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「現政権になってからの二年半で「敵だらけ」になった。:山崎 雅弘氏」
http://sun.ap.teacup.com/souun/17372.html
2015/5/16 晴耕雨読
https://twitter.com/mas__yamazaki
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昨晩の首相の記者会見、幹事社が朝日新聞とテレビ朝日というところに、時代の様相を感じる。
今までにもそれはあったかもしれないが、昨今の流れの中で「朝日新聞とテレビ朝日が首相会見の幹事社」を務め、踏み込んだ質問を一切しない。
記者会見での首相の返答も、首相側のシナリオに組み込まれている。
「不戦の誓い」と言いつつ「米国が攻撃された時に傍観していいのか?」と言う。
「一国だけで国の安全を保てる時代ではない」と言いつつ「米国の戦争に巻き込まれることは絶対にない」と言う。
昨晩の首相の記者会見は、論理矛盾だらけの内容だったが「矛盾だらけだ」と指摘している大手紙は一紙もない。
「日本が戦争に巻き込まれる可能性はないのか?」「そのようなことは絶対にありません」この想定問答は首相側の巧妙な思考の誘導。
海外の記者なら「自衛隊が米軍と共に紛争や戦争に参加することで、日本国内が報復の対象になった場合、どのように対処されるのか?」と核心に踏み込む質問をするだろう。
首相周辺は、大手メディアの「習性」を認識した上で、言葉と形式を巧みに使い分けている。
特定の明確なメッセージを国民に植え付けたい時には、見かけ上は全く矛盾しない完璧な「形式」の説明を用意する。
「思考を形式に支配された記者」は、形式的に瑕疵のない説明を喜んで受け入れ、それを配信する。
問題について議論させず、異論を提示させず、一方的に物事を進めたい時は、論理的に矛盾だらけで暴言や暴論も交えた、「形式」が全く成立しない説明を用意する。
「思考を形式に支配された記者」は、矛盾だらけの説明を自分で分析できず混乱し、「形式的に整っているように見える部分だけ」を配信する。
「戦争法案」は誤り=安保法制に理解求める 安倍首相会見(時事)http://bit.ly/1K9qtDW
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この記事は典型例だが、大手各紙の朝刊も大差ない。
状況を自分で分析し、権力者の「真の意図」を見抜いてそれを受け手に伝えるという「本物のジャーナリズム」が、ほぼ失われている。
「海外に派遣された自衛官が、銃撃戦や仕掛け爆弾などで『戦死』した場合、靖国神社に祀られるべきだと総理はお考えですか?」という質問も必要だろう。
戦没自衛官を靖国神社に祀って「顕彰」すれば、戦前戦中と現在の価値判断が、戦後を飛び越えて「架橋」される。
日本会議は、それを強く望むだろう。
「『現場を知らない官僚や政治家が作り上げた法案。隊員が殺し、殺される、血なまぐさい話が避けられている』。イラクに派遣された自衛隊の幹部は、危険な任務を担わされる自衛官の命の問題と向き合わない机上の議論が進んでいると感じるという」(朝日)http://bit.ly/1PmVAj1
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陸自将官OBは「憲法9条で守られてきたのは実は自衛隊だった」と漏らす(毎日)
「自衛隊は創設から60年、1発の銃弾も撃っていない」といわれる。
部内ではそれが少々恥ずかしいことのように言われるが、私は日本人の誇りだと思う」(毎日)http://bit.ly/1Fo45pb
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「不戦の誓い」発言は6:01、「外国軍隊支援のための法改正も」発言は6:10。
今回も首相のアピールを補強する刷り込みテロップをNHKはいちいち出してくれていたが、発言を並べ替えてみれば、いかに矛盾だらけの支離滅裂な内容だったかわかる。
