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安倍首相の英語、「高校生よりひどい」「米国議会に恥ずかしい」 米議会演説批判の民主党小西洋之議員が炎上
http://www.j-cast.com/2015/05/01234490.html?p=all
アメリカ議会上下両院の合同会議での安倍晋三首相の演説について、単語を読み上げているだけで、「日本の高校生よりひどい」、などと安倍首相批判を繰り広げた民主党の小西洋之参議院議員のツイッターが炎上している。
小西議員は国会で質問に立つと相手の知識を試す質問を繰り返すことで「民主党のクイズ王」との名前が付いている。これまでも安倍首相批判や、飲酒後に自転車に乗ったなどとツイートして炎上騒ぎを起こすなど、その言動がネット上でなにかと注目されている人物だ。
■国会無視の言語道断の暴挙だ、と批判
小西議員は2015年4月29日から30日にかけ、安倍首相が日本の総理大臣として初めてアメリカ議会上下両院の合同会議で行った演説について批判を繰り返した。NHKで首相演説の生中継を見ている最中だ、としたうえで、
“「しかし、ひどい棒読みだな。単語を読み上げているだけ。日本の高校生よりひどい。せめてちゃんと練習ぐらいして行けと」
「日本国の国会議員として、この上なく米国議会に恥ずかしいし、この上なく申し訳ない」
などとつぶやいた。そして、内容以前にカンペの英語の読み上げすらできていない歴史的な演説だ、とした。演説の内容にも触れ、米国従属と取れる安全保障関連法案を今夏までに成立させると明言したが、日本の国会で全く審議もしていない法案であり、成立を約束するなど国会無視の言語道断の暴挙だ、と批判した。
ネットでは「高校生よりひどい」という表現にカチンと来た人が多数出て、日本の総理大臣に向ける言葉ではないし、英語が上手い、下手うんぬんよりも安倍首相の心が伝わってくる素晴らしい演説なのに、安倍首相と日本を貶めるような発言をなぜ日本の国会議員がするのか、などと小西議員のツイッターに批判が殺到、軽い「炎上」状態になった。
■「あの謝罪は何だったんだ?」と火に油を注ぐ事態に
小西議員は自分に対する批判に、安倍首相の英語力を馬鹿にしたのではなく、カンペの英単語を途切れ途切れに読み上げるだけの演説を批判したのだと説明した。批判がさらに高まると、反省したからなのか、小西議員の主張には賛成するけれども、嫌悪感や反感を抱かれるような表現をしないほうがいい、と一般の方から助言があった、とし、
“「戦前の日本やナチスの教訓から、誰かが本気で警鐘を鳴らさなければならないという思いなのですが、不快に感じられた方々に御詫び申し上げます」
などと謝罪した。これで終了かと思われたのだが、小西議員の安倍首相に対する批判は止まらなかった。
“「安倍総理の英語能力以前の政治家としての根本問題が原因です。『顔を上げ拍手を促すカンペ』といった事務方の努力も根本がずれていました」
などと続けたため、「あの謝罪は何だったんだ?」と火に油を注ぐ事態となり、小西議員のツイッターには、
“「違う言語で一生懸命演説している日本国の代表に向かって言う言葉か!国会議員として恥を知れ!」
「馬鹿かお前は!歴史的な名演説を聞いて、その程度の理解力?」
「悪口と揚げ足取り、日本の政治家に、そんなクズみたいな奴いらないんだけど。恥ずかしくないのかガキ」
などといった罵詈雑言が並んだ。
■安倍総理の訪米と連邦議会で演説を行うこと自体が、国民を無視し、日本の国会を無視した暴挙
ジェイキャストニュースは小西議員に今回の騒動についてメールで質問した。回答は以下の通り。
―――安倍総理の演説をツイッターで批判した理由や意図は?
