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泣きを入れる橋下市長(C)日刊ゲンダイ
「都構想」賛成促し 橋下市長“肉声スパム電話”に大阪市民激怒
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/159681
2015年5月12日 日刊ゲンダイ
「大阪都構想」の住民投票まであと1週間。賛成派と反対派が熾烈な争いを続けているが、橋下徹大阪市長による“スパム電話”に、大阪市民がカンカンになっている。
「自宅の固定電話に電話がかかってきたので取ると、何の説明もなく、いきなり橋下さんの録音テープが流れ始めたんです。都構想への賛成を促すものでした。終わると、そのまま電話は切れました。こんな失礼な電話は初めてです」(大阪市内の主婦)
この電話は約30秒の録音で、橋下市長が「大阪を変えるラストチャンスです。5月17日は投票所で賛成票を投じてください。投票しなければ賛成になりません」などと呼びかけている。
大阪維新の会によると、電話は9日午前9時〜午後5時半、10日午後1〜6時の2日間で、計100万件にかけられた。今回の投票は、大阪市内の有権者約211万人が対象で、その約半数もの市民に録音電話が流された計算だ。休日に突然かかってきて、一方的に橋下市長の声が流され、勝手に切られるという“非常識ぶり”は呆れてしまう。職場にかかってきた人もいて、インターネット上で「迷惑」「うざい」と怒りを爆発させている声も目立つ。
「電話をする先はコンピューターがランダムに選んでいます。仕事場にかかってしまい、ご迷惑をおかけしたのだとしたら、申し訳ないとしか言いようがありません。ただ、一件でも多く、代表の声で意見を届けたいという思いから電話をしています」(大阪維新の会)
■佐賀県知事選では安倍首相の応援テープで推薦候補惨敗
ただ、こうした録音テープによる電話作戦は、マイナスでしかない。今年1月の佐賀県知事選では、自民党が正月早々、安倍首相の応援テープをランダムにかけまくった結果、県民が激怒。自民党が推す候補者が大惨敗した。
共同通信が9、10両日に行った「大阪都構想」の世論調査では、反対が47.8%で、賛成の39.5%を8.3ポイントも上回っている。「起死回生」を狙った“スパム電話”のようだが、効果はサッパリのようで、橋下市長にも焦りの表情がにじむ。10日の街頭演説では「明日、世論調査で反対派優勢と出ます。簡単なんですよ、反対派は。税金が上がります、保育料が上がります、と言えばパッと広まる。都構想は未来をどうするかという話なんです。はしょって話しても1時間はかかる。市営住宅の前でしゃべっていると、みんなピシャピシャと窓を閉めるんですよ。自民、民主、公明、共産、各種団体……向こうは組織力が凄いんです」などと“泣きを入れる”場面もあった。
いよいよ土俵際のようだ。
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とおるちゃんからのでんわ
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