RTハフィントンポスト日本版 【安保法制を閣議決定】安倍首相が説明 「“戦争法案”などといった無責任なレッテル貼りは全くの誤り」 http://huff.to/1K7QaVl
論理矛盾だらけで要約が困難という事情はわかるが、あの首相の記者会見をこんな雑な見出しで要約して受け手に配信するのは、ジャーナリズムの怠慢としか思えない。
単なる「首相の代弁」広報だけで、独自の批判的視点からの分析や洞察は、何もない。
>妹尾晶夫 自衛隊員は軍人。軍人は国家、国民のために命を投げ出す覚悟をしているから高い給与や特別手当が支給されている。これは昔から全世界で共通していること。
独裁国は別ですが、民主主義国では、軍人の命は政治権力者の私物ではありません。
権力者が利己的な「政治目的達成の代償」に、自国の「軍人」を他国軍に「下請け」として差し出す行為を、国民が認めるか否かという問題です。
過激派組織「イスラム国」指導者のバグダディ容疑者のものとみられる音声メッセージが14日、インターネット上に投稿された(時事)http://bit.ly/1PmVCXY
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「世界各地のイスラム教徒に対し、『イスラム国』移住と武装蜂起を呼び掛けている」日本は既に「敵」と認定されている。
昨晩のニュースの「市民の声」では「日本を取り巻く環境が厳しいからやむを得ない」という意見がいくつも紹介されていた。
自衛隊の海外派遣も、憲法改正も、日本を取り巻く「安全保障上の環境」が今のように「敵だらけ」でなければ成立し得ない。
現政権になってからの二年半で「敵だらけ」になった。
安全保障を考える人間なら、際限なくコストのかかる軍備増強でなく「いかにして敵を減らし近隣の味方を増やすか」という観点で政策提言を行うが、首相周辺にいる人間は例外なく、近隣国と日本の関係を悪化させる言動ばかり積み重ねている。
日中紛争のリスクを宣伝しつつ、韓国を味方にする発想がない。
国の命令で海外に派遣された自衛官が「戦死」し、靖国神社がその人を祀ったなら、首相や閣僚は以後、堂々と靖国神社に参拝を行う「大義名分」を得られる。
「国のために殉じた自衛官に感謝の誠を捧げる」と言えば、反対する者が「戦死した自衛官を冒涜する者であるかのように見せる形式」を創り出せる。
海外で「戦死」した自衛官が靖国神社に祀られ、首相や閣僚、そして現職自衛隊幹部らが日常的に同神社を参拝する状況になれば、社会における靖国神社の地位も「戦後70年」とは大きく変わる。
戦前戦中と同様の「社会的役割」を取り戻す。
国家体制のための犠牲が顕彰の対象となり、国民の模範とされる。
「私たちは、政府に国際社会に通用する安全保障政策の確立を求めるとともに、戦没者を追悼する心を広く国民の中に涵養し、平和と安全のため国を守る世論を喚起していきたいと思います」(日本会議サイト)http://bit.ly/1Jjvet9
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災害対策の現場からみた憲法改正「国家緊急権」創設の危うさ(HP)http://huff.to/1IznELQ
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「歴史を振り返ってみれば、緊急事態に政府が誤りを犯した愚例は枚挙に暇が無い」
「関東大震災→外国人や思想家の虐殺、ワイマール憲法→全権委任法→ナチスの独裁、カトリーナ災害」
今晩23:45より、NHK-BSプレミアムで映画『ブラックホーク・ダウン』(リドリー・スコット監督)が放送される。
現代の戦争が、第二次大戦型の「軍隊対軍隊」の戦争とどんな風に違うのか、前線の兵士がどんな状況に直面するのかがよくわかる。
ただし死んだ米軍兵士のその後には触れていない。
戦闘で死んだ米軍兵士の遺体を、米軍は結局回収できなかった。
ソマリアの民兵組織は、米軍兵士の遺体を裸にしてロープを結びつけ、市内を引きずり回して、ジャーナリストにその光景を撮影させた。
映像は米国内でも流れ、政府への批判が高まり、クリントン政権はソマリアからの撤退を決断した。
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