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2015年04月30日 「ジャーナリスト同盟」通信
<覇権を求めて危険な航海へ>
まるで戦前の日本復活を印象付けるアンベイ演説だった。「日本は責任を明確にした」と愚かな米議会人を代表して、バイデン副大統領が感想を述べた。世界の警察官の座を降りたワシントンに対して、アンベイは「日本も軍事・経済面で支援するから、ともに警察官を務めよう」と呼びかけたことへの反応であろう。これは、隣国の目からは太平洋からインド洋に掛けての日本の覇権主義を印象付けかねない。アンベイ自公内閣は、国際社会から恐ろしい軍事作戦に船出したと見られかねないだろう。
<衰退日米戦争屋の野望を担って>
ワシントン1極の時代は終わっている。ワシントンの号令に動く欧州諸国はいない。不条理なワシントン外交にはNOという時代に入って大分経つ。東京は中曽根バブル崩壊以後、すっかりがたついてしまい、巨額の借金に泣いていて展望は開けていない。
悪魔は「自衛隊を使え。ワシントンも飛びつくはずだ」と財閥と国粋主義者の頭脳にささやき続けて、遂に洗脳させてしまった。そうして誕生したアンベイ自公内閣である。創価学会が選挙の面倒を見る与党は、強力で敵なしである。議会と言論をコントロールすると、残るは執念の平和憲法を破壊する危険な選択へと突き進んでいる。そうしてワシントンに乗り込んだ。
ここの理解が内外の研究者は不十分であるが、今回のアンベイ演説を読み解けば理解できるだろう。衰退国家同士の不条理な野望実現である。その敵に指名された側がじっとしてはいないだろう。地球は再び荒れ狂う可能性が出てきたのかもしれない。
油断すると、新冷戦構造の誕生である。
<経済(TPP参加)・政治(自衛隊提供)でワシントン支援>
戦争放棄の憲法下の自衛隊は、おそらくこんなに恵まれた職業もなかった。戦争しない自衛隊員の生活は優雅だった。日本でも、一番安全・安定した社会人だった。今それが一変してしまった。
日本ではなく、アメリカの戦争に駆り出されるのである。その戦争判断はワシントンからの指令一つで決まる。それが日米同盟の本質である。こまかな法的ルールなど極右政権の下では意味などなさない。
アンベイ自公内閣はワシントンへの手土産に自衛隊だけでなく、TPP参加も約束した。アンベイは演説で「TPPの安全保障面の役割」を強調することも忘れなかった。
政治経済の両面で「中国を叩いてゆく」との意思表示は、あまりにも露骨すぎる。主権者である日本国民は蚊帳の外である。A級戦犯の岸信介の孫の策略は、軍事面だけではないのだ。これにバイデンは感動したのであろう。
<北京をダシにして9条放棄作戦>
既成事実に弱い日本人である。そこも狙い目にするアンベイ極右内閣だ。
筆者の目は節穴ではない。東京の野望の背後に潜む財閥の策略もよく見える。武器弾薬の製造・輸出することに、総力をあげている現在の財閥の正体である。原発輸出による地球の核化への悪魔路線も組み入れている。低レベルの核爆発は、3・11での東芝製3号機の核爆発で証明されている。東芝製原発の核爆発は国際常識だが、政府も新聞テレビも嘘をついている。
核爆発からは中性子が飛散する。原発はイコール核兵器を可能にする。これも専門家の常識なのだ。
90年代までは、車やテレビ・洗濯機などでぼろ儲けした財閥は、それが限界を迎えた今日、武器と原発製造に切り替えて、さらなる暴利を得ようとしている。それに制約を加える平和憲法、核心の戦争放棄の9条解体に執念をたぎらせてきている。
日本国民の平和主義をどう変えるのか。それは北京を敵視することで、国民の頭脳を、平和から排外・反中ナショナリズムに切り替える、そうして9条の山を乗り越えようとしている。北京をダシにして、ワシントンを攻略しているアンベイ自公内閣である。
この巧妙なワナに、ワシントンと北京ははまり込んでいる!要注意だ。
<従軍慰安婦・靖国・お詫びなし>
アンベイ演説では、予想したとおり、まともな歴史認識は示されなかった。女性の性奴隷の象徴である従軍慰安婦について、ぜんぜん触れなかった。この問題は、主に韓国が問題にしてきているが、中国も本格的に取り組むべきだろう。性奴隷はもっとも深刻な人権侵害事件である。アンベイに人権を語る資格などない。
21世紀にも性犯罪は多発しているが、韓国女性の多くが立ち上がっている。その点で、日本と中国の女性の人権意識は低い。筆者は昨年から木更津レイプ殺人事件を取材してみて、初めて日本女性の人権意識の低さに衝撃を受けている毎日である。
アンベイは、世界が懸念している靖国参拝についても言及しなかった。また、大戦に対して「反省」の言葉を使ったが、肝心の「お詫び」は回避して、国粋主義者の本領を遺憾なく発揮してみせた。
<沖縄切捨て>
歴史の教訓は、アメリカの沖縄の米軍基地化そのものにもNOを突きつけているが、日米同盟の強化というアンベイ自公戦略のもとで、公然とかき消されてしまっている。70年もの長期にわたる沖縄占領を、どうして自由と人権を喧伝する日米政府が口を閉ざしてしまうのか、国際社会は不思議に思っている。
日米政府の不条理の最たるものである。
沖縄県民も日本国民も、沖縄の米軍基地に対してNOである。それにもかかわらず、これを継続してゆくのだと言うアンベイ自公内閣の不条理に、日本人は怒るべきだろう。
日本人なら、多少の愛国心があるのであれば、ヤンキー・ゴーホームと叫ぶべきである。
<9条ノーベル平和賞で対抗>
平和を愛好する日本人と人類は、戦争放棄の9条にノーベル平和賞を受賞させる、本当の平和運動に取り組む必要がある。
戦後の70年間、日本とアジアの平和に貢献してきた9条は、まさにノーベル平和賞に輝ける資格を有している。
実現すれば、いかにアンベイ自公内閣が、憲法改悪の音頭をとってみても、日本国民の平和主義が揺らぐことはない。国民投票では、主権者として財閥と国粋主義者の野望を阻止するだろう。
この平和運動を一番恐れている財閥と国家主義者らである。日本人は極右の野望に屈してはならない。
2015年4月30日記(武漢大学客員教授・日本記者クラブ会員・政治評論家)
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