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維新の党の江田代表(左)と橋下大阪市長(C)日刊ゲンダイ
“大阪ショック”安倍官邸を直撃 それでもやるか改憲国民投票
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/159908
2015年5月18日 日刊ゲンダイ
橋下徹・大阪市長(45)が仕掛けた「大阪都構想」への賛否を問う住民投票は約1万票の僅差で否決された。この結果を受け、橋下市長は政界引退を明言。維新の党の江田憲司氏も代表辞任を表明した。大阪の民意が国政レベルにまで衝撃を与えたわけだが、この顛末に真っ青なのが安倍官邸だろう。この先、悲願の憲法改正に向けた国民投票に打って出られるのか。やれるものなら、やってみろだ。
■これが民主主義、住民投票の重み
都構想が否決されれば「政治家を辞める」と公言してきた橋下市長は、17日の敗戦会見でサバサバと「政治家は僕の人生から終了だ」と宣言。今後の政界復帰も完全否定した。さらに、維新の党の江田代表も「代表として責任を痛感している。希有な政治家、橋下徹を引退に追い込んだ責任もある」と語って、党代表を辞任する意向を表明した。
党の“2本柱”を失う維新の弱体化は必至だが、これこそが「民主主義」というもので、「住民投票の重み」である。ましてや権力側が仕掛けた住民投票だ。むしろ、今回ばかりは維新の「潔さ」を評価すべきだろう。
維新幹部は敗因をこう分析した。
「ウチは全国から国会議員や秘書、支援者ら約1000人規模やったけど、共産党は4000人動員したと聞いている。大阪のオバちゃんたちに直接、声をかけ、次々と反対へと説得。選挙とは違い共産党と名乗る必要がないから、拒否反応を示す人も少なかった。公明党もまさか共産党主導の運動で一緒に行動するとは考えてなかった。学会婦人部とかはゲリラ的に活動するし、最後の最後で“橋下包囲網”を完成させられてもうた」
橋下市長サイドを「側面支援」してきた安倍官邸も無傷では済まない。
菅官房長官は先週月曜の定例会見で「二重行政の解消は当然」と橋下市長を後押し。安倍首相にいたっては1月のテレビ番組で早々と「都構想には意義がある」と“橋下支持”を表明していた。
「投票前日の夜にも、首相の側近議員から橋下市長の側近に電話がありました。『党内事情で応援できなかった』と、首相が関西入りしながら橋下市長の応援に入れなかったことを詫びたそうです」(前出の維新幹部)
同じ改憲論者の橋下市長の都構想にエールを送る一方で、沖縄の民意を完全に無視してきたのが、今の安倍官邸だ。民意の凄みを見せつけられて、内心は気が気じゃないはずである。
江田氏は維新の新代表に松野頼久幹事長を推した。松野氏じゃ若干頼りないとはいえ、安倍官邸が橋下市長という強力なパイプを失えば、憲法改正に向けた野党分断工作も練り直しを迫られる。今回の住民投票を機に「1強多弱」の政治状況に大きな風穴があくかもしれない。
今も世論の半数以上は憲法改正に反対している。住民投票の持つ破壊力をまざまざと実感させられた後、安倍首相に憲法改正の国民投票に打って出る度胸があれば大したものだ。その時こそ今回の住民投票と同様、国民は安倍政権の暴走に強烈なシッペ返しを食らわせるチャンスである。
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