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2015-05-16 09:11:15
安倍晋三という首相が本日5月16日と17日の両日、急きょ関西を訪れ、橋下徹市長の応援演説をするのだそうです。表向きは兵庫県と和歌山県の視察という未確認情報です。
大阪に立ち寄った際の演説はこんなものになると想像されています。安倍クンいわく、「橋下市長は、今回の大阪都構想の住民投票で反対が多数となった場合には、政治家を辞めると言っておられます。しかし、橋下市長は日本のこれからの政治を担う貴重な人材。欠くべからざる人物です。ここで、政治家橋下徹を失うのはいかにも惜しい。大阪の皆さん。大阪のために、いや、日本の未来のために、橋下さんが進めようとしている大阪都構想に賛成してもらえませんか!」
そばに立つ橋下クンは感極まって、涙をツツーッと一筋。この猿芝居の一幕は、関西学院大学法科大学院教授だった宮武嶺・龍谷大客員教授のブログに掲載されたものです。
かくして、大阪都構想は逆転大勝利。そのお返しは、維新の党が安倍晋三の“戦争法案”(安保法制)を支持するとともに、憲法改定にも協力するという“密約”です。安倍・橋下の茶番は、ここまで続くというのです。
こんなチンケな二人の猿芝居によって、日本の行方が決められるなんて!
安倍晋三という男は、5月14日夕刻に臨時閣議を開き、安保法制を閣議決定。昨日15日にはこの法案を国会に提出。19日には衆院に特別委員会を設置するという非常に忙しい日程の中ですが、橋下および維新取り込みのためにわざわざ関西に出向き、大サービスする。安倍晋三も必死です。
庶民は、猿芝居でもお涙ちょうだいの浪花節が大好きだから、簡単にだまされる。その結果、日本の運命は……。
先の大戦時も、マスメディアに簡単に踊らされ、「日独伊三国同盟」に熱狂し、その後も「行け、行け、支那をやっつけろ」「米英なにするものぞ」と踊り狂ったのでした。決して、軍部だけが独走したわけではなく、大衆自身が戦争を心から支持したのです。
21世紀のいま、ふたたび同じ轍を踏もうとしています。同じ過ちを再び繰り返そうとしています。先の大戦の悲惨な記憶は薄れ、大衆自身がおかしな方向を選択しようとしています。もう為政者やマスメディアに踊らされたという言い訳は通りませんよね。自分が自分の頭で真剣に考え、将来この世に産まれてくる人たちのことも考えて、自分なりの責任で判断しているかどうかですよね。
大阪都の住民投票は明日5月17日です。大阪都問題は、ボクが住んでいる箕面市も大いに影響が出てくるはずですが、賛成、反対の投票権があるのは大阪市民だけに限られているおかしな投票の仕方です。いまとなっては、大阪市民が敢然と大阪都構想に「反対」票を投じることを願うばかりです。
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