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「「これでは『世界を守る』という名目で、世界中で戦争できます。」古賀茂明氏インタビュー:岩上安身氏」
http://sun.ap.teacup.com/souun/17264.html
2015/5/2 晴耕雨読
https://twitter.com/iwakamiyasumi
まもなく14:30より、「岩上安身による元経産官僚・古賀茂明氏インタビュー」の模様を実況します。
( #iwakamiyasumi live at http://ustre.am/eOVh )
岩上「前回、古賀さんが立ち上げた『フォーラム4』について話す時間がありませんでした。軍事立国化に抗する運動とつながる聞いています」
古賀「一昨年くらいから構想があり、始まったのは今年の3月中旬。最近、急に外交・安全保障が国民に注目されてきました」
古賀「自民の野党時代に小泉進次郎さんと話したことがあります。自民党には3つの大罪がある、と進次郎さんがおっしゃった。『借金大国』『少子高齢化』『成長できない国』。『フォーラム4』はそこに『原発神話を作って事故を起こした』ことを加えています」
古賀「自民党はどうしても守りに入りますが、リベラル派がいました。しかし安倍さんが超タカ派でハト派が小さくなっていきました。しかし、安倍さんは『アベノミクス』『集団的自衛権』で改革派だと思われていることもあります」
古賀「民主党は前原さん、細野さんのようなタカ派と輿石、大畠さんのようなリベラルがいます。結は維新と一緒になり、江田さんも橋下さんに付いて行って、リベラル色を失っていきました。こうなると民主も維新も怖いね、となる。戦争への不安感を集めたのが共産党」
古賀「ですので、『改革はやるが戦争はしない、原発は動かさせない』という層の行き場がないんです。私はここの部分に政党を作れ、と言ったんですが、それが難しい。長妻昭さんなどはこうした部分だと思いますが」
古賀「じゃあ政党をいきなり作るよりも市民活動から…ということで『フォーラム4』を作りました。基本は新しい勢力にしないといけないと思っています。市民活動から始めて、その中から候補者が出てくればいいと思うんです。最初は無名でもいいんです」
岩上「活動は何をしていくんですか?」
古賀「まずは議論の環境を作り、『フォーラム4』に入る人には、『フォーラム4』が何をできるかを提案してもらうようにしています。集会を開く、シンポジウムを開くのもいいし、議論しながら山登りでもいい」
古賀「最初から『政党を作るので付いてきてください』とはしません」
岩上「ピースウィングとも重なりますか?」
古賀「重なるところは多いです。滋賀の嘉田由紀子さん(元知事)も近い。政治家同士のつながりでなく、市民の草の根を広げられればと思っています」
岩上「『平和主義的なティーパーティー運動』のようなイメージですかね?」
古賀「米国のように、日本では政治活動に支援金を出す文化があまりないので、どこまでできるかなぁというのはあります。日本の最大の問題は、みんなが働き過ぎていることです」
古賀「なので、せっかくいい番組を作っても、皆さん、帰った時には疲れている。そして土日は家の仕事です。1日1時間早く帰ってIWJを観れば特すると思います」
岩上「ありがとうございます。フォーラム4はどこかとパートナーを結ぶ予定はあるんですか?」
古賀「ゆるやかに連携や協力の可能性は持ち、つながって、それぞれの団体にカムバックしてもらって、修練してゆく。そうしていけば、選挙などで共闘できると思います。考えが近いことが重要。民主党などは考えが広すぎてよくわからないことになっています」
岩上「改革か否か、戦争か否か、どっちかに重心を置かなければならなくなるときがくるかもしれません。どちらを優先しますか?」
古賀「どちらも優先します。安保法制に対しては共産党と考えが近かったりすると思います。社民、生活とも重なると思います」
古賀「改革にも戦争にも、譲れない一線があると思います。直近では、安保法制をどうするかが大きなテーマ。改革は『遅れる』という話ですが、安保法制は『後戻り』できませんから。新・日米ガイドラインも、米国からしたら今更『チャラ』では通じないでしょう」
岩上「古賀さんは政治家になるつもりはありますか?」
