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3月の「安倍政権NO!0323大行動」デモ集会(C)日刊ゲンダイ
「誰が総理でも同じ」はダメ…国民の良心にかかる国の行く末
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/159530
2015年5月6日 日刊ゲンダイ
4月28日の日米首脳会談で、安倍首相は米軍普天間飛行場の辺野古移設を約束してきた。当然、沖縄の反発はすさまじい。もともと28日は沖縄にとって特別な日だ。サンフランシスコ講和条約で本土から切り離され、米施政権下に置かれた「屈辱の日」と呼ばれている。県庁前や辺野古周辺では大規模な抗議活動が行われた。そんな日に沖縄を売ってきたのだからヒドイものだが、この政権の大ボラ政治は沖縄に限らず、アチコチで行き詰まっている。
「これだけ民意が反対している以上、辺野古移転は無理でしょうが、基地問題に限らず、安倍政権の政策は、ことごとく行き詰まっている。アベノミクスは失敗だし、世界に『アンダーコントロール』と嘘をついた福島第1原発は打つ手がない。『必ず解決』と大見えを切った拉致問題も暗礁に乗り上げています」(政治評論家・本澤二郎氏)
世論調査を見ても、集団的自衛権や原発再稼働など、安倍政権の個別政策は何ひとつ支持されていない。それなのに、なぜか内閣支持率だけは高止まりしている。
「野党が無力だし、自民党内にも代わる勢力がいない。メディアも牛耳られて政権批判をしない。それで国民も問題意識を持たず、漫然と支持してしまっているのでしょう。しかし、このまま何となく支持していたら、最悪の事態になりますよ。安倍首相は、支持率さえあれば、何をしても許されると考えて、やりたい放題です。強権的に反対勢力を抑え付け、ますます独裁を強めて政権を維持していくでしょう。来年の参院選で勝たせれば、いよいよ憲法改正です。この政権が続く以上、国民は日常的に覚悟を求められるようになります。原発は次々と再稼働し、戦争に参加、血を流す国になるのです。本当にそれでいいのか、真剣に考える必要がある。独裁者による軍国化を止めるには、世論調査や選挙でハッキリと『ノー』の意思表示をするしかないのです」(本澤二郎氏=前出)
このペテン政権をストップできるかは、主権者である国民の良識にかかっている。政治への関心を失い、“誰が総理をやっても同じ”などとシニカルになっていては権力者の思うツボだ。
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