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【オピニオン】
安倍首相の巧みな外交、韓国大統領に重圧
By KARL FRIEDHOFF
原文(英語)
2015 年 4 月 30 日 19:30 JST
米上下両院合同会議で演説する安倍首相(2015年4月29日) Carolyn Kaster/Associated Press
安倍晋三首相が米議会の上下両院合同会議で行った演説は予想通りの内容だった。アジア太平洋で最も信頼の置ける同盟国としての信用を固めたほか、環太平洋連携協定(TPP)の利点を声高に叫び、日本経済の改革・開放政策を継続する意志を強調。第2次世界大戦で命を落とした米国人の魂に「痛切な反省」を表明した。
日韓関係を引き続き冷え込ませている問題について、安倍氏の発言は必要最小限にとどまった。ただ、安倍氏が米国との外交を手際よく進めたことで、今度は韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領に日韓関係改善への圧力が強まるだろう。
第2次大戦前と戦中に強制的に売春させられた女性(多くは朝鮮人)を巡る議論は安倍氏を追って米国にまで持ち込まれ、同氏の行く先々で小規模な抗議活動が起こったと報じられている。英語で行われた議会演説で、安倍氏は「アジア諸国民に苦しみを与えた」日本の行動を認識していると発言。いわゆる「慰安婦」問題に1行だけ触れ、これについての思いは「歴代首相と全く変わるものではない」と述べた。
訪問先のブラジルで歓迎式典に臨む韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領(2015年4月24日) Agence France-Presse/Getty Images
これは韓国人の多くが望んでいた表現からかけ離れたものだ。韓国政府は再三にわたり安倍氏に「誠意ある」謝罪を要求してきたが、安倍氏はそれが必要だとは思っていない。上下両院合同会議の前でこの要求がはねのけられた今、韓国からただちに厳しい反応が返ってくることが予想される。
韓国は領土問題に対する安倍氏の対応も全く評価していない。日本と韓国は「リアンクール岩礁」(日本名:竹島、韓国名:独島)の領有権を巡り争いを続けている。安倍氏は演説で「国家が何かを主張するときは、国際法に基づいてなすこと」と述べたが、これは外務省ウェブサイトの竹島のページに掲載された文言と非常によく似ている。
演説の終盤、安倍氏は韓国に最大の落とし穴を残していた。同氏は明確に韓国という名前に2度言及したが、終盤の言及では韓国が「基軸」となる日米同盟に加わる仲間だと述べた。これは、安倍氏が韓国を対等ではなく格下と見ていることを明白に示すものだ。韓国政府は日米韓同盟を対等な協力関係と見なしている。
安倍氏に批判的な(多くの)人々は、同氏が演説で日韓関係の障害になっている幅広い問題を解決させるという機会を逃したと嘆くだろう。ただ、こう嘆いたとしても、今や関係改善の圧力がまっすぐ朴氏に向けられているという事実は変えられない。
安倍氏は米議会で、強烈かつ思慮深い形で、米国に対する自身の感謝と称賛の意を強調した。同氏は第2次大戦を戦った米国の退役軍人と、伝説的な日本の退役軍人の孫が握手を交わしたことに言及し、日米両国が戦った歴史は遠い過去のものになったと指摘。そうすることで、安倍氏は議会と多くの米国人の目の中に、自身の地位が改善したことを焼き付けたかもしれない。
さらに重要なことに、安倍氏は約20年ぶりとなる「日米防衛協力のための指針(ガイドライン)」改定を主導することで、地域における米国の安全保障上の利益に貢献していると強調することを忘れなかった。
安倍氏が米国にすり寄る中、米政府内では日韓関係の冷え込みに対する不満が高まってきた。こうした批判の大半は朴氏に向けられている。つまり、未来志向の安倍氏とは対照的に、これが現在および将来の国益というより父親に絡む個人的な問題になってきたとの認識だ。
この認識を強めている事実として、韓国人が概して日韓首脳会談の開催を引き続き支持しているとの世論がある。米国の政策立案者たちもこれに気づいている。韓国の青瓦台(大統領府)は日本と前に進むのを妨げているのは国民感情だと主張しているが、それは疑わしい。
朴氏は6月に米国を訪問するが、同氏は米国による日韓関係の改善要求に備えなければならない。最高の結果は日本と韓国との2国間首脳会議となるだろう。
