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[グローバルオピニオン]AIIB、日本参加なら歓迎 駐日中国大使 程永華氏
中国の習近平国家主席は2013年秋に「シルクロード経済ベルト」と「21世紀の海上シルクロード」の構築を提唱した。2つを合わせて「一帯一路」と呼んでいる。
「一帯一路」は世界経済の新たな成長点を育てるのが目的だ。インフラを整備し、中国とユーラシア諸国の開発戦略をつなげる。周辺諸国が中国の発展から利益を得て、中国もまた周辺諸国の発展から利益を得る構想である。
アジアのインフラ投資の需要は巨大だ。既存の融資機関だけでは需要をまったく満たせない。そこで習主席は「一帯一路」と合わせてアジアインフラ投資銀行(AIIB)の設立を提唱した。この構想は多くの国の反響を呼び、4月15日までに57カ国がAIIBの創設メンバーとなった。
AIIBはほかの国際金融機関に取って代わるものではない。いまある国際金融の秩序を完全に近づけるものだ。中国はAIIBの設立準備と今後の運営プロセスのなかで、世界銀行やアジア開発銀行(ADB)などとの協力を積極的に推進していく。
「一帯一路」は中国と日本の協力に新たな土台を提供する。中日はともにアジアの金融・通貨、インフラ整備などで協力を進められる。われわれは日本が中国の提唱を支持するよう希望する。
中国は日本がAIIBの設立準備に加わるなら、心より歓迎する。日本は参加するか否かにかかわらず、中国とともにアジアの経済発展のために協力していただきたい。
4月22日に習主席がジャカルタで安倍晋三首相と昨年11月に続いて会談し、両国関係の持続的な改善に新たな政治的な力を注ぐ方向を示した。
同時に、中日関係はまだもろい面があることも認識すべきだ。双方は中日共同声明など4つの政治文書の精神に厳格に従い、昨年11月に合意した4項目の原則的共通認識を厳守し、重大で敏感な問題を適切に処理し、両国関係が正しい方向に沿って発展していくことを確保すべきだ。
歴史問題は中日関係の政治的基礎にかかわり、また日本自身の国際イメージにもかかわる。日本がアジアの隣国、特に戦争被害国の関心事に真剣に対応し、関連の態度表明と約束を確実に守り、歴史を直視して反省する誠意ある態度を示し、平和発展の道を堅持するよう希望する。
われわれは先般、安倍首相が訪米中に、中国に関する問題について発信したメッセージに注目している。中国は平和発展の道を堅持し、米国と新型の大国関係の構築に力を入れると同時に、日本と平和発展のパートナーになりたいと思う。中日米の3国は「ゼロサム」の思考を超え、ともに世界と地域の平和、安定と繁栄のために積極的な貢献をすべきだと考える。
Cheng Yonghua 中国吉林省生まれ。駐マレーシア大使、駐韓国大使などを経て2010年2月から現職。日本の創価大に留学した経験がある。60歳。
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対日関係の改善望む
中国は日本との関係改善を本気で探っている。習近平国家主席が4月22日の安倍晋三首相との会談で、ちらっと笑顔をみせたときにそう感じた。「新常態(ニューノーマル)」の中国経済は成長ペースが鈍る。新たな発展の種をまく「一帯一路」に日本を加えたいのは本音だろう。日米が結束し中国に対抗するのも望ましくない。経済と安全保障の両面で良好な対日関係は必須だ。それでも歴史問題というトゲは残る。互いの心中を読み誤り、険悪な関係に戻る事態は避けたい。
(国際アジア部次長 高橋哲史)
[日経新聞5月4日朝刊P.5]
- 独財務相 AIIBドイツに拠点を あっしら 2015/5/06 14:01:36
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