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2015年05月03日 「ジャーナリスト同盟」通信
<68歳の憲法記念日を大祝福>
実におめでたい。5月3日は、戦争の教訓を結実させた日本国憲法が、1947年5月3日に施行されて以来、2015年の今年で68歳を迎えた。不戦を、日本政府に指令している9条憲法によって、日米右翼の圧力にさらされながらも、日本が戦争に巻き込まれることはなかった。本当におめでたい。死の商人・戦争利権屋も9条に手出しが出来なかった。日本の平和憲法は普遍である。1946年の新憲法公布のさいの天皇勅語でも「国家再建の基礎を人類普遍の原理に求める」と謳っている。この道は将来にわたって正しい。68年の平和に感謝するとともに、これを世界に知らしめる2015年にしたい。そのためにも、今秋のノーベル平和賞に9条を受賞させることができれば、極右の野望を封じ込めて、アジア・世界に引き続き貢献することが出来るだろう。
<戦後日本の平和に感謝>
この68年の間、9条は朝鮮戦争とベトナム戦争という脅威にさらされた。ワシントンからと、戦前派の極右の猛烈な圧力を受けた。吉田内閣は内外の再軍備論を、自衛隊発足という形でやり過ごした。
米CIA工作の結果、誕生した鳩山一郎内閣は再軍備のための憲法改正を求めて総選挙を実施したが、野党・メディア・国民が反対してワシントンの野望を封じ込めた。ベトナム戦争に真正面から加担することはしなかった。
9条は傷つきながらも、倒れることはなかった。「自由に表明された国民の総意によって確立された憲法」(勅語)であることを証明した。
中東での紛争にも、自衛隊が武器弾薬を行使することはできなかった。9条が歯止めを掛けているからである。歴史の教訓を体現した平和憲法を、内外の戦争屋もたじたじである。戦後日本の平和維持に感謝したい。
<家庭・学校教育で9条教育をしっかり>
戦争放棄の憲法9条は、戦後の日本の進路でもあり、日本精神の骨格である。日本人として一番誇れる大事な規定である。「日本国民は自ら進んで戦争を放棄した」(勅語)ことに誇りを持っている。
問題がないわけではない。この誇れる憲法第9条についての理解が、十分でない国民が少なくない。大学や専門学校の教壇で何度も体験させられてきた筆者である。
家庭・学校での教育が不十分のためである。小学・中学・高校の教師に問題がある。教師たるもの、この9条教育を徹底すればいい。文科省が率先すべき指導である。教育委員会もしっかりと監視、これの推進に力を貸す義務がある。
教師の労働組合は、運動の基本方針にこれを付け加えるといい。戦争屋の圧力に屈しない平和のためである。
<自民改憲・公明加憲のまやかし>
極右自民党は、綱領で自主憲法制定を掲げている。連立を組む公明党は、いつの間にやら護憲を放棄して、加憲を主張している。
両党とも国民を欺こうとしている。両党とも戦争屋に妥協して、日本の若者、自衛隊員を戦場に送り出そうとしている、と見られても弁解できないだろう。再軍備は明白に間違いである。軍事力で平和や国民の幸せを勝ち取ることは、不可能だと歴史が証明している。
不戦の憲法下、軍拡など論外である。死の商人に国民の税金を投入するのは、悪政の最たるものである。彼らは、それを正当化するために緊張を悪用する。緊張がなければ、緊張を創り出す。彼らの宣伝をする広報マンのようなマスコミ人は、悪人である。
<財閥と国家主義者に反省と謝罪なし>
戦後70年を迎えた。この間、多くの国民は侵略戦争と植民地支配した過去に対して、反省と謝罪することにためらいなどない。行動の原点は国際協調・友好である。対立・争いを否定、話し合いを原則にしている。だが、戦争勢力の財閥と国家主義者には、今も反省も謝罪もない。そして改憲軍拡に総力を挙げている。
国家主義者らは侵略を認めない。「アジア解放戦争」「自衛戦争」とうそぶいている。反省・謝罪どころの話ではない。ドイツと異なる。ドイツにナチスの残党や後継者はいないが、日本には戦争勢力がいまだ存在する。国家主義者を財閥が支援する政府が誕生している。
ここに隣国・世界と対立する日本が存在することになる。これは日本国民の責任でもある。
<50、60は鼻たれ小僧>
平和・軍縮派の巨頭として知られた宇都宮徳馬は、筆者にすばらしい言葉を遺してくれた。その一つが「50,60は鼻垂れ小僧」である。人間、50や60になっても、世の中を正しく見きわめる能力などない。
「小僧の分際で仕事をするから過ちを起すことになる」との意である。安倍や太田・山口らは、まだ小僧レベルなのだ。彼らがいま国民の頭脳をナショナリズムに洗脳、平和憲法を解体しようとしているが、これは悪魔の所業である。
宇都宮は「男盛りは真っ80」と続ける。日本国憲法は80歳を経て本格的に威力を発揮するだろう。宇都宮の至言に頷くばかりである。人間も80、憲法だって80歳まで、まだ12年もある。
ここを自民・公明はわかっていない。「創価学会は池田路線に戻れ」と叫ぶ必要があろう。
<敗戦に安堵した日本国民>
侵略者は1945年8月15日を衝撃的に迎えた。東京裁判でさえも謝罪と反省が不十分な軍国主義者が多かった。歴史の教訓を学ぼうとする戦争責任者は少なかった。
だが、国民はその逆だった。大蔵官僚の宮澤喜一は、8・15敗戦に安堵した。「今夜から電灯がつく」といって喜んだ。敗戦を、赤紙1枚で侵略の戦場に駆り出されてきた若者・母親・国民は「これで日本人が死ななくて済む」といって喜んだ。
占領軍による農地解放で、地主の奴隷にされてきた無数の小作人は、自分の土地を手にして狂喜した。「自由と平和を愛する文化国家建設」(勅語)に突進した戦後の日本である。
<財閥・極右に屈するな>
改憲軍拡の黒幕は、ちんけな自民党議員や一部野党議員では全くない。人間失格ともいえる輩に、餌を撒いている財閥である。財閥の金に群がる卑屈な人間どもが、ロボットの役目を果たしている。その先頭に立っているのが安倍首相である。支援する公明党の太田や山口らである。
財閥は内閣に原発売り込みをさせる一方で、原発再稼動に必死だ。核武装狙いでもある。東芝(三井住友)・日立・三菱の原発財閥が、自公内閣支援の主流なのだ。東京電力福島第一原発3号機の東芝製原発は、核爆発を起している。水素爆発ではない。
核爆発からは、恐ろしい中性子が飛び出している。その事実をいまだに認めない。こういう悪辣財閥が改憲軍拡の黒幕なのである。国民の命を戦場にさらすことで、暴利を得ようとする財閥は、戦前と一つも変わらない。
9条が財閥に屈する!断じてそうさせてはならない。
<今秋のノーベル平和賞に9条憲法>
憲法9条は「核時代において、その存在がますます光輝を発している」という宮澤元首相の演説を記憶している筆者である。吉田茂首相の秘書官、池田勇人の秘蔵っ子は、自民党保守本流を自認したリベラル派で知られる。
宇都宮は、改憲派の中曽根康弘と改憲新聞のナベツネを「大馬鹿野郎だ」と決め付けた。誰も異論などないだろう。「日本国民の平和主義はいい加減なものではない」とも喝破した。宇都宮の至言は生きている。今秋のノーベル平和賞に9条を受賞させよう。
2015年5月3日記(武漢大学客員教授・日本記者クラブ会員・外交評論家)
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