証拠も出せないだろ、そんなケチな論理では。
後出しジャンケン敗北の論理。

橋下は現在の区割り、区行政の区役所が多すぎる現実を改革できるとしていた。

府と市の二重行政をスッキリさせる為に、市行政がスリム化する必要があると訴えていたもの。

ならば市の内部で区の合併をすればよかった。

＞市長、市議会の代わりに東京では区長、区議会があるが、市と同じである。

全然違います。
区は市ほどの権限はないですよ。
権限がない割に区長やら区議会やらたくさんいてそれこそ無駄。

単純に市を5分割すればよかったが、植草先生も言ってるが大阪だけやるのはナンセンス。資本力を減らすだけ。

橋下人気が不人気と入れ替わる頃には、大阪都構想の名が一人歩きし始め、大阪府が大阪都に変わることと、橋下が抱える政治課題の克服や取り組みとは無関係であることが露呈し始めていた。

橋下の明らかな失敗の原因は、都構想を前面に掲げるあまり構想名に執着し、それに拘り過ぎて府民や県民と一体となって政策を練り上げる手段を放棄したかのように択一的な判断を有権者に求めたことなんだと思う。

その政治姿勢の修正を多くの国民が橋下に求めてはいたんだろうけど、それが今回の住民投票まで発展せざるを得なくなった事実は、何とも言い難いが橋下の若木の至りの為せる技とも言うんだろうか。

しかし、橋下が若いだけに今回の件は別に残念なことではなく、むしろ人生の中盤に向かうにあたり人間として修正すべき点を自ら体得したという意味では、一皮向けるであろう橋下に対して有権者が依然として期待できる点はあるはずだ。

むしろ、橋下が抜けた維新の党が大阪都構想を堅持するのは無理である感は強いし、橋下が政治家を辞めてまで自らの都構想に拘り続けるのかどうか、それは橋下の更なる成長と合わせて再度有権者が判断することになるだろう。

それだけ大阪都構想は曖昧模糊としたイメージしかしないし、大阪府民の問題ということだろう。
住民投票に各政党が示した判断は、あの通りのものだった。

大阪市は政令市である。
政令市には普通の市町村より大きな権限が与えられている。

「特別区設置」が実現していれば
大阪市は、政令市の利益を失う。

もう一つ大事なこと。
特別区に『徴税権』はない。
財源のないところ権力はない。

大阪市民は、政令市の権限と財源を失い
特別区という市町村以下の権限しかない団体に転落することを見抜いて
辛うじてそれを阻止した。

しかし、危ない所だった。