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「変な方向に「反省」が働けば、テレビはますますダメになる。職業倫理で自ら律するべきでないか」 toriiyoshiki氏
http://www.asyura2.com/15/senkyo184/msg/135.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 4 月 29 日 20:15:05: igsppGRN/E9PQ
 

「変な方向に「反省」が働けば、テレビはますますダメになる。職業倫理で自ら律するべきでないか」
http://sun.ap.teacup.com/souun/17237.html
2015/4/29 晴耕雨読


toriiyoshiki氏のツイートより。

クローズアップ現代の「検証番組」を視聴。

制作現場の実感からいうと幾つかの点で違和感があった。

その最大のものは「チェック体制の不備」を指摘したところだ。

国谷さんがお詫びをしていたが、記者が嘘をついていたとした場合、彼女はもちろん、編集済み映像しか見ていないデスクやプロデューサーに嘘を見抜ける可能性は小さい。

そこを疑い始めれば、現実問題として制作現場は機能しない。

つまり、一人が取材したものを常に誰かがチェックする必要があるとしたら、現実問題としてトンデモナイ二度手間にならざるを得ないからだ。

そういう意味で、制作現場は基本的に「性善説」に則ってしか成立しない。

「管理職が報道内容の真偽をすべてチェックせよ」などと言い出したら、末端の現場は独自取材を忌避し、安全な「発表ネタ」に傾斜していく可能性が強い。

番組内容は今よりさらに「広報」に近づいていくことになりかねない。

記者と検証番組でいうA氏、B氏との関係はいかにも奇妙である。

記者と「ブローカー役のA氏」は撮影以前に一度会ったことがあるとしていたが、何のための取材で、実際どういう取材が行なわれたのか、そこへの言及がないのでとても納得できない。

撮影現場に記者とA・B両氏が一緒に来る関係は不自然。

そういう意味で、その不自然さに気がつく可能性があったのは、(管理職などではなく)取材に行ったディレクターやカメラマンなどのスタッフ、さらには撮影映像をすべて見ているはずの編集マンである。

彼らと記者との関係は基本的に(同じ番組をともに作り上げていく仲間として)水平なはずである。

現場の力関係というのはあったと思うが、明らかな不自然さを彼らスタッフがさほどの疑問を持つことなく受け入れたとしたら、あるいは「役割分担」に徹して淡々と(?)自分の仕事をこなしたとしたら、ぼくはその現場の頽廃こそが一番ヤバいと思っている。

そこに全く触れない検証には違和感を拭えない。

ついでにいうが、現場での「声かけ」なんて俺は日常的にやっているよ。

ドキュメンタリーは取材行為が触媒となって様々な化学変化を起こしていく「現場」を撮ることによって成立する。

取材者はある意思を持って現場に存在する。

取材スタッフは「現場」の一要素といっても過言ではない。

視聴者がもし番組に、「現場」をそのまま、まるで取材スタッフがそこに存在しないが如くに撮っていることを「期待」しているとすれば、ぼくはその「期待」を裏切り続けていることになる。

だからといって、謝るつもりは毛頭ないけれど。

取材者は「空気」にはなれないし、なるべきでもないとぼくは思う。

取材者が「いる」ことを否定するなら、ドキュメンタリーは隠し撮りでしか存在し得ないことになる。

そんなバカな話はない。

もっとも、今回のように、当事者が撮影を了承済みにも拘らず、わざと隠し撮り風に撮影するのはNGだと思うが。

つまり、今回の「検証」が現場のダイナミズム、つまり塀のどちら側に落ちるかギリギリのところでバランスをとろうとしている「映像取材」というものの性格をよく知らない人たちの手によって行われたらしいことをぼくは危惧する。

変な方向に「反省」が働けば、テレビはますますダメになる。

誤解されると嫌なので一言補足。

現場で「声かけ」することと「(テレビ用に)やってください」ということは同じではない。

ぼくはドキュメンタリー番組において「やってください」というお願いはしない主義で通している。

念のため。

はて?…「多重債務者」(というのは事実らしい)のB氏がいままで複数の番組で(もちろん違うネタで)覆面インタに応じてきたという話は、検証番組の「クロ現」には出ていなかった気がするのだが。

これって取材者として安易も安易、心証的には真っ黒な話なのだが…。

別の記者によるインタビューもあったって話で、これはダメだと思うんだけど…。

顔隠しインタビューを安易に使いすぎるきらいは、(かつて散々やった)俺としては日頃から感じていて、憤懣やるかたない話だったのだけれど。

リアリティをどう担保するかということに関してあまりに安直なので。

つらつら考えるに、今回の検証報告の最大の問題点は「視聴者の期待を裏切った」という判ったようで判らない評価基準に託したことではないか。

「視聴者の期待」とは何か?…正体不明の、なにやら鵺のような、他律的な基準に報道機関が身を預けていいのか。

それよりも職業倫理で自ら律するべきでないか。




 

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コメント
 
01. 2015年4月29日 21:17:56 : MsP5ewnK9c
クローズアップ現代の件は完全なやらせ。
出演した人は何度も出ているそうで、最初からスタッフもわかっていた。
それを記者会見で「やらせではない」とNHK。腐敗官僚体制なのだ。
デタラメ会長にデタラメ放送。
視聴者のためではなく権力者のための放送局。
ここが、視聴料を取る理由がわからない。

02. 2015年4月29日 21:21:43 : Lb3miA1JcM
>> 職業倫理で自ら律するべきでないか

マスコミにとっての第一義の職業倫理とは何だ?

安倍と夜な夜なメシを食べるような輩、新聞社、テレビ局に
この第一義を問うてみるべきだと思うが。

個々の番組の誤報やらせを検証したり反省したりするのも
重要だがそれは第二義第三義の問題じゃないか。

第二義、第三義は重要ではないとは言わないが
第一義の職業倫理をスッポカしていることが
いまのゲスゴミ人の一番の問題だろう。


03. 2015年4月29日 21:38:40 : PHkuSka9vI
はや久し 倫理はすべて カネに敗け

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