朴氏が最終的に日本との首脳会談に応じるなら、何の譲歩もなしに安倍氏と対話をすることになろう。朴氏が拒絶すれば、安倍氏の歴史修正主義ではなく、韓国とその頑固さが問題であるとの認識が一段と強まろう。
(筆者のカール・フリートホーフはシカゴ国際問題評議会のフェロー(世論調査・外交政策)で、マンスフィールド財団米韓ネクサス研究者でもある)
安倍演説「米国で大好評」で焦る韓国 「日本に押されている」と政府批判
2015/4/30 18:11 印刷
韓国 安倍晋三 朴槿恵
「韓国の外交はどこに流れているのだろうか」「韓国の戦略的価値は縮小するかもしれない」。
訪米した安倍晋三首相のオバマ大統領との首脳会談や米議会での演説を受け、韓国では焦りが募っているようだ。メディアはこれまでの朴槿恵政権の外交を「2年あまりの無能と無気力」と切って捨て、非難する論調を強めている。
朴槿恵外交に韓国メディアから突き上げ
朴槿恵外交に韓国メディアから突き上げ
対日外交の見直しを訴える論調
「サンキュー・ソー・マッチ」。2015年4月30日(日本時間未明)、安倍首相が日本の首相として初めて米国上下院合同会議で行った演説をこう締めくくると、場内はスタンディングオベーションで応えた。
演説の中で首相は、戦後日本と米国のつながりを強調。TPPでの協力や米国の外交方針「リバランス」への支持を明確にし、「私たちの同盟を『希望の同盟』と呼びましょう」と訴えた。
また、首相個人の米国との関係も前面に押し出した。かつて、祖父の岸信介首相(当時)が演説を行ったことや、自身のカリフォルニアへの留学経験なども披露し、「私の名前はエイブ(Abe)ではありません」とジョークを飛ばす余裕を見せた。
安倍首相の演説や首脳会談は日米メディアで大きく取り上げられ、韓国メディアも鋭く反応している。
安倍首相が「アジア諸国に苦しみを与えた事実から目をそむけてはならない」と述べつつも、侵略や慰安婦問題について言及しなかったことを
「アジア諸国と和解できる機会を自ら蹴った」(中央日報、以下いずれもウェブ日本語版)
「韓日関係の改善は当分見込めそうにない」(聯合ニュース)
などと問題視した。
その一方、日米両国の蜜月ぶりを見せつけられたことを受け、朴政権の動きの鈍さを非難する論調が盛んだ。
東亜日報は29日の社説で、日米が共同ビジョン声明を発表したことについて、
「韓国が日本に背を向ける対日外交を続けるなら、韓国の戦略的価値は縮小するかもしれない」
と指摘。周辺国の変化に合わせた「外交安保チームの熟慮が必要だ」として、これまでの対日外交の見直しを求めた。
さらに翌日の社説でも安倍首相の訪米を取り上げ、
「韓国は米国との同盟国の優先順位で日本に押されていることが再確認された」
とする。米中2つの大国の間で立ち位置がはっきりしない自国について、「韓国の外交はどこに流れているのだろうか」と疑問を呈した。
有力紙「過去2年あまりの無能と無気力」とバッサリ
朝鮮日報はさらに厳しい。今夏予定されている朴大統領の訪米を韓米同盟強化の「絶好の機会」と位置付けた上で、
「韓国外交が過去2年あまりの無能と無気力から脱却し、国家の生き残りの戦略を掲げ、これを行動に移していくべき時だ」
と主張。政権発足からこれまでを「無能と無気力」と切って捨てているのだ。
朴外交に批判的なのはメディアだけではない。聯合ニュースは与党セヌリ党の幹部、劉承ミン氏が
「政府の対日、対米外交の戦略の不在と失敗を指摘せざるをえない」
と批判したことを伝えた。同ニュースによると「政府に対しては『外交の失敗』『外交的な孤立』という批判が強まる見通しだ」という。
http://www.j-cast.com/2015/04/30234348.html?p=all
- 米欧メディア「全面謝罪に至らず」 安倍首相の議会演説 (アメリカのみにいい顔?!) 戦争とはこういう物 2015/4/30 22:19:58
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- 安倍首相、大戦でのアメリカ兵の殺害にのみ悔悟の念(誰に謝っていないのか?!) 戦争とはこういう物 2015/4/30 22:31:33
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- 安倍首相、大戦でのアメリカ兵の殺害にのみ悔悟の念(誰に謝っていないのか?!) 戦争とはこういう物 2015/4/30 22:31:33
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