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バンドン会議での安倍首相の演説
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52701058.html
2015年04月24日 在野のアナリスト
アジア・アフリカ会議(バンドン会議)における報道は、相変わらず各紙、政府広報のような有様で、日中首脳会談は『両国は改善の方向』と伝え、安倍首相の演説には『文言に気をつけた』とも。どちらも外交なら当たり前で、何も評価するべき点はありません。前段の日中首脳会談は、中国紙では二面でしか報じられず、扱いも小さかった。国内向けとも報じられますが、そもそも外交で絶対に会わない、話もしない、などという態度を貫くことは不可能です。それは好材料、悪材料、ともに国際社会での調整が必要だからで、冷戦時代の米ソでさえ、話し合いはもっていました。時に密に、時に疎に、日中だけで解決しない、様々なことを話し合わなければならないのです。改善した、などという方向性は、はっきり言えばどうでもいい話です。
そのとき必要なこと、何を話し合ったかが重要ですが、会談の内容については一般に報じられません。そこで安倍首相の演説『Unity in diversity〜共に平和と繁栄を築く』から色々とさぐります。「共に生きる」60年前のスカルノ大統領の言葉を引用し、テロリズムの拡大から最後に「共に立ち向かう」と、反対の結論になった前段。これは意味深です。立ち向かうのは相手があるからであり、相手とは「共に生きない」と述べている。「バンドンの先人たちの知恵は、法の支配が大小に関係なく、国家の尊厳を守るということ」と述べていますが、その法が国ごとに違い、衝突するからこそ争いがおき、その法に従えない人間がテロリストとなり、国境を超えた環境破壊もその違いから起きるのです。『価値観外交』は外務省の省是のようなものですが、価値観でさえ国ごとに違う。「共に立ち向かう」などという、極めて都合のいい同盟、協力関係は、それこそ時々刻々、常に変化する形でしか成立しないものでもあるのです。
その後、『国際紛争は平和的手段によって解決する』と、バンドン会議の原則を述べていますが、それと真逆なことを安保法制で行おうとしています。そして「平和と繁栄を目指す…先頭に立ちたい」として、これからは「援助」ではなく、「成長のパートナー」になる、と述べます。仮に「援助」であったとしても、相手を目の前にして言うべきか? 悪い言葉をつかえば『上から目線』がこんなところにも出た、とさえ言えます。パートナーとして、友人として手伝ってきた、手を差しのべてきた、で良いではないか。先頭に立ちたい、という驕りとともに、日本の伝統的な謙譲の精神、気遣いはこうした言葉からは感じられないのです。
TPP、RCEP(東アジア地域包括的経済連携)、FTAAP(アジア太平洋自由貿易圏)を、アフリカまで拡大する意向も示しましたが、日本単独でできることではない。日本としては、人材育成を前面にうちだしています。お金がなくなったから、援助ではなくパートナー、お金ではなく人で貢献、ということですが、中国のマネーパワーと対抗するには、心許ない「先頭」と言えます。
多様性という言葉がいたるところに出てきますが、政権中枢に多様性をもった人材をそろえていない安倍氏に、それこそ多様性をもつ国々をまとめあげる力は、そもそもありません。しかも外交関係を、米国の後ろ盾により成立させようとする態度では、恐らく半分もまとめられないでしょう。中国のように、有無を言わさぬ不変の価値、『お金』と『軍事力』をチラつかせるような国には、到底敵うはずもありません。今のままでは日本はアジアで『先頭』どころか、孤立化する懸念すらあります。日本独自の外交戦略が、あまりにお粗末すぎます。
恐らく、この演説でどの国も心を動かされることはないのでしょう。お詫び、に言及しなかったことなど、この会議の目的とも反するので、そもそも重要ではありません。大事なことは、中韓以外の国が、この演説でどう日本を評価するか? です。残念ながら、何も心に残らない、ということにもなるのでしょう。国際会議で、演説の文言、一言一句に気をつけるのは当然です。むしろ心を籠める、という大事な視点が抜けおちたままで、人材による結びつきを求めても、心がつながらない、ということだけは間違いないのでしょうね。
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