“小西:安倍総理の演説をNHK中継で観ながら、その英語の話し方について、「文章として演説できていない。棒読みで、ただ単語を読み上げているだけのようだ」など、ツイッターで批判をしたのは事実です。これは私だけではなく、多くのいろんな立場の方々からも同様の批判をされていると承知しています。
ただ、私は、安倍総理の英語能力そのものを批判したのではありません。その証拠に、安倍総理には留学経験もNY駐在経験もあることを知っていましたが、そうしたことを示して批判はしていません。
私が、ツイッター上で最も批判していることは、この度の安倍総理の訪米と連邦議会で演説を行うこと自体が、国民を無視し、日本の国会を無視した暴挙であるということです。安倍総理は、確かに一生懸命演説をしたのだと思います。しかし、憲法9条の解釈改憲に基づく安保法制の既成事実化など、その動機と内容については、私は、国民の皆様から選出して頂いている国会議員として、絶対に容認できないものです。
また、立憲主義や議会制民主主義といった普遍的な原理の本質を理解する資質を有していない、さらには、国家ではなく国民目線に立ってそうしたものを理解する努力ができていない安倍総理であるが故に、いつもの日本語の演説も決して褒められたものではありませんが、この度の英語の演説は、その喋り方においても大変にひどいものになったと理解しています。
外国の報道によって明らかになっていますが、安倍総理の手元にあった読み上げ原稿には、「ここで顔を上げて拍手を求める」「ここを強く強調する」といった外務省の事務方の指南が詳細に描き込まれていました。これは、日本の国民を代表する内閣総理大臣が、米国民を代表する米国議会で与えられた最上の格式の舞台において、その演説を自分のものとして体化することなく、ただ単に官僚の筋書きで書かれている文字を読み上げていた証拠以外の何物でもありません。
演説の中で、拍手やスタンディングオベーションを求める瞬間というのは、演者自らが作り出し、聴衆に訴えて実現するものであって、原稿を棒読みする中で、あらかじめ官僚にお膳立てをしてもらうものではありません。
―――一般の方から電話で忠告を受けてツイッター上で一旦お詫びをしたのに、さらに批判を続けていると指摘されています。
“小西:演説の翌日の日中に、ある一般の方から事務所に御電話を頂き、「小西先生のこの度のツイッター上の主張には賛成で、個人的に支援もしたいと思っているのだけれど、ツイッターに対して反発や嫌悪感を持つ人もいる。得策ではないのでやり方を工夫した方がいい」という御厚意からの有り難いアドバイスを頂きました。 こうした御厚情に御礼を申し上げた上で、「私としては、安倍総理が強行している立憲主義や法の支配を蹂躙する行為に国会議員の誰かが真剣に警鐘を鳴らさなければならないという思いで行っています。しかし、そのことによって不快な思いをされた方がいらっしゃるのであれば、それは決して本意ではないことであり、御詫びをさせて頂きます」という趣旨のツイートを行いました。
不快な思いをされていた方々には恐縮ですが、これは、安倍総理の演説を批判したこと自体についてお詫びをさせて頂いたものではありません。しかし、結果的に、私のツイッターによって不快な思いをされた方々には、率直に御詫びをさせて頂きたいと思います。なお、ぜひご理解頂きたいことは、私は、来日した外国の要人が慣れない日本語でスピーチをして下さったことに対して、その喋り方の出来不出来を批判するようなことは断じて致しません。これまで国会議員としてそうした機会に多数臨んできましたが、いつも、参議院の本会議場の議席からひときわ大きな拍手をお送りするなど、心からの感謝と敬意を表させて頂いておりました。
私が、国民の皆様に最も訴えたいことは、安倍総理の演説の技術的な側面ではなく、その内容であり、その動機、背景です。この度の演説は、国民の皆様の憲法を閣議決定だけで変容させた解釈改憲による国民、国会無視の安保法制の既成事実化のためのものなのです。
[J-CASTニュース 2015/5/1]
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