古賀「40000%ありません。これは長い取り組みです。僕ももうすぐ還暦ですよ。これから10年、15年先の長い戦いを考えれば、50代の若い層に中心に引っ張ってほしいな、と思います」
岩上「安倍訪米についてお聞きします。安倍総理は、『安保法制をこの夏成立させる』と勝手に約束しました。日米同盟を強化しようということですが、これは倍総理が発表した『セキュリティダイヤモンド構想』に基づいています」
古賀「日米安保条約について『片務条約』という人がいます。そういう意味では今回、『双務条約』に近づいたのかと思いますが、それは、日本の負担がかなり大きく増すことになります。ではその見返りとして、米国からは何をしてもらう? 何もないんです」
古賀「日本が逆の立場になって使う戦略だと思うんです。米国が便りにならない、中国もいるからねぇ、という交渉をしていけばいいが、安倍さんが中国嫌いだから、まんまと乗せられている感じですね」
岩上「日本は鉄砲玉として消耗されるだけでは?」
古賀「安保法制の議論を見ても、例えば機雷掃海にしても、『なぜできるのか』、では『何ができないのか』がわからない。つまり、歯止めがないんです。集団的自衛権の行使で『日本の存立が危なくなる事態』の中に「経済的ダメージ」も含まれています」
古賀「となると、日米安保が崩れそうだという理由で集団的自衛権を行使する可能性もあります。民主・岡田氏の質問に、岸田外務大臣は『米国が言ってきた場合にはそういう事態に該当する可能性がある』と言っています」
岩上「自衛隊と米軍が一体化しています」
古賀「これでは『世界を守る』という名目で、世界中で戦争できます。今国会の残り3ヶ月で戦後70年の歴史が変わろうとしています。安保改定よりも大きな出来事だと思いますが、それをこんな簡単に変えられるのか、と」
岩上「統一地方選の結果をあてはめると、参院選後には、改憲勢力が3分の2を超えるという見立てもあります」
古賀「去年、一昨年の衆院、参院選で国民が『アベノミクス』の踏み絵を踏まさせられ、蓋を開けたら全然関係ない『安保法制』が真打ちだったんですね」
古賀「日本は株が上がって経済がいいというが円安で、円の価値も下がっています。外で戦争をする装備を整えようとすれば、米国からまたいっぱい買わなければいけません。米国は国防費を削る長期計画ができています。米国から見れば新ガイドラインはいいものです」
古賀「なぜそこまで米国に付き合うのか。安倍さんや取り巻きは『列強』を目指すと言っています。つまり、経済力だけでなく、軍事力を背景に世界を仕切っていくことを目指しています。英国のように、米国の腹心として。そういう考えでなければ説明できないな、と」
岩上「その軍事費をどう調達する気でしょう」
古賀「日本経済の制約を考えると、イケイケドンドンで軍事力を上げます、とはやっていられない。日本を守るなら経済を立て直すよう考えるのが正しい考え方ですが、真逆になっています」
古賀「国債は『5年先は危ない』と思われてしまえば、売られてしまいます。今のこれだけ経済が厳しい状況なら、歯をくいしばっても絶対に戦争しないことが重要。軍事費は成長にはなりません。今こそ平和国家として生きていかなければなりません」
岩上「安倍さんがなぜこんなにおかしな方向に行くのか。安倍さんは『中国NO』の気持ちが強過ぎます。中国が『AIIB』を呼びかけたら多くの国が集まりました」
古賀「世界の流れが変わった。日本はまだ中国封じ込めができると考えている」
古賀「IMFは日米から見れば正義です。何かあれば途上国を助けるが、一方で厳しい注文を付けるため、途上国からは正義には見えない。中国などはそうしたIMFの改革を申し出たが、受け入れられませんでした。なので、中国が『途上国の正義』を出したんです」
古賀「日本は常に近視眼的で、特に安倍さんたちの『嫌中』の発想で動いていることは非常に危険です。本音はあっても、隠しながらやっていくべきです。すぐに中国に覇権が移るのは難しいが、米国が弱くなり、中国が強くなる可能性が高い」
古賀「しかし中国にもリスクがある。立ち回りをうまくやるのが外交です。しかし安倍総理は『中国嫌い』が出過ぎていて、稚拙ですよね。日本の企業や国民を中国から儲けさせてもらえばいいんですから。しかし米国と『軍事力』だけやっているんですね」
以上で実況を終えます。
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