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中・露接近を、弱い者同士だと切り捨てた宮家邦彦
http://new-party-9.net/archives/1365
2015年5月13日 天木直人のブログ
これは聞き逃すことの出来ない失言だ。
きのう5月11日のTBSの番組「ひるおび」に出ていた宮家邦彦外務省OBが、モスクワで開かれた対ドイツ戦勝70年式典に出席した習近平の中国と、プーチン大統領の中国が急接近している事について、しょせんは弱い者同士であると切って捨てた。
事実関係として間違ってるだけでなく、外交的発言として極めて不適切だ。
ロシアと中国が、いまの国政政治、経済状況の中で、弱者であろうはずがない。
それに加えてロシアと中国の接近の戦略的意味をあまりにも軽視してる。
隣にいたロシアの専門家が語っていた。プーチン大統領がドイツのナチズムと並んで日本の軍国主義を名指しで批判した。こんなことはこれまでにはなかった事だ。これは日本に対する決別宣言であると。
この認識は正しい。
少なくとも、今の中国とロシアの関係は、ウクライナ問題でロシアを批判する米国に対するプーチン大統領の徹底的な対決姿勢と、中国の軍 事的拡張主義を批判する米国に対する習近平主席の牽制姿勢が、見事に 一致して歩み寄った関係だ。
たとえその接近が、真の友好関係の結果ではなく、現実的な打算の結果であるとしても、この戦略的な接近をあなどってはいけないのだ。
この宮家市の発言をロシアと中国が見逃すはずがない。
そしてロシアと中国は宮家氏を安倍首相が寵愛している事を知っている。
下手をすると安倍外交の命取りになるかもしれない(了)
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