金でつくるんです。そんなことさせてはいけないという思いはみな強い。米軍基地は人を殺しに行くための出撃基地なんですよ」
■「沖縄県民は何度でも民意を見せ続ける」
そして、昨年の知事選を前に、辺野古反対の機運は臨界点を超えた。
「政府は『敗戦で沖縄に苦労をかけた。その後、27年間も里子に出してしまうような苦しみを味わわせた』と思っている。だから、いつかちゃんと考えてくれるだろう。(基地や戦争から)解放される時を待ちましょう。そう言っていたら、70年経ってしまった。このままでは、どんどん次の世代に丸投げしていくことになってしまう。『仕方がないんだ』ではもうダメだね、ということで、昨年、『平成島ぐるみ闘争』が起きたのです」
知事選と衆院選で2度も「基地NO」の民意は示された。だが、安倍政権は全く意に介さない。
「こんなに民意を示しても国策が止まらない。でも、国策を止めてくれるのは誰かといったら国民のみなさんだと思います。今まで沖縄のことをあまり考えたことはなかったけれど、『何が起きているのか』と関心を持ってくれている人に広く見てもらいたい。そして、それを投票行動に結びつけて欲しい。いま、沖縄の民意は黙殺されているけれど、それでも私たち(県民)は、民主主義国家だから、民意を示す。何度でも、何度でも民意を見せ続ける。それは、政府に対してというより、国民に対してですね。こんなに民意を無視する政府でいいのか、と」
沖縄県民が簡単に政府に屈することはない。安倍官邸はいつまで民意を黙殺し続けるつもりなのか。
『戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)』劇場予告編
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