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2015-05-10 09:37:40
本日5月10日は、「母の日」です。子どもを出産し、大きく言えば人類の存続を実現していることに感謝する日です。そして母子ともに平和で幸せに暮らせる社会を築くことに思いと決意を新たにする日ともいえます。
生活の党の小沢一郎代表は、自民党の憲法改正草案について、「帝国憲法より復古的で、到底賛同できるものではありません」と、強い調子で批判しました。
さらに続けて、「改正というより、むしろ全く新しい憲法をつくろうというもので、自民党が現在やろうとしている改正は日本国憲法の理念を抜本から覆すという意味で現憲法との連続性が無い」と、自民党改正案の本質を指摘しました。母子が平和で幸せに暮らせる社会とは真逆だと異を唱えているのです。
小沢氏が指摘する「日本国憲法の理念」とは、言わずと知れた「主権在民、民主主義、平和主義」です。これに対し自民党草案は、「主権在君、官僚主導主義、武力主義」が根底にあります。つまり、「改正」という範疇を飛び越えて、実質的に「全く新しい憲法をつくる」ということを意味しているといえます。日本国憲法の理念を抜本から覆すことを意味するのだから、それは”クーデタ”と呼ぶべき事態ではないでしょうか。安倍首相がめざす国家像は、具体的には明治憲法下のような統治体制に戻すということだといえます。
小沢氏が掲げる国の旗は、「主権在民+民主主義+平和主義+国際協調主義」です。現憲法は前文で、「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」と、国際協調を強調しています。
これに続けて、「われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」と、国際的な平和生存権を主張しています。
さらに、「われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる」と、政治道徳の尊重を説いています。
その上で、「日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ」と、国際協調主義を貫く決意を表明しています。日本国民は、国際協調主義の「崇高な理想と目的を達成することを誓う」と、憲法で宣言しているのです。
現在の日本は、経済的には世界3位の大国にランクされていますが、子どもの貧困率は非常に高く、「これが経済大国の実体か」と驚くほどの貧乏がまん延しているのです。
その一方で、安倍政権は1機100億円とも200億円ともいわれる戦闘用軍用機・オスプレイを買うといっています。それも今年度の国家予算で言えば、社会保障費の削減額とほぼ同じ額を費やしてオスプレイを買うというのです。
すでに憲法を踏みにじり、ないがしろにする政治がまかり通っています。その憲法の息の根を止め、新しい戦争憲法を定めようとしています。
私たちにできることは限られていますが、できる範囲で「アベにノー」の意思を表現したいものです。
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