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雑感。日米首脳会談について
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52701534.html
2015年04月29日 在野のアナリスト
日米首脳会談が行われ、共同会見、共同声明が出されました。そんな中、共同会見の途中で用意してあった想定問答の紙がとぶ、というハプニングもありました。この件が日本のメディアにはほとんど取り上げられないのが不思議で、逆に韓国で盛り上がっている、という事態には、安倍首相に不都合なことは報じない日本と、それを報じたい韓国、といった色分けもできそうです。
そんな中で、米記者の質問がボルティモアの暴動に時間を割き、日米間の問題にあまり関心がない様子もうかがえた点が気がかりです。しかも日本に対する直接の質問ではなく、日本が行動することによる東アジア、中国や韓国の反応を気にしたものが多い、という点にも、米記者がみているのは日本ではない、ということが窺えます。辺野古移設も、翁長沖縄県知事は反対しているが、政府は辺野古で揺ぎない、と伝えたところ、オバマ大統領から特に反応がなかった。どうやら米国は、安倍氏がこの件で苦境に陥る、間違えると見ているフシもあります。下手な同意も、反応もなく静観するのは、安倍政権の対応を疑問視している証拠なのでしょう。
異例の歓待、とも称される今回の訪米、国賓クラスの待遇なのである程度はサービスもあって然るべきですが、気になるのは主菜が和牛、乾杯は山口県産の日本酒・だっ祭。これを歓待の証明、とみるむきもありますが、日本にいても購入できる食材をあえて使うことには、別の意図もありそうです。確かに、米国には高級で、メジャーなお酒はあまりありませんが、牛肉は今後も米国は販売拡大を狙いたいはずです。夕食会で饗されるなら、日本で話題になるのですから、それこそよい広告、宣伝にもなるのです。あえて日本産に拘ったのは、それこそTPP推進で一致したことからも、米国産の購入拡大をみとめた安倍氏へのサービスなのかもしれません。つまりわざわざ広告、宣伝をしなくても米国産を多く購入してくれる日本に配慮して、夕食会は日本産をアピールしてあげる、ということになったのかもしれません。
オバマ氏が夕食会で詠んだ俳句「春若葉 日米友情 和やかに」も、微妙に意味深にとらえることができます。友情、というのは時に拳で殴りあって得られるケースもあるようですが、一般的には『和やか』だから結ばれます。これは上の句、春若葉でも同じで、若葉といったら春です。つまり季語として二つ重ねているので、俳句教室でこれを発表したら、まず手直しされるでしょう。一つの区で、二度も意味をくり返しているので、逆にそう強くアピールしなければいけない理由があったのではないか。そう勘繰りたくもなってしまいます。
確かにこれまで、オバマ氏は安倍氏に冷たかった。しかしオバマ氏にとっては、外交上親密ぶりをアピールできる国はありません。今年になってから、キューバとの関係改善に動きだしたように、政権末期にきて、仇敵に塩をおくって只管、外交上の成功を自らの成果として残したくなってきたのではないか? そんなことも想像できます。堅調だった経済も、今日発表された1-3月期GDPが、年率で前期比0.2%増と急減速してしまった。誇れる成果が乏しくなってきたのです。
さらにオバマ政権は、これから他国に迷惑をかけてでも、自国の経済をふたたび成長軌道にもどすための政策を打つ、というこれは号砲になるのかもしれません。つまりドル高牽制に舵をきり、原油相場も今より高い水準へと誘導する。つまり日欧と、米英との利潤構造に大きな差ができてしまった以上、米英が自国経済を優先すれば、日欧の経済に打撃となることが必定です。今回の『異例の歓待』と言われるものも、米国がにこにこ笑って他国を優遇するときは、裏で相手にマイナス面を押しつける、といった形になることが多いものです。単に仲良くなれた、と喜んでいるだけでは、米国の深慮遠謀にしてやられるだけになってしまうのかもしれませんね。
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