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沖縄の勝利を決定づける5月9日放映のNHKスペシャル
http://new-party-9.net/archives/1331
2015年5月10日 天木直人のブログ
きのうの夜9時から放映されたNHKスペシャル「総理秘書官の極秘記録 沖縄返還の全貌に迫る」は、辺野古移設問題をめぐって翁長沖縄が安倍政権に対して一歩も引かない政治状況の中で、絶妙のタイミングで放映された、極めてすぐれた番組だった。
国民必見の番組だ。
これ以上ない翁長沖縄に対する応援である。
おそらく翁長沖縄の勝利を決定づけることになるような気がする。
そのうち米国のほうから辺野古断念を言い出すことになるような気がする。
安倍首相の面目丸つぶれになるような気がする。
この番組のどこが凄いのか。
それは楠田實という佐藤栄作首相の首席秘書官が明らかにした沖縄返還交渉の極秘史実がはじめて明らかにされたことだ。
NHKがスクープドキュメントと銘打つわけである。
それは一言で言えば、核抜き、本土並み返還と憲法9条にこだわった佐藤栄作首相が、最後は米国に屈して沖縄と国民を裏切ったこの上ない屈辱の沖縄返還交渉の史実である。
それを、楠田秘書官も佐藤栄作首相も自覚し、悔恨していたという事実である。
もっとも驚くべきことは、在日米軍基地が日本を守るためではなく米国の戦争の為にあることを認め、だから日本が米国の戦争に巻き込まれる事を、佐藤栄作首相自身が認めていた事である。
沖縄の核抜き返還が実現されるのなら、それでもいい、つまり本土の在日米軍基地が沖縄の負担を引き受ければいい、そこまでしても沖縄の核抜き、本土並み返還を成し遂げたいと、佐藤栄作首相が考えていたという史実である。
国民にはウソをついてまで、それを米国に伝えていたという事実である。
歴史に「もしも」はない。
しかし、もしそのような形で沖縄返還が実現していたら、日本の安全保障政策や議論は一変していただろう。
よきにつけ悪しきにつけ、今日のような沖縄問題はなく、日本は憲法9条なき普通の米国との同盟国となっていただろう。
結論から言えば、すべてがごまかしで終わった。
ことごとく米国に譲歩し、密約までして沖縄の米軍基地を許した。
その一方で憲法9条が骨抜きの形で残った。
それは今日の沖縄問題につながる佐藤栄作首相の犯罪的裏切りである。
しかし、少なくとも次の事が明らかになった。
最後は譲歩したとはいえ、佐藤栄作は頑張ろうとし、交渉はした。
そして、最後は譲歩した事に対する悔恨の思いはあった。
そのどちらもないノーテンキの安倍首相との大きな違いである。
ここまで明らかになったのである。
このNHKスペシャルがひろく国民の知るところになれば、もはや安倍首相の辺野古移設強行は、ひとり沖縄が反対するだけでなく、国民全体が反対することになる。
安倍首相はオバマ大統領との合意を撤回し、再交渉せざるを得なくなる。
安倍首相がそれでも辺野古移転しかないと言い続けるなら、日本のこれまでのどの首相よりも情けない、愚かな首相ということになる。
オバマ大統領がそれに応じないようであれば、反米感情は高まり、最後は米国は辺野古移設を断念せざるを得なくなる。
私がこのNHKスペシャルという番組が、絶妙のタイミングで公開され、それが沖縄を勝利に導くと思った理由がそこにある。
ここまで明らかにされれば、日米同盟関係はこれ以上、今まで通りには進められなくなるはずだ。
まともな国民ならみなそう思うだろう。
日米同盟関係は、好むと好まざるにかかわらず、変わらざるを得ない(了)
Photo by : NHKスペシャル「総理秘書官が見た沖縄返還 〜発掘資料が語る内幕〜」
[http://www.nhk.or.jp/special/detail/2015/0509/index.html]
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