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「自分が帰依すべき価値をどこに求めるかは、自分で決める話。国家から教えられる話ではない。：山口二郎氏」
http://sun.ap.teacup.com/souun/17244.html
2015/4/30 晴耕雨読
https://twitter.com/260yamaguchi
大学における日の丸君が代の件。
私も記者会見に参加した。
なぜ反対するか。
大学は、あえて挑発的に言えば、反逆者を養成する場だからだと思う。
いまＮＨＫが大河ドラマで英雄扱いしている吉田松陰にしても、当時は、私塾で反逆者を育成していたわけである。
政治、経済、文化、どこでも、既成権威に反逆する人間こそ、次の時代を切り開く。
教育には既成秩序を子供に刷り込むという面があるが、同時にそれに反発する知性、感性を伸ばすことも必要。
理由もなく、国家の権威の象徴に恭順を示すという態度を学生に植え付けることは大学のすべきことではない
今の日本は、ジョージ・オーウェルなどが描いた悪夢の全体主義を、小説ではなく、現実の世界の中でどこまで実現できるかという実験を、国を挙げて進めているようなものである。
安保法制は、オーウェルの新語法そのもの。
悪夢はもはや覚める夢ではない。
私はあらゆる権威、価値を否定する無神論ではない。
自分が帰依すべき価値をどこに求めるかは、自分で決める話。
国家から教えられる話ではない。
また、国家、同胞に忠誠を尽くすとしても、その方法はいろいろある。
外形的に国旗に敬礼するのではなく、能動的に同胞のために形式的規範に反抗することもありうる。
田中正造が、あえて国法を犯して、天皇に直訴し、足尾鉱毒事件の被害者の救済を訴えた如くに。
文科大臣に言われたから君が代を歌い、日の丸に頭を下げるという態度は、むしろ愛国心を腐食する
古賀さんの発言とテレビ朝日の処分の件、理解に苦しむ。
外部のコメンテーターに喋らせるということは、その部分は局のコントロールから外れた自由な発言を許容するということを意味するはず。
古賀さんが局から期待された自由な言動をしたからといって、なぜ局の幹部が処分されるのか
古賀さんの勇気には敬服し、今後も頑張ってほしいと思う。
それにしても、テレビ朝日の件は、事実に基づかない発言をしたという政府からの介入に対して、はっきり物証をもって反論してもらいたいとも思う。
今、ＮＨＫＢＳのヴェトナム戦争の最後というドキュメントを見ている。
ジャパンハンドラーのアーミテージは、40年前は南ヴェトナムの軍事顧問だったのだ。
あのおっさんは、傀儡政権を監督するアメリカ政府の現場監督だったんだ。
いろんなことが氷解した。
こんな人間をありがたがるなよ
日米防衛協力の件。
自衛隊をアメリカの軍事行動のために差し出すならば、日本の領土、領海を守るための自衛隊が手薄になることを意味する。
この点は、柳澤協二さんが指摘している。
米軍協力と、本土防衛の2つの任務を遂行するためには、自衛隊は大幅な増強が必要となる。
日本人はそのコストを払うのか
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