http://www.asyura2.com/15/senkyo184/msg/148.html
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日米共同記者会見では、安倍首相の想定問答集のペーパーが春の風で飛び散ってしまうハプニングもあったが、オバマ発言に対する同時通訳者の“誤訳”は、陰謀じゃないのと思ってしまうほど奇妙な出来事だ。
オバマ発言:「沖縄に駐留する海兵隊のグアムへの移転を前進させることを再確認した」
↓
通訳:「沖縄の普天間基地の移転について、より柔軟に対応したいと思います」
まず、このようなレベルの“誤訳”は、英語を聞きながら日本語の表現に変えていく同時通訳では発生しない。
同時通訳者は適当にごまかすことに長けてはいるが、担当が誰だったか知らないが非政治的な同時通訳者が、意図的にかつ咄嗟に実際のオバマ発言とまったく異なる日本語の表現を付ける可能性は能力的にもムリでゼロである。
ということで、“誤訳”は、だれが書いたかは別として、NHKが同時通訳者にあらかじめ渡してあった資料に「沖縄の普天間基地の移転について、より柔軟に対応したいと思う」と訳せるようなオバマ大統領の想定発言があったことが原因と思われる。
(この“誤訳”問題で、見かけとは違い用意周到に準備されている共同記者会見の舞台裏が垣間見えたわけである)
当該オバマ発言は、日米で合意している沖縄在留米海兵隊の再編プロセスとして、日本もグアム移転に必要な膨大な資金を負担することを約束しているが、実際の移転がなかなか進んでいないことを反映したものである。
推測すると、グアムへの移転を進めるから、残る部隊の辺野古移転も実現してほしいという意味になる。
一方、誤訳とされる「沖縄の普天間基地の移転について、より柔軟に対応したいと思います」は、グアムと辺野古で合意している普天間基地の移転先について他の選択肢があるかのようなニュアンスになっている。
NHKは「クローズアップ現代」の“やらせ”問題で注目を浴びているが、この普天間基地移転をめぐるオバマ発言“誤訳”問題は、それを超えるスキャンダラスな事件だともいえる。
この“誤訳”は中継番組を見ていた一般視聴者に限らず、メディアにも大きな影響を与えている。
先ほど、
「日米首脳会談で「沖縄県知事は辺野古移転に反対」と「普天間基地の5年以内の運用停止」の二つを明確に語った安倍首相に“敬意”」
http://www.asyura2.com/15/senkyo184/msg/146.html
という投稿をしたが、そのなかで、普天間移転・辺野古基地建設問題に関する日米首脳会談の報道がどのようなものかをまとめている。
NHKの同時通訳が誤訳だとすれば、次のように、誤訳を真に受けて記事を書いた新聞社が3つ存在することになる。
○ 読売新聞:「沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題について、オバマ氏は「より柔軟に対応したい」と述べ」
○ 朝日新聞:「首脳会談の終了後、オバマ大統領は共同記者会見で沖縄の負担軽減について「より柔軟に対応したい」とだけ語った」
○ 産経新聞:「米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設を推進する方針に関し「より柔軟に対応する」と表明した」
これほどの政治的大問題が“誤訳”で済むのなら、裏で糸を引いているのは官邸ということになる。
※ NHKの誤訳を報じた産経新聞社は、誤訳に基づいて書いた自社の記事を訂正したのだろうか?
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2015.4.29 16:44更新
【日米首脳会談】NHKが同時通訳で誤訳 オバマ大統領の発言で[産経新聞]
NHKは29日、日米首脳会談の共同記者会見を伝える同日未明の中継で、オバマ米大統領の発言の同時通訳に誤りがあったとして朝のニュースで謝罪した。
NHKによると、同時通訳では「沖縄の普天間基地の移転について、より柔軟に対応したいと思います」としたが、正しくは「沖縄に駐留する海兵隊のグアムへの移転を前進させることを再確認した」だったという。
http://www.sankei.com/politics/news/150429/plt1504290006-n1